93 / 99
九十一
しおりを挟む
みんなの心は同じ。
竜よ、片割れを探して! そのとつじょ……とてつもなく、聞いたことがない鳴き声があがる。
"ギャオォォォォーーーン"
「な、なんだこの鳴き声は?」
「耳が痛い!!」
北門にきた騎士達はその鳴き声に驚き、お父様とナサ達は"バッ"と中央区を見つめた。その行動から中央区で何者かが今鳴いたのだ。
「やばい、竜の片割れは見つかったみたいだが、その片割れがキレたぞ!」
「まさか、レン達と一緒にいたからか?」
アサトとナサの声に騎士団、わたし以外は頷く。レン達とは竜と一緒に中央区に言ったナサの友達。まさか、番ーー嫁が違う男といたから?
"ギャオォォォォーー!!"
リヤとカヤは耳を塞ぎ、ロカは渋い顔を浮かべる。
「竜の片割れはご立腹のようです……ナサ、友を呼び戻したほうがいい」
「ロカ、わかった。……騎士団、ここはオレたち亜人隊に任せて中央区に戻り、人々を避難させろ!」
亜人隊のくせに何故、貴様のいうことを聞かねばならないと言った表情を浮かべたが、中央区から緊急のベルが鳴る。そして通信係に連絡が入る……
連絡を受けた騎士は、
「中央区にて、亜人が暴れている。北区に向かった第一部隊はすぐに戻られたし!!」
「かしこまりました!!」
「亜人隊、あとは任せた」
騎士たちは急ぎ足で中央区に戻っていく、わたし達だけになる北門の外。隠れていたナサのお母様達も戻り、どうするか話し合う。
「なにがあったのか見にいくか?」
「それより、片割れと共にレン達をこっちに呼べばいいのでは?」
リキさんの言葉にナサは頷く。
「そうだな、呼び戻せば片割れもこっちにくるな、そこで説明をするしかないな」
ナサはレン達に"すぐに戻れ"の合図を送った。それにすぐ『いまそっちに向かっている』とルフから反応が返ってきた。
「もうすぐ着くそうだ!」
"ギャオォォォォン!!!"
鳴き声の後に三人と、竜の片割れが北門の外に飛びでて、汗を拭い、ハアハアと息をあげている。
「ウヒョッ、コエェーー!! なんでアイツは俺たちを見て、すぐに怒ったんだぁ?」
「わかんねぇ、なんでだぁ?」
「さて、わかりませんね」
息を整えながら首を捻る三人。お父様、ナサ、リキは"アーッ"と気付く。ナサの友の彼らは、まだ番のいない独身者。
チーターのレンは移動のために"ズッと"竜の片割れをお姫様抱っこしながら走っていたのだ。そして、中央区にて嫁の魔力を感じた竜は何処からか会いにでて、レンに優しくお姫様抱っこされた嫁をみてしまい、ショックを受けたと考えた。
ナサは汗を拭うレンに、
「多分、そのお姫様抱っこのせいじゃないか?」
「かもな、数百年ぶりに会うんだろ?」
ナサとアサトはいい、ロカは。
「そうですね。私はかろうじて竜の言葉がわかったので、みなさんに伝えますーー
一度目の鳴き声は『シャン(嫁)新しい番ができたのかぁ!!』で
二度目は『いつか戻ると、余の帰りを待てと言っただろう!』
三度目は『シャンはそいつがよくて、もう余を愛していないのか!』です」
と、ロカは内容を語った。
竜よ、片割れを探して! そのとつじょ……とてつもなく、聞いたことがない鳴き声があがる。
"ギャオォォォォーーーン"
「な、なんだこの鳴き声は?」
「耳が痛い!!」
北門にきた騎士達はその鳴き声に驚き、お父様とナサ達は"バッ"と中央区を見つめた。その行動から中央区で何者かが今鳴いたのだ。
「やばい、竜の片割れは見つかったみたいだが、その片割れがキレたぞ!」
「まさか、レン達と一緒にいたからか?」
アサトとナサの声に騎士団、わたし以外は頷く。レン達とは竜と一緒に中央区に言ったナサの友達。まさか、番ーー嫁が違う男といたから?
"ギャオォォォォーー!!"
リヤとカヤは耳を塞ぎ、ロカは渋い顔を浮かべる。
「竜の片割れはご立腹のようです……ナサ、友を呼び戻したほうがいい」
「ロカ、わかった。……騎士団、ここはオレたち亜人隊に任せて中央区に戻り、人々を避難させろ!」
亜人隊のくせに何故、貴様のいうことを聞かねばならないと言った表情を浮かべたが、中央区から緊急のベルが鳴る。そして通信係に連絡が入る……
連絡を受けた騎士は、
「中央区にて、亜人が暴れている。北区に向かった第一部隊はすぐに戻られたし!!」
「かしこまりました!!」
「亜人隊、あとは任せた」
騎士たちは急ぎ足で中央区に戻っていく、わたし達だけになる北門の外。隠れていたナサのお母様達も戻り、どうするか話し合う。
「なにがあったのか見にいくか?」
「それより、片割れと共にレン達をこっちに呼べばいいのでは?」
リキさんの言葉にナサは頷く。
「そうだな、呼び戻せば片割れもこっちにくるな、そこで説明をするしかないな」
ナサはレン達に"すぐに戻れ"の合図を送った。それにすぐ『いまそっちに向かっている』とルフから反応が返ってきた。
「もうすぐ着くそうだ!」
"ギャオォォォォン!!!"
鳴き声の後に三人と、竜の片割れが北門の外に飛びでて、汗を拭い、ハアハアと息をあげている。
「ウヒョッ、コエェーー!! なんでアイツは俺たちを見て、すぐに怒ったんだぁ?」
「わかんねぇ、なんでだぁ?」
「さて、わかりませんね」
息を整えながら首を捻る三人。お父様、ナサ、リキは"アーッ"と気付く。ナサの友の彼らは、まだ番のいない独身者。
チーターのレンは移動のために"ズッと"竜の片割れをお姫様抱っこしながら走っていたのだ。そして、中央区にて嫁の魔力を感じた竜は何処からか会いにでて、レンに優しくお姫様抱っこされた嫁をみてしまい、ショックを受けたと考えた。
ナサは汗を拭うレンに、
「多分、そのお姫様抱っこのせいじゃないか?」
「かもな、数百年ぶりに会うんだろ?」
ナサとアサトはいい、ロカは。
「そうですね。私はかろうじて竜の言葉がわかったので、みなさんに伝えますーー
一度目の鳴き声は『シャン(嫁)新しい番ができたのかぁ!!』で
二度目は『いつか戻ると、余の帰りを待てと言っただろう!』
三度目は『シャンはそいつがよくて、もう余を愛していないのか!』です」
と、ロカは内容を語った。
208
あなたにおすすめの小説
婚約者を想うのをやめました
かぐや
恋愛
女性を侍らしてばかりの婚約者に私は宣言した。
「もうあなたを愛するのをやめますので、どうぞご自由に」
最初は婚約者も頷くが、彼女が自分の側にいることがなくなってから初めて色々なことに気づき始める。
*書籍化しました。応援してくださった読者様、ありがとうございます。
年に一度の旦那様
五十嵐
恋愛
愛人が二人もいるノアへ嫁いだレイチェルは、領地の外れにある小さな邸に追いやられるも幸せな毎日を過ごしていた。ところが、それがそろそろ夫であるノアの思惑で潰えようとして…
しかし、ぞんざいな扱いをしてきたノアと夫婦になることを避けたいレイチェルは執事であるロイの力を借りてそれを回避しようと…
冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない
くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、
軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。
言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。
――そして初めて、夫は気づく。
自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。
一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、
「必要とされる存在」として歩き始めていた。
去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。
これは、失ってから愛に気づいた男と、
二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。
――今さら、遅いのです。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
次代の希望 愛されなかった王太子妃の愛
Rj
恋愛
王子様と出会い結婚したグレイス侯爵令嬢はおとぎ話のように「幸せにくらしましたとさ」という結末を迎えられなかった。愛し合っていると思っていたアーサー王太子から結婚式の二日前に愛していないといわれ、表向きは仲睦まじい王太子夫妻だったがアーサーにはグレイス以外に愛する人がいた。次代の希望とよばれた王太子妃の物語。
全十二話。(全十一話で投稿したものに一話加えました。2/6変更)
もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません~死に戻った嫌われ令嬢は幸せになりたい~
桜百合
恋愛
旧題:もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません〜死に戻りの人生は別の誰かと〜
★第18回恋愛小説大賞で大賞を受賞しました。応援・投票してくださり、本当にありがとうございました!
10/24にレジーナブックス様より書籍が発売されました。
現在コミカライズも進行中です。
「もしも人生をやり直せるのなら……もう二度と、あなたの妻にはなりたくありません」
コルドー公爵夫妻であるフローラとエドガーは、大恋愛の末に結ばれた相思相愛の二人であった。
しかしナターシャという子爵令嬢が現れた途端にエドガーは彼女を愛人として迎え、フローラの方には見向きもしなくなってしまう。
愛を失った人生を悲観したフローラは、ナターシャに毒を飲ませようとするが、逆に自分が毒を盛られて命を落とすことに。
だが死んだはずのフローラが目を覚ますとそこは実家の侯爵家。
どうやらエドガーと知り合う前に死に戻ったらしい。
もう二度とあのような辛い思いはしたくないフローラは、一度目の人生の失敗を生かしてエドガーとの結婚を避けようとする。
※完結したので感想欄を開けてます(お返事はゆっくりになるかもです…!)
独自の世界観ですので、設定など大目に見ていただけると助かります。
※誤字脱字報告もありがとうございます!
こちらでまとめてのお礼とさせていただきます。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる