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第1章:エルフの国編
第15話 セーナ祝帰還式①
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大和は王室特殊兵団入団が午前中に決まり、午後は、今日は図書館は空いていないので、一人で屋台の食べ歩きをしていた。
(あっ、そういえばこれからセーナ演説の演説だっけ?)
大和はセーナの演説を聴くために王宮まで向かう事にした。
王宮までの道は人通りが多く、多分皆セーナの演説を聞きたいのだろう。
王宮前の広場まで辿り着くと、もう既に人集りができていた。
その中には演説を最前線で聴くために、2時間も前から場所を取っている者もいたり、他の州から来た者もいるようだ。
大和は別に最前線で聴きたいわけではないので、後列で待機することにした。
□□□□□
セーナは演説のために王宮内でマナカと共に準備をしていた。
「セーナ様、演説の内容はまとまりましたか?」
「ええ、まとまったわ。一応夜の分もまとめておいたんだけど、夜は皆への感謝と閉会の挨拶みたいなものだけだからこっちは全然苦労しなかったわ」
「それはよかったです」
2人が話していると、ドアを叩く音が聞こえた。
「誰かしら?」
「王宮特殊兵団2番隊副隊長兼Fチームリーダーのギルコードです」
「入っていいわよ」
「失礼致します。セーナ様、演説の準備が整いました。バルコニーまでお越しください」
「わかったわ。すぐ行く」
セーナはマナカとギルコード共に大広場へ向かった。
□□□□□
王宮前の大広場では、そろそろセーナの演説が始まろうとしている。
大広場に集まった国民は、セーナが演説を行う王宮の3階バルコニーから見て数えられるだけでも約6000人、恐らくもっと先にも人集りが出来ていることだろう。
この時、セーナは既にバルコニーの前にいた。
(うわぁ・・・すごく緊張する・・・18年間生きてきてこんなの初めてだからどうにかなっちゃいそう)
セーナは顔や態度には出さないものの、一般的な少女のような反応をしている。
セーナの緊張が伝わることも無く、司会を務めるオリバー・グランド首相の声でいよいよ演説が始まろうとする。
「続いては、スピリチアン精霊王国よりご帰還なさいました、本日の主役であるセーナ・シャーリス王女殿下の御成です!」
オリバー首相がそう言い放った途端、6000人以上の国民が一斉にセーナに歓声と拍手を送る。
その歓声と拍手に応えるように、内心ものすごく緊張して倒れそうになりながらも、堂々とした立ち振る舞いで民の前に出る。
拍手がなり止むまで、セーナはバルコニーから笑顔で手を振っている。
頃合いを見て話したい雰囲気を出すと拍手がだんだんと小さくなり、やがて拍手がなり止み、民たちは真剣なムードになった。
そしてセーナは話し始める。
「親愛なるシャーリス国民の皆様、こんにちは。この度、約1年間のスピリチアン精霊王国への留学から戻りました。
私は、留学している間も皆様のことを忘れたことはありません。毎度思い出していたのは、私にこのような貴重な機会を与えてくださった国王陛下、そしてシャーリス国民の皆様の存在です。私は今回の留学で得た経験を、今後のシャーリス王国の未来に活かせるよう、精一杯努力致します。ご清聴ありがとうございました。シャーリス国民にさらなる繁栄を」
セーナが言葉を終えてお辞儀をすると、先程と同様にものすごい歓声と拍手がセーナに対して送られる。
無事、演説を終えたセーナは、マナカと共にバルコニーの部屋を後にし、先程までいた自分の部屋に戻った。
部屋に入ると、ドレスに気を配りながらベッドに倒れ込む。
「ふー、緊張したー!!」
「お疲れ様でしたセーナ様。しかし一応閉会の挨拶のようなものとはいえ、夜の出番もございますので気を緩めないようお願い致します」
「わかってるよマナカさん。でもこれから1時間は休憩だから自由にさせてよー」
「わかってますよ。念の為に、と言わせていただきました」
「それよりさ、大和のこと、聞かせてくれる?」
「彼のことですか?」
「いいじゃん別に。休憩中くらい好きな人のこと話させてよ」
「わかりました・・・」
マナカは呆れた感じで返事をする。
それもそのはずだ。
マナカはセーナに大和に関する情報はどんな些細なことでも任務に支障が出ない程度に報告するようお願いされている。
昨日、大和の王室特殊兵団推薦が決まったことを報告したら子供のように喜んだのだ。
喜ぶセーナを見て、内心とても可愛いと思いつつ、留学には同行出来なかったとはいえ、10年前から護衛兼教育係としてセーナの傍に仕える身としては、時には厳しくしなければならないのだ。
ここ数年で王女、そして時期女王としての自覚が身についてきたようだが、恋愛の面に関していえばごくごく普通の女子学生のようだ。
マナカは正直、自分のことを頼ってくれるのは嬉しかったが、まさか初恋の人が一目惚れでしかも異世界人である事を告げられた時は自分でもどうしていいかわからなかった。
それよりも驚いたのは、セーナが大和を鍛えて婚約戦に出場させて優勝させ、自分の婚約者にしようとしているところだ。
一応、王家の伝統の婚約戦を大切にしていることと、駆け落ちなどをせずに正当な手段で大和を手に入れようとしているところは安心したが、その思いは驚きに勝ることはなかった。
そう言う背景がありつつも、マナカは今朝決まった内容をセーナ様に伝える。
「大和は正式に王室特殊兵団に入ることになったみたいです」
「本当に!?」
「ええ、本当です。今朝王室特殊兵団本部でヴォルドから聞きました」
「やったー!!」
セーナは大和の実力が認められたことと、わずか1日程度で大きく成長した事が嬉しかったのか、ベッドに横になりながらガッツポーズをしていた。
それは国民からは一切想像のつかない光景である。
少し落ち着いたセーナはマナカに再び質問を続ける。
「それで、所属はどこになったの?ひょっとして2番隊!?」
「いいえ、残念ながら1番隊のBチームです」
「なーんだ1番隊かー。2番隊ならマナカの部下だから会う機会多くなるのになー」
少し不貞腐れるセーナに、マナカは落ち着いた様子で話す。
「しかしセーナ様、1番隊は我ら2番隊の次にセーナ様の護衛任務に就く回数は多いですよ。ですから会える回数は多いと思いますよ」
マナカがそう言うと、直ぐに勢いを取り戻した。
「じゃあ近いうち会えるかな!?」
「ええ、会えると思いますよ。きっと」
嬉しそうなセーナに、マナカは笑みを浮かべて答える。
そして、これはセーナから大和に一目惚れをした事を先日聞いた時から決めていたことだが、これからどんなことがあっても2人の恋路を応援したいと改めて思ったのだった。
□□□□□
シャーリス王国全体がお祭りムードの中、特にお祭りムードが高い王都シャーリスでは、善意に隠れて悪意が暗躍していた。
王都シャーリスの建物の路地裏で、黒いマントと仮面を被った2人の男女が密談をしていた。
「エルザ、今夜の準備は出来たか?」
最初に口を開いたのは、先程移動系魔法を使ってバギランド王国からシャーリス王国までやってきたヴェルジオだ。
エルザと呼ばれた虎の仮面を被った女性は、どうやら仲間のようだ。
「ええ、完璧よ。私の未来予測で何度もシミュレーションしたもの」
「そうか。ならいいが、ナズエルが寄生している王室特殊兵団のヤツはしっかり情報を送ってきているみたいだが、本人は気づいている様子はあるか?」
「特にないけど、寄生って言うとまたナズエルにキレられるよ?一応憑依って言ってあげなさいよ」
「ああ、すまんすまん。では今夜の作戦を成功させるために今は休んでおけ」
「ええ、わかったわ。でもあんたはどこに行くの?」
「俺は1度ナズエルに会って来るつもりだ。だがナズエルの魂偽装が完璧すぎていくら俺でもわからん。だからその憑依している隊員の特徴を教えてくれ」
「わかったわ。そいつの名前はヒステラ・ベルトフ、王国特殊兵団Bチームリーダーよ。そしてこれが顔写真」
「なに?リーダーだと?俺らの中では隊長格の次に警戒しなきゃいけねぇやつじゃねぇか。どうやって体乗っ取ったんだよ」
「たまたま2週間前の休暇で一人になったところを襲ったんだってさ」
「なんだそういう事か。では副隊長クラスではなかったということか」
「そうみたいね」
「じゃあ俺は行くわ。また後でな」
「ええ、気をつけて」
エルザの言葉を最後まで聞かずに、ヴェルジオは暗闇の中へと消えていった。
(あっ、そういえばこれからセーナ演説の演説だっけ?)
大和はセーナの演説を聴くために王宮まで向かう事にした。
王宮までの道は人通りが多く、多分皆セーナの演説を聞きたいのだろう。
王宮前の広場まで辿り着くと、もう既に人集りができていた。
その中には演説を最前線で聴くために、2時間も前から場所を取っている者もいたり、他の州から来た者もいるようだ。
大和は別に最前線で聴きたいわけではないので、後列で待機することにした。
□□□□□
セーナは演説のために王宮内でマナカと共に準備をしていた。
「セーナ様、演説の内容はまとまりましたか?」
「ええ、まとまったわ。一応夜の分もまとめておいたんだけど、夜は皆への感謝と閉会の挨拶みたいなものだけだからこっちは全然苦労しなかったわ」
「それはよかったです」
2人が話していると、ドアを叩く音が聞こえた。
「誰かしら?」
「王宮特殊兵団2番隊副隊長兼Fチームリーダーのギルコードです」
「入っていいわよ」
「失礼致します。セーナ様、演説の準備が整いました。バルコニーまでお越しください」
「わかったわ。すぐ行く」
セーナはマナカとギルコード共に大広場へ向かった。
□□□□□
王宮前の大広場では、そろそろセーナの演説が始まろうとしている。
大広場に集まった国民は、セーナが演説を行う王宮の3階バルコニーから見て数えられるだけでも約6000人、恐らくもっと先にも人集りが出来ていることだろう。
この時、セーナは既にバルコニーの前にいた。
(うわぁ・・・すごく緊張する・・・18年間生きてきてこんなの初めてだからどうにかなっちゃいそう)
セーナは顔や態度には出さないものの、一般的な少女のような反応をしている。
セーナの緊張が伝わることも無く、司会を務めるオリバー・グランド首相の声でいよいよ演説が始まろうとする。
「続いては、スピリチアン精霊王国よりご帰還なさいました、本日の主役であるセーナ・シャーリス王女殿下の御成です!」
オリバー首相がそう言い放った途端、6000人以上の国民が一斉にセーナに歓声と拍手を送る。
その歓声と拍手に応えるように、内心ものすごく緊張して倒れそうになりながらも、堂々とした立ち振る舞いで民の前に出る。
拍手がなり止むまで、セーナはバルコニーから笑顔で手を振っている。
頃合いを見て話したい雰囲気を出すと拍手がだんだんと小さくなり、やがて拍手がなり止み、民たちは真剣なムードになった。
そしてセーナは話し始める。
「親愛なるシャーリス国民の皆様、こんにちは。この度、約1年間のスピリチアン精霊王国への留学から戻りました。
私は、留学している間も皆様のことを忘れたことはありません。毎度思い出していたのは、私にこのような貴重な機会を与えてくださった国王陛下、そしてシャーリス国民の皆様の存在です。私は今回の留学で得た経験を、今後のシャーリス王国の未来に活かせるよう、精一杯努力致します。ご清聴ありがとうございました。シャーリス国民にさらなる繁栄を」
セーナが言葉を終えてお辞儀をすると、先程と同様にものすごい歓声と拍手がセーナに対して送られる。
無事、演説を終えたセーナは、マナカと共にバルコニーの部屋を後にし、先程までいた自分の部屋に戻った。
部屋に入ると、ドレスに気を配りながらベッドに倒れ込む。
「ふー、緊張したー!!」
「お疲れ様でしたセーナ様。しかし一応閉会の挨拶のようなものとはいえ、夜の出番もございますので気を緩めないようお願い致します」
「わかってるよマナカさん。でもこれから1時間は休憩だから自由にさせてよー」
「わかってますよ。念の為に、と言わせていただきました」
「それよりさ、大和のこと、聞かせてくれる?」
「彼のことですか?」
「いいじゃん別に。休憩中くらい好きな人のこと話させてよ」
「わかりました・・・」
マナカは呆れた感じで返事をする。
それもそのはずだ。
マナカはセーナに大和に関する情報はどんな些細なことでも任務に支障が出ない程度に報告するようお願いされている。
昨日、大和の王室特殊兵団推薦が決まったことを報告したら子供のように喜んだのだ。
喜ぶセーナを見て、内心とても可愛いと思いつつ、留学には同行出来なかったとはいえ、10年前から護衛兼教育係としてセーナの傍に仕える身としては、時には厳しくしなければならないのだ。
ここ数年で王女、そして時期女王としての自覚が身についてきたようだが、恋愛の面に関していえばごくごく普通の女子学生のようだ。
マナカは正直、自分のことを頼ってくれるのは嬉しかったが、まさか初恋の人が一目惚れでしかも異世界人である事を告げられた時は自分でもどうしていいかわからなかった。
それよりも驚いたのは、セーナが大和を鍛えて婚約戦に出場させて優勝させ、自分の婚約者にしようとしているところだ。
一応、王家の伝統の婚約戦を大切にしていることと、駆け落ちなどをせずに正当な手段で大和を手に入れようとしているところは安心したが、その思いは驚きに勝ることはなかった。
そう言う背景がありつつも、マナカは今朝決まった内容をセーナ様に伝える。
「大和は正式に王室特殊兵団に入ることになったみたいです」
「本当に!?」
「ええ、本当です。今朝王室特殊兵団本部でヴォルドから聞きました」
「やったー!!」
セーナは大和の実力が認められたことと、わずか1日程度で大きく成長した事が嬉しかったのか、ベッドに横になりながらガッツポーズをしていた。
それは国民からは一切想像のつかない光景である。
少し落ち着いたセーナはマナカに再び質問を続ける。
「それで、所属はどこになったの?ひょっとして2番隊!?」
「いいえ、残念ながら1番隊のBチームです」
「なーんだ1番隊かー。2番隊ならマナカの部下だから会う機会多くなるのになー」
少し不貞腐れるセーナに、マナカは落ち着いた様子で話す。
「しかしセーナ様、1番隊は我ら2番隊の次にセーナ様の護衛任務に就く回数は多いですよ。ですから会える回数は多いと思いますよ」
マナカがそう言うと、直ぐに勢いを取り戻した。
「じゃあ近いうち会えるかな!?」
「ええ、会えると思いますよ。きっと」
嬉しそうなセーナに、マナカは笑みを浮かべて答える。
そして、これはセーナから大和に一目惚れをした事を先日聞いた時から決めていたことだが、これからどんなことがあっても2人の恋路を応援したいと改めて思ったのだった。
□□□□□
シャーリス王国全体がお祭りムードの中、特にお祭りムードが高い王都シャーリスでは、善意に隠れて悪意が暗躍していた。
王都シャーリスの建物の路地裏で、黒いマントと仮面を被った2人の男女が密談をしていた。
「エルザ、今夜の準備は出来たか?」
最初に口を開いたのは、先程移動系魔法を使ってバギランド王国からシャーリス王国までやってきたヴェルジオだ。
エルザと呼ばれた虎の仮面を被った女性は、どうやら仲間のようだ。
「ええ、完璧よ。私の未来予測で何度もシミュレーションしたもの」
「そうか。ならいいが、ナズエルが寄生している王室特殊兵団のヤツはしっかり情報を送ってきているみたいだが、本人は気づいている様子はあるか?」
「特にないけど、寄生って言うとまたナズエルにキレられるよ?一応憑依って言ってあげなさいよ」
「ああ、すまんすまん。では今夜の作戦を成功させるために今は休んでおけ」
「ええ、わかったわ。でもあんたはどこに行くの?」
「俺は1度ナズエルに会って来るつもりだ。だがナズエルの魂偽装が完璧すぎていくら俺でもわからん。だからその憑依している隊員の特徴を教えてくれ」
「わかったわ。そいつの名前はヒステラ・ベルトフ、王国特殊兵団Bチームリーダーよ。そしてこれが顔写真」
「なに?リーダーだと?俺らの中では隊長格の次に警戒しなきゃいけねぇやつじゃねぇか。どうやって体乗っ取ったんだよ」
「たまたま2週間前の休暇で一人になったところを襲ったんだってさ」
「なんだそういう事か。では副隊長クラスではなかったということか」
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