お気楽、極楽⁉︎ ポンコツ女神に巻き込まれた俺は、お詫びスキルで異世界を食べ歩く！

ホットドッグの朝食

　朝食だと渡されたお皿に、ホットドッグ3本と野菜の塩漬け、紅茶が乗っている。

（ホットドッグ、3本も食べれるかなぁ～）

　俺は宿泊客用の席に着いて、出来立てのホットドッグを手に取りかじる。おお！　パンは硬いが香ばしい香り、ソーセージは塩味だが、外はパリパリで、中からぷりぷり肉から肉汁が溢れた。

「ん、美味い！」

　いつもなら、この油にやられて一口で終わりそうだが、いまならペロッと食べれそうだ。

（女神やるな、俺の胃が強くなってる！）

　次は塩漬けの野菜を乗っけて、ンォ⁉︎　美味いが油っぽいソーセージが、この塩漬けの野菜のおかげで、サッパリ食べられるぞ。

　しかし何の肉だ。
　ソーセージと言ったら豚、牛、鶏、いろんな肉で作られているが、ここは異世界だ……魔物の肉か？

　気になった俺の前に、単行本くらいの大きさの、スクリーンが目の前に現れ、

［パンは大麦、卵、水］
［ソーセージはノブゥの肉、塩］
［お茶、ソール草の薬草茶］

　と書いてあった。　

　もしかして、女神に頼んだ鑑定スキルか？
　ホットドッグのパンは大麦と卵、水で、ソーセージの肉はノブウの肉？　これは紅茶じゃなくて薬草茶！

（硬いが香ばしいパンと、このノブウの肉は臭みがないな。へぇ、薬草茶か～飲んでみるか……。お、変わった味だが不味くない！）

　食べれる喜びで、無我夢中に食べていた。

　そこに。

「にいちゃん、美味そうに食っているな。これはオマケだ、食べてくれ」

　おっさんが来て、俺のテーブルに蒸した芋っぽいものを置いていった。

（蒸した芋？）

［ジャガの蒸し物］

　ジャガ？　蒸されて、ホクホクの芋を食べてみると、味はジャガイモに似ていた。これも塩味で美味いが、バターがあると格別に味が変わるな。

　でも美味い！