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十二
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天使がーールオ王子が奴だとしても、俺からは極力関わらない。俺はエルフで奴は勇者、お互いの種族も違えば環境も違う。まあいうならば俺は扱いの良い奴隷だ。
漫画、小説、と言ったし、天使は転生者だとは思うけど。たまたま天使の大人びた物言いが、友に似ていただけかもしれない。
ただ、それだけだということだ! と、目の前にだされた肉を食う!
(美味い。肉も柔らかくて、塩加減、ソースの味付けの塩梅がいい……一口食べたらもう一口と運びたくなる旨さ。ここにコメがあれば最高だが、この異世界にはないらしくパンだ)
食後のデザートはクレープに桃みたいなソースと、生クリーム絶品だ。すべての食事が終わり天使は立ち上がり挨拶した。
「今日はボクのために来ていただきありがとう。ボクは成人ーー十六まで勇者の力が発揮できない。いま五歳……十六になる十一年、この国を王都を守って欲しい。それなりの褒賞はするし、住む場所もあたえる。ボクの力は前勇者の父上よりも遥かに大きい力を待っています。はやく強くなります!」
天使の挨拶が終わり、後ろにいた側近が礼をして。
「魔導師の準備が済むまで今しばらく、この場でごゆっくりお過ごしください」
深く頭を下げて、天使は側近たちと共に下がって行った。
俺達も頭を下げて見送り、パタンと扉がしまった瞬間。
「かたっ苦しい!」
フゥッと一息付き腰を下ろして、周りにわからないように獣人のチャが亜人語で話しだした。オッサンと副団長、周りの騎士はコチラを気にしたが。天使も去り、くつろいでいいと言っていてし、俺達しかいない王の間での談話を許してくれた。
「あー、魔力の高いカン、ヤヤ、ローリスならわかるけど……王都を守ると言っても、それなりの能力がなけりゃ、無理な話だ!」
「そうよね、私たちは戦闘力が高いからどうせ、獣騎士になって、戦力として扱われるのよ」
「怖いけど、こればかりは仕方ないわね」
同じ獣人のラムとナエも話だし、その話にエルフのカンとヤヤは首を振る。二人の魔力はそこそこで、彼らの種族は薬草に関して詳しい。だから自分達は薬師か衛生兵になるだろうと話した。
竜人のエンは騎士団に入隊して、飛竜に乗って槍を使い戦う、竜騎士部隊かなと話した。
次々と自分の進路を話す、みんなに俺は驚いていた。
ここから逃げるといっても、爆発する首輪のこともあるがーー十歳にして、みんなは住んでいた村に帰ることを諦め、ここでの次を考えていた。
じゃー俺は? 騎士、衛生兵……方向音痴でみんなに迷惑をかける……俺に働ける場所がないのでは?
騎士、衛生兵、話に盛り上がるみんなを見回してバチッとサン先生と目が合う。彼はほんの少し落ち着きを取り戻したのか、俺をみて微笑みオッサン達、みんなに見えないよう人差し指を上に向けた。
上? 上を見るが。天井にはシャンデリアと天使の絵画しかない……そのまた上だとすると、さっき王都を守った空森島か! いやいや、サン先生に首を振ってけど、先生は目を伏せた。
――マジか!
(騎士に捕まりここに来るまでに装置で測っていたが、まさか、俺の魔力はそこまで高いのか?)
楽しげに話すみんなの輪に入れず、俺一人困惑した。
漫画、小説、と言ったし、天使は転生者だとは思うけど。たまたま天使の大人びた物言いが、友に似ていただけかもしれない。
ただ、それだけだということだ! と、目の前にだされた肉を食う!
(美味い。肉も柔らかくて、塩加減、ソースの味付けの塩梅がいい……一口食べたらもう一口と運びたくなる旨さ。ここにコメがあれば最高だが、この異世界にはないらしくパンだ)
食後のデザートはクレープに桃みたいなソースと、生クリーム絶品だ。すべての食事が終わり天使は立ち上がり挨拶した。
「今日はボクのために来ていただきありがとう。ボクは成人ーー十六まで勇者の力が発揮できない。いま五歳……十六になる十一年、この国を王都を守って欲しい。それなりの褒賞はするし、住む場所もあたえる。ボクの力は前勇者の父上よりも遥かに大きい力を待っています。はやく強くなります!」
天使の挨拶が終わり、後ろにいた側近が礼をして。
「魔導師の準備が済むまで今しばらく、この場でごゆっくりお過ごしください」
深く頭を下げて、天使は側近たちと共に下がって行った。
俺達も頭を下げて見送り、パタンと扉がしまった瞬間。
「かたっ苦しい!」
フゥッと一息付き腰を下ろして、周りにわからないように獣人のチャが亜人語で話しだした。オッサンと副団長、周りの騎士はコチラを気にしたが。天使も去り、くつろいでいいと言っていてし、俺達しかいない王の間での談話を許してくれた。
「あー、魔力の高いカン、ヤヤ、ローリスならわかるけど……王都を守ると言っても、それなりの能力がなけりゃ、無理な話だ!」
「そうよね、私たちは戦闘力が高いからどうせ、獣騎士になって、戦力として扱われるのよ」
「怖いけど、こればかりは仕方ないわね」
同じ獣人のラムとナエも話だし、その話にエルフのカンとヤヤは首を振る。二人の魔力はそこそこで、彼らの種族は薬草に関して詳しい。だから自分達は薬師か衛生兵になるだろうと話した。
竜人のエンは騎士団に入隊して、飛竜に乗って槍を使い戦う、竜騎士部隊かなと話した。
次々と自分の進路を話す、みんなに俺は驚いていた。
ここから逃げるといっても、爆発する首輪のこともあるがーー十歳にして、みんなは住んでいた村に帰ることを諦め、ここでの次を考えていた。
じゃー俺は? 騎士、衛生兵……方向音痴でみんなに迷惑をかける……俺に働ける場所がないのでは?
騎士、衛生兵、話に盛り上がるみんなを見回してバチッとサン先生と目が合う。彼はほんの少し落ち着きを取り戻したのか、俺をみて微笑みオッサン達、みんなに見えないよう人差し指を上に向けた。
上? 上を見るが。天井にはシャンデリアと天使の絵画しかない……そのまた上だとすると、さっき王都を守った空森島か! いやいや、サン先生に首を振ってけど、先生は目を伏せた。
――マジか!
(騎士に捕まりここに来るまでに装置で測っていたが、まさか、俺の魔力はそこまで高いのか?)
楽しげに話すみんなの輪に入れず、俺一人困惑した。
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