王太子レオールと側近セバス(完結)

にのまえ

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執務室

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 バルバロッサ国の王太子レオール・バルバロッサ(20)には、幼い頃から一緒に育った側近がいた。その側近は魔女の血を引くと噂され、代々女性が当主を務める公爵モードラー家から来ている。
 短く整えられた黒髪、切れ長な黒い瞳のセバス・モードラー(20)だ。


 執務室、午後3時過ぎ。
 レオールはため息をつく。今日中に目を通す書類は多く、3時のお茶の時間を悠長は過ごす余裕がない。執務の疲れは溜まり、眉間を抑えてペンを持つ手が止まった。

「ふぅ……疲れたな。この鬱々とする鬱憤をはらしたい」

 それが合図かのように。近くで書類整理をする側近のセバスは眼鏡を光らせ、人差し指で押し上げた。

「レオール様、されるのですか?」

「そうだな。お前の事だから既に準備しているのだろう?」

 セバスは書類を机に置き。

「えぇ、そろそろおっしゃる頃かと思い。先程、用事で執務室を出たとき、準備させていただきました」

(俺のことをよくわかっている)

「では、下だけ脱げ」
「かしこまりました」

 俺の命令にセバスはスラックスと下着を全て脱ぎさり、既に解されている尻肉を両手で開き、濡れぼそる蕾を見せた。その穴に俺は容赦なく指をグチュグチュと抜き挿す。与えらる快感にセバスは尻肉を震わせ、喘ぎ声を上げた。奴の蕾は緑スライムから抽出された『スライムとろとろ液』で柔らかくなっている。

「セバス、気持ち良さそうだな」
「はひっ、きもぢ――いい、です」

 セバスの喘ぎ声を楽しみ、蕾を指で掻き回し弄んだ。

「ああっ、あぁあっん! ……レオール様。も、もっと、私めを犯してください!」

 はしたなく喘ぎ声をあげて、俺の指を締め付け、腰を振り黒髪を乱した。

(毎回、いい乱れっぷりだな)

「そんなによがるほど気持ち良いのか? ここか? それともこの前立腺か?」

 セバスの前立腺をトントン刺激すれば、体を逸らし熱い吐息を吐いた。

「いつにも増して、やる気の様だな」

 そう言ってやれば、セバスの銀縁の眼鏡が光る。

「リオール様こそ。私の濡れそぼったアナルを見てすぐ、スラックスを押し上げフルボッキではありませんか? 遠慮せず、私の蕾をお好きにお使いください」

「言われなくても、はなから遠慮などしていない」

 セバスに煽られ、スラックスと下着を脱ぎ捨てギンギンにそり立ち、先走りでぬるぬるな己の熱杭の先端をあてがい擦った。

「あっ、熱い! レ、レオール様、勿体ぶらず、早くそれをください」
 
「そう焦るな――クク、さすればさするほどヒクヒクと俺を求める。ほら、くれてやろう! 俺の杭を味わえセバス」

 俺の肉棒の大きさ太さに「くっ」と小さく漏らしたセバスの声と、吐息。己の押さえ込んでいた欲望に火がつき、一気に熱杭を根元まで沈めた。

「くはぁ、あぁ、あぁぁ…………ああぁっ!」

「クッ、きっつぅ」

 幾度なく執務室で行われてきた行為だが、セバスの蕾は締まりが良く挿入してすぐに達きそうだが、それは己のプライドが許さない。息を吸いガツガツ、セバスの尻肉を掴み己の欲を押し込んだ。

「あぁ、ンン……いいっ!」

 セバスも苦痛がさり気持ちいいのだろう、与えられる快感に酔い、いやらしく腰を振っている。

「セバス、そんなに腰を振って、気持ちいいのか?」
「は、いいっ、あっ……あぁあ、んんっ!」

「俺も気持ちいい。杭を抜こうとすれば、俺を離したくないとばかりに中が絡みついてきて堪らないな」
 
 肉棒に絡みつく快感を楽しむべく、ゆるゆると蕾を抜き挿しすれば。それでは物足りないのか、セバスは欲望のこもった視線をこちらに向けた。

(なんて、いやらしい目付きだ)

「もっと、もっと、奥にレオール様、激しく突いても良いのですよ、さぁ早く!」

「セバスは俺に激しくされたいのか、ダメだ。お前の中をゆっくり味あわせろ。すぐに達してしまうのは勿体ない。もっとお前の声とよく締まる中を堪能させろ」

「それなら一度、射精ってしまえば良いのでは? 私はいくらでも付き合います」

(セバスより先にイクのは癪だが。いまは時間がないからな)

「わかった。射精くのはセバス、お前も一緒にな」

 ぷるんぷるんと揺れ、そり立つセバスの強ばりを後ろから握った。

「ひやぁっ、あぁ……レオール様ぁあ!」

「おっ、さらに秘口が締まったな、ほら、達け!」


「「いっ、くぅっ!」」


 この行為の外には警備騎士が扉の前に立つ。施錠と遮音の魔法が掛かる、部屋での淫らな行為は堪らなく背徳を感じ癖になる。

 一度イッテ余裕ができた俺は、セバスの蕾をリズムよく犯した。セバスも、セバスで俺の熱杭を楽しんでいるようだ。

「あぁ、あっ、ああん……ふっ、ン、ああっ!」
「ほらっ、セバス。もっと鳴け、もっと腰を振れ」

「イイっ……はぁ、あぁ……ん、ンンっ!」

 幾度なく犯したセバスの蕾。奴のいい所はすべて知り尽くしているし、奴もまた俺の良いところを知っているのだろうな。

「セバス、俺を満足させろ!」
「あ、あぁ……ンンッ、わ、私めのアナルに、レオール様の熱杭を激しく打ち付けてください……」

「激しくだと、俺に指図するとはな。ほら、感じろ!」

 激しく打ち込み。一気に杭を先端まで引き抜き、すぼっと根元まで奴の雛穴に一気に沈めた。セバスもそれが気持ちがいいらしく、快感に声をあげて背中を弓なりにそらした。

「いっ、イイっ、ひぃあ……ああぁんっ!」

「くっ、よく締まる穴だな。セバス、中に出すぞ。しっかり俺のを受け止めろ!」

「はぁ、はい……わ、私も達くっ……ああっ、ぁハァァァァッ!」

 執務室に人一倍、セバスの喘ぐ声が響いた。ことが終われば着替えて、クリーン魔法、お香を焚き行為を思わせる匂いを全てを消し去った。

「セバス、この書類は明日で良いか? こっちは?」
「どちらとも明日の提出でよさそうですね。こちらの書類を先に処理された方が良いでしょう」

「これだな、わかった」

 俺たちのセックスは欲望だけを吐くもの。抱擁とキスもなく行為が終われば、初めから何もなかったかのように執務を再開する。

「セバス、この書類を今すぐ父上の所に届けてきてくれ」

「かしこまりました、レオール様」

 書類を持ち、身なりと髪を整えたセバスは執務室から国王の職務室へと向かった。俺は残りの書類にサインした。

(今日もセバスは最高だった……)

 俺とセバスとの出会いは七歳の頃か……奴の役目は俺の遊び、勉強相手から始まり、話し相手、職務の手伝い、周りの雑用、スケジュール調整、体調管理などを行う。十八を過ぎた頃――成婚するまでか、それ以降も俺が望めば、そっち方面も請け負うのが側近セバスの役目だ。

(初めは興味から始まったセバスとのセックス。初めの頃のセバスは俺に尻を向けるのも恥ずかしがって、初々しかったな……おっと)

 当時を思い返して、スラックスの中で半立ちになった己の欲棒。ちょうど「戻りました」と執務室に戻ったセバスのスラックスと下着をひん剥き、容赦なく蕾に欲を打ち付けた。

「ふはあぁッ……ンンっ、レ、レオール様ぁ⁉︎」

「また熱がこもった、発散させろ」

 やや前の交合あとだ、奴の雛穴はずりゅと俺の肉棒を全て飲み込んだ。

「はぁ、はぁ、あぁあ……ンンっ、レオール様、まだ遮音の魔法を執務室にかけておりません……ンンっ、そんなにがっつくと外に聞こえてしまいます。ま、待ってく、あっ、あぁ!」

「別に聞こえても構わん」

 周りも重々承知のこと。だが、セバスは聞かれるのが嫌なのか、喘ぎながらも遮音の魔法をかけている。
 その間も、ずにゅずにゅ挿入を止めることなく、奴の雛穴を楽しんだ。
 
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