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第417話 ダイヤの刺青 の解説のようなもの
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今回は用語解説とは別に、製造現場で起こっている品質偽装について書いていこうかと思います。
聞いた話であて、弊社の事ではないですよ、念のため。
前の話の最後に書いた事例で説明していきます。
不祥事を起こした会社ではなく、自分が聞いた会社の事情としてですが。
・免許が無いけど料理は出来る人に料理させた
作業者の教育は十分にされているが、認定作業や認定書類を作るのが面倒なので、認定はせずにそのままやらせていたというのが多いです。
小さな会社なんかだと、工場の敷地内でフォークを無免許で運転させたりとかが多いですね。
その他にも検査員や特殊工程の作業者なんかもこれ。
完成品を検査しても不良はありません。
ただ、ルールを守っていないだけ。
客先にばれることなんてまず無いのですが、監査の時だったり、不良が出た時に作業者の確認とかで発覚してしまいます。
あと、極まれに内部告発。
ルール違反ですが、比較的軽い部類じゃないかなと思います。
国交省にばれても継続したのは悪質ですけどね。
現場の手が足りないっていうのを上が認識しないと、また繰り返してしまうと思います。
国内ほぼすべての工場で同じことをしていたっていうのは、経営側の責任も大きいんじゃないかなあ。
・毒は入っているけど致死量じゃないから提供した
よくあるのが「使用上問題がないから出荷してしまおう」でしょうか。
食っても死なないならそれでいーじゃんって感覚ですね。
ネジゲージが通らないようなネジであっても、実際の相手物で確認したら問題なく嵌合出来たので出荷してしまったとかは時々聞きます。
偶に判断を間違って、致死量が流出しちゃうこともあるのですが、作り直す手間を考えたらそのまま出荷しちゃえっていうのはわかりますね。
それと、そもそも図面の規格を満足するのが困難で、未達でもなんら問題がないから規格を満足するものを作るのを諦めたなんてのも。
設計と営業が悪いんです。
客に「毒の無いフグの肝が食いたい」って言われて、「ハイできます」って何にも考えずに回答しちゃうし、図面には「肝に毒なきこと」なんて書いて終わりですからね。
まあ、世の中には肝に毒の無いフグもいるのですが、そんなのが簡単には手に入らないと思ってください。
結局、致死量に至らない程度の肝を提供するしかないんですよ。
っていう話を聞きましたが、夢の中だったかもしれません。
それと、時々工程能力の未達を誤魔化すために中央値付近に書き換えるなんてのもありましたね。
ほのぼのブレーキさんでしたっけ?
会社名を忘れてしまいました。
そんなことをしていると、時々致死量間違えちゃうのはご愛敬。
ご愛敬じゃねーよって言われそうですけど。
・毒が入っているかどうか確認しなかった
製造が勝手にやりがち。
測定してもいないのに、数値記入してくれてたりね。
ワークをセットしてボタンを押すだけの測定器で、データが画面に表示されるだけだと思っていて、記録されるのを知らなかった作業者がおりまして、不良が出た時にログを確認したら製造日に測定した実績が見当たらなかったなんてのがありましたね。
往生際が悪くて「見れば寸法がわかる」とか言ってましたが、キーエンスや東京精密、MITSUTOYOの測定器でぶん殴ってやろうかと思いました。
実際に目で見た数値と測定した数値は全く違って、言い訳できないようにしてやりましたが。
まあ、本当に目や耳で測定しちゃう職人もいるので、最初から否定はしませんけどね。
で、確認しないもんだから当然いつかは致死量の毒が客の口に入っちゃうよねってなります。
それでも未確認は無くならないんだよなあ。
結構確認していない事あるんだけど、重要保安部品でそれをやるのはなあ。
他のならいいって訳ではありませんけど。
全ての測定器にデーターロガー付けて欲しいですね。
・致死量だけど提供した
知ってて流す作業者がいるんですよね。
流出不良の連絡があって、聞き取り調査をしたら「知ってました」って言われることが何度も。
なんで、こいつに金を払わなければならないのかと怒りを覚える。
流石に重要保安部品でそんな事はないですが、強度計算誤魔化していたのは駄目ですよね。
それによって死者と冤罪を生んだわけだし。
我々は常に品質には真剣に向かい合うべきだと思います。
傷を誤魔化して出荷したレベルじゃなく取り返しがつかないわけですから。
自分の中でもやっていい事と悪い事の線引きはあって、人命にかかわることは厳しいジャッジにしています。
責任をとれませんからね。
幸いにして今のところそんな事態に巻き込まれた事はないのですが、巻き込まれた時どんな行動をとるのでしょうかね?
多分会社を辞めると思いますけど。
ついでに、内部告発かな?
故意と過失は違うんですよね。
まあ、過失でも人の命を奪ってしまったらきついけど。
そんなわけで、わかっていてやったとなると、これはもう擁護できませんね。
仮に出荷後に判明した場合でも、即座にリコールするべきだと思います。
どこかの電気自動車メーカーの市場不具合なんかも、個別に対応でいいのかよって思いますね。
屋根が取れちゃうのなんて、死人が出なかったのは運が良かっただけですよ。
本当に多発性はないのでしょうか?
なので、致死量だけど提供するような会社は一発退場でいいと思います。
こんな風に、不正や不具合にもランクがあって、より悪質なのはどれなのかっていうのが自分の中に基準としてあります。
世間からしたら不正は不正なんでしょうけどね。
そして、多くが組織の体質に起因するので、腐った会社は排除するべきでしょうね。
弊社か……
聞いた話であて、弊社の事ではないですよ、念のため。
前の話の最後に書いた事例で説明していきます。
不祥事を起こした会社ではなく、自分が聞いた会社の事情としてですが。
・免許が無いけど料理は出来る人に料理させた
作業者の教育は十分にされているが、認定作業や認定書類を作るのが面倒なので、認定はせずにそのままやらせていたというのが多いです。
小さな会社なんかだと、工場の敷地内でフォークを無免許で運転させたりとかが多いですね。
その他にも検査員や特殊工程の作業者なんかもこれ。
完成品を検査しても不良はありません。
ただ、ルールを守っていないだけ。
客先にばれることなんてまず無いのですが、監査の時だったり、不良が出た時に作業者の確認とかで発覚してしまいます。
あと、極まれに内部告発。
ルール違反ですが、比較的軽い部類じゃないかなと思います。
国交省にばれても継続したのは悪質ですけどね。
現場の手が足りないっていうのを上が認識しないと、また繰り返してしまうと思います。
国内ほぼすべての工場で同じことをしていたっていうのは、経営側の責任も大きいんじゃないかなあ。
・毒は入っているけど致死量じゃないから提供した
よくあるのが「使用上問題がないから出荷してしまおう」でしょうか。
食っても死なないならそれでいーじゃんって感覚ですね。
ネジゲージが通らないようなネジであっても、実際の相手物で確認したら問題なく嵌合出来たので出荷してしまったとかは時々聞きます。
偶に判断を間違って、致死量が流出しちゃうこともあるのですが、作り直す手間を考えたらそのまま出荷しちゃえっていうのはわかりますね。
それと、そもそも図面の規格を満足するのが困難で、未達でもなんら問題がないから規格を満足するものを作るのを諦めたなんてのも。
設計と営業が悪いんです。
客に「毒の無いフグの肝が食いたい」って言われて、「ハイできます」って何にも考えずに回答しちゃうし、図面には「肝に毒なきこと」なんて書いて終わりですからね。
まあ、世の中には肝に毒の無いフグもいるのですが、そんなのが簡単には手に入らないと思ってください。
結局、致死量に至らない程度の肝を提供するしかないんですよ。
っていう話を聞きましたが、夢の中だったかもしれません。
それと、時々工程能力の未達を誤魔化すために中央値付近に書き換えるなんてのもありましたね。
ほのぼのブレーキさんでしたっけ?
会社名を忘れてしまいました。
そんなことをしていると、時々致死量間違えちゃうのはご愛敬。
ご愛敬じゃねーよって言われそうですけど。
・毒が入っているかどうか確認しなかった
製造が勝手にやりがち。
測定してもいないのに、数値記入してくれてたりね。
ワークをセットしてボタンを押すだけの測定器で、データが画面に表示されるだけだと思っていて、記録されるのを知らなかった作業者がおりまして、不良が出た時にログを確認したら製造日に測定した実績が見当たらなかったなんてのがありましたね。
往生際が悪くて「見れば寸法がわかる」とか言ってましたが、キーエンスや東京精密、MITSUTOYOの測定器でぶん殴ってやろうかと思いました。
実際に目で見た数値と測定した数値は全く違って、言い訳できないようにしてやりましたが。
まあ、本当に目や耳で測定しちゃう職人もいるので、最初から否定はしませんけどね。
で、確認しないもんだから当然いつかは致死量の毒が客の口に入っちゃうよねってなります。
それでも未確認は無くならないんだよなあ。
結構確認していない事あるんだけど、重要保安部品でそれをやるのはなあ。
他のならいいって訳ではありませんけど。
全ての測定器にデーターロガー付けて欲しいですね。
・致死量だけど提供した
知ってて流す作業者がいるんですよね。
流出不良の連絡があって、聞き取り調査をしたら「知ってました」って言われることが何度も。
なんで、こいつに金を払わなければならないのかと怒りを覚える。
流石に重要保安部品でそんな事はないですが、強度計算誤魔化していたのは駄目ですよね。
それによって死者と冤罪を生んだわけだし。
我々は常に品質には真剣に向かい合うべきだと思います。
傷を誤魔化して出荷したレベルじゃなく取り返しがつかないわけですから。
自分の中でもやっていい事と悪い事の線引きはあって、人命にかかわることは厳しいジャッジにしています。
責任をとれませんからね。
幸いにして今のところそんな事態に巻き込まれた事はないのですが、巻き込まれた時どんな行動をとるのでしょうかね?
多分会社を辞めると思いますけど。
ついでに、内部告発かな?
故意と過失は違うんですよね。
まあ、過失でも人の命を奪ってしまったらきついけど。
そんなわけで、わかっていてやったとなると、これはもう擁護できませんね。
仮に出荷後に判明した場合でも、即座にリコールするべきだと思います。
どこかの電気自動車メーカーの市場不具合なんかも、個別に対応でいいのかよって思いますね。
屋根が取れちゃうのなんて、死人が出なかったのは運が良かっただけですよ。
本当に多発性はないのでしょうか?
なので、致死量だけど提供するような会社は一発退場でいいと思います。
こんな風に、不正や不具合にもランクがあって、より悪質なのはどれなのかっていうのが自分の中に基準としてあります。
世間からしたら不正は不正なんでしょうけどね。
そして、多くが組織の体質に起因するので、腐った会社は排除するべきでしょうね。
弊社か……
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