お気楽、極楽⁉︎ ポンコツ女神に巻き込まれた俺は、お詫びスキルで異世界を食べ歩く！

ハサンの森からの帰還！

（冒険者だ！　助かった……）

　声を上げて彼らをここへと呼び、俺とおっさんは探しにきた、冒険者たちと無事に合流した。

　彼らは無謀にも、おっさんを助けにハランの森へ1人で行った、冒険者がいることを知っていたのか。

「キカを見つけたくれてありがとう、君の勇気に感謝する」

　おっさんの様にでかい、大剣を持ったおっさんに抱きつかれた。このパーティの女性陣は魔法使い、賢者、モンクとみんな若くて可愛い。

（だが、この人たちの装備はみんな一級品だ。となると、Aランク以上か？）

　こっそり鑑定すると、やはりS級冒険者たちだった。

　オリハルコンの大剣、鋼の鎧。
　賢者の杖、聖女の衣。
　魔女の杖、魔女の衣。
　オリハルコンのグローブ、ハヤブサの服を身につけていた。

「ほんと。Fランクが1人で、ハサンの森へ行くなんて無謀だよ！」

「でも、キカさんとFランク君が怪我もなく、見つかってよかった～」

「ええ。キカさんとFランクの冒険者を見つけましたから、帰還の玉を使って冒険者ギルドまで戻りましょう」

　Fランク……まあ、1番下のランクだ。
　下に見られるよな、仕方がないかとだけど。

「おい！　無駄話していないで、すぐに森を出るぞ！　奴に見つかると、厄介だ！」

「はい。みなさん、私の周りに集まってください」

　賢者の女性が言うと。
　大剣のおっそんは軽々と、動けない大食堂のおっさんを肩に担いだ。

「いつでも行けるぞ！」

「では、帰還の玉を使います」

　賢者の女性は透明な丸い玉を、地面に投げつけた。

　パリーン！　

　透明の玉が砕ける音が聞こえ、俺たちは一瞬で、ハサンの森から冒険者ギルド前まで戻ってきた。

　それと同時に

［幸運スキル、60分が終了いたしました］

　と、スキルも切れた。