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十七
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俺は必死に施設内を転移しまくっている。それはなぜかというと――ナイスバディの魔女が追ってくる。
「ローリス君、逃げないでぇ!」
――うおっ、さすが魔女。俺専用の転移魔法まで使いこなしてるぅ。
はじめは施設内の調合室の中を走り回った。必死に逃げる俺をサン先生と仲間のエルフは笑って見ていたけど――ヒデェ、助けろよぉ! そして俺はかなり魔女先生に気に入られたようだ。
(俺はわからないが、相当品物がいいポーションができたと、先生二人はいっていたな)
「やっぱり、才能があるローリスの子種が欲しいわ。私とあなたが結ばれれば、稀にみない賢者、魔法使いが生まれる!」
――女性にこんなに好かれるのは、初めてで嬉しいけど。魔女先生はすぐに抱きつくから困る! あの胸は魔性だ!
そんなに凄いポーションになのかぁ?
ん? あれ、魔女先生の他に二人見えるけどって、あのお風呂場であった施設の職員! 何々追っかけっこ? あの子捕まえるの? お風呂でも覗いた? とか言っていないで、助けてぇ!
――お風呂を覗いたのは、一度だけです!
サン先生の案で『ポーションを作ろう!』という、魔女の実技ありの講義に、参加させてもらっただけなのにぃ! ……体力の限界、足がつった。
ポフッ、魔女の胸に捕まった俺。
「ローリス君、捕まえたぁ!」
「はい、捕まりました。が、待ってください……俺は五年後、空森島に勇者が成人するまで、行くことになっています。もし、もしですよ。俺に好きな人ができなかったら……魔女先生の気持ちが変わらなかったら考えます!」
その言葉に魔女先生は微笑み。
「それほんとう? じゃ、約束ねぇ」
チュッと頬にチュッとキスをした……キ、き、キス!! それすら、慣れていない俺は鼻血をだして倒れた。
「ローリス君?」
「少年は慣れていないのかにゃ?」
「告白といい、純朴ね」
――微笑んだ魔女先生は可愛かった。
魔法の訓練が進んだけど、相変わらずのノーコンの俺。
今日はサン先生と空森島に行くため、朝からウキウキの俺と。仕事だから仕方がないと、行きたくないのか……先生はため息ばかりつく。
「ローリス君、空森島にいる魔導師のみなさんは一ヶ月に一度の休みで、王都に降りているか家で寝ていまので。静かにサッと見て、サッと帰ってきましょうね」
――ほんとうに、行きたくないんだな。
サン先生に迷子防止の為に、手を引かれながら王都の中を歩き。冒険者ギルドの受付嬢に挨拶して、裏庭にある転移魔法の魔法陣で空森島まで移動する。
(オッサンくらいガタイがいい冒険者と、受付嬢、可愛かったな)
俺がギルドに興味を持ったとわかったのか、サン先生は冒険者ギルドの説明は、今度してくれると言った。
――これが空森島!
はじめての空森島は、一言で言うなら空に浮かぶ大きな森。
この森の中には見たことがない、異世界の動物達もみえる。――しかし、空森島に長居をしたくないのか。サン先生は空森島に着いたとたん、俺の手を握り辺りの景色を楽しむ事なく森の中を進み。開けた場所がある森の中央まで連れて来られた。
サン先生は建物が見える、付近で足を止めて。
「ここが魔導師達が住む家です。この時間だと、寝ている方もいらっしゃると思うので、静かに見学いたしましょう」
と、言った。
(ここが五年後俺が住む家……か)
いつ襲ってくるかわからない魔王の怨念。
それから王都を守る魔導師達が住む家は…………ログハウス風のボロボロの家だった。
――なんだ、この廃墟は!
「ローリス君、逃げないでぇ!」
――うおっ、さすが魔女。俺専用の転移魔法まで使いこなしてるぅ。
はじめは施設内の調合室の中を走り回った。必死に逃げる俺をサン先生と仲間のエルフは笑って見ていたけど――ヒデェ、助けろよぉ! そして俺はかなり魔女先生に気に入られたようだ。
(俺はわからないが、相当品物がいいポーションができたと、先生二人はいっていたな)
「やっぱり、才能があるローリスの子種が欲しいわ。私とあなたが結ばれれば、稀にみない賢者、魔法使いが生まれる!」
――女性にこんなに好かれるのは、初めてで嬉しいけど。魔女先生はすぐに抱きつくから困る! あの胸は魔性だ!
そんなに凄いポーションになのかぁ?
ん? あれ、魔女先生の他に二人見えるけどって、あのお風呂場であった施設の職員! 何々追っかけっこ? あの子捕まえるの? お風呂でも覗いた? とか言っていないで、助けてぇ!
――お風呂を覗いたのは、一度だけです!
サン先生の案で『ポーションを作ろう!』という、魔女の実技ありの講義に、参加させてもらっただけなのにぃ! ……体力の限界、足がつった。
ポフッ、魔女の胸に捕まった俺。
「ローリス君、捕まえたぁ!」
「はい、捕まりました。が、待ってください……俺は五年後、空森島に勇者が成人するまで、行くことになっています。もし、もしですよ。俺に好きな人ができなかったら……魔女先生の気持ちが変わらなかったら考えます!」
その言葉に魔女先生は微笑み。
「それほんとう? じゃ、約束ねぇ」
チュッと頬にチュッとキスをした……キ、き、キス!! それすら、慣れていない俺は鼻血をだして倒れた。
「ローリス君?」
「少年は慣れていないのかにゃ?」
「告白といい、純朴ね」
――微笑んだ魔女先生は可愛かった。
魔法の訓練が進んだけど、相変わらずのノーコンの俺。
今日はサン先生と空森島に行くため、朝からウキウキの俺と。仕事だから仕方がないと、行きたくないのか……先生はため息ばかりつく。
「ローリス君、空森島にいる魔導師のみなさんは一ヶ月に一度の休みで、王都に降りているか家で寝ていまので。静かにサッと見て、サッと帰ってきましょうね」
――ほんとうに、行きたくないんだな。
サン先生に迷子防止の為に、手を引かれながら王都の中を歩き。冒険者ギルドの受付嬢に挨拶して、裏庭にある転移魔法の魔法陣で空森島まで移動する。
(オッサンくらいガタイがいい冒険者と、受付嬢、可愛かったな)
俺がギルドに興味を持ったとわかったのか、サン先生は冒険者ギルドの説明は、今度してくれると言った。
――これが空森島!
はじめての空森島は、一言で言うなら空に浮かぶ大きな森。
この森の中には見たことがない、異世界の動物達もみえる。――しかし、空森島に長居をしたくないのか。サン先生は空森島に着いたとたん、俺の手を握り辺りの景色を楽しむ事なく森の中を進み。開けた場所がある森の中央まで連れて来られた。
サン先生は建物が見える、付近で足を止めて。
「ここが魔導師達が住む家です。この時間だと、寝ている方もいらっしゃると思うので、静かに見学いたしましょう」
と、言った。
(ここが五年後俺が住む家……か)
いつ襲ってくるかわからない魔王の怨念。
それから王都を守る魔導師達が住む家は…………ログハウス風のボロボロの家だった。
――なんだ、この廃墟は!
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