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山崎薬品工業の社長?
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◆◆◆◆◆
「サイゼリヤの店長の早乙女と申します。アルファさまにおかれましては、どのようなご用向きでのお立ち寄りでしょうか?」
店長の早乙女の慇懃無礼な態度に、山崎アルファは低い声を出す。
「‥‥食事をするために来た。座席は空いているようだが‥‥座席への案内はしてもらえないのだろうか?」
ただ食事に来ただけなのに、店長の態度はあんまりだ。いくら、サイゼリヤの親会社がアルファ資本に買収されそうだからって、俺たちには関係ないのに。
「お客様は山崎栄二さんですよね?山崎薬品工業㈱の社長であり、サイゼリヤグループに敵対的買収を仕掛けている張本人では?」
「えっ!?」
俺は驚いて山崎アルファを見た。山崎薬品工業㈱といえば、オメガの必須薬である抑制剤を製造販売する会社だ。情報に疎いオメガでも知っている大企業。
「あの‥‥山崎さん。店長さんの話は本当ですか?あの大企業の社長さんなの?」
俺の言葉に山崎が視線を向ける。そして、苦笑いを浮かべながら口を開く。
「山崎薬品工業の社長は、私の弟の栄二です。顔がそっくりなので、よく弟と間違われます。それが面倒で、常に伊達メガネを掛けています。」
「え!それは伊達メガネなの?」
「そうです、優斗さん」
「山崎さんが伊達メガネキャラだった!」
β『暁月さま、伊達メガネキャラに興奮している場合ではありませんよ。山崎薬品工業は、暁月さまのお兄様が勤めておられた某殺虫剤会社の親会社でもあります。』
突然、ネックチョーカーが喋った。当然、相手は三日月ベータだ。まじで盗聴しているようだ。だがそれよりも‥‥。
「えぇ~、ここで兄が絡むとか、マジか」
β『もうおわかりですね、暁月さま。事実を照らし合わせば、山崎さまが暁月さまに近づいた理由も察せられるというもの。彼の狙いは暁月さまの兄です!今すぐに彼と別れる事を進言します!』
「そんなぁ~!」
その時、ネックチョーカーに山崎の指がかかる。山崎は低く唸りながら呟く。
「勝手な事を言うな三日月!確かに優斗さんの兄の暁月高宗とは面識はある。だが、彼と関わるつもりはない。アレが起こした『バスターX』騒動のせいで、当時某殺虫剤会社に出向していた私は責任を問われ出世の道を絶たれた!恨みこそあれ関わるつもりはない!」
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
山崎さんは俺の兄を恨んでいるのか。『バスターX』の罪深さよ!
「兄のせいで。兄の『バスターX』のせいで、負け組アルファに転落したのですね。ごめんなさい、山崎さん( TДT)」
「待って下さい、優斗さん。私はまだ負け組ではありません!本社復帰は叶わずとも某殺虫剤会社の社長を勤め、近年は業績も伸ばしております。オメガを妻に迎えるのに十分な資金もあります。」
「オメガを妻に‥‥」
俺は思わずその言葉に反応してしまった。すると、山崎さんが俺の手をしっかりと掴み告白した。
「マッチング相手が暁月高宗の弟であると知り、一度は断ろうと思いました。だが、会ってよかった。今までに優斗さんほど惹かれた相手はいない。これが一目惚れか‥‥。私は貴方に恋をしているらしい。」
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
死ぬかもしれない。
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「サイゼリヤの店長の早乙女と申します。アルファさまにおかれましては、どのようなご用向きでのお立ち寄りでしょうか?」
店長の早乙女の慇懃無礼な態度に、山崎アルファは低い声を出す。
「‥‥食事をするために来た。座席は空いているようだが‥‥座席への案内はしてもらえないのだろうか?」
ただ食事に来ただけなのに、店長の態度はあんまりだ。いくら、サイゼリヤの親会社がアルファ資本に買収されそうだからって、俺たちには関係ないのに。
「お客様は山崎栄二さんですよね?山崎薬品工業㈱の社長であり、サイゼリヤグループに敵対的買収を仕掛けている張本人では?」
「えっ!?」
俺は驚いて山崎アルファを見た。山崎薬品工業㈱といえば、オメガの必須薬である抑制剤を製造販売する会社だ。情報に疎いオメガでも知っている大企業。
「あの‥‥山崎さん。店長さんの話は本当ですか?あの大企業の社長さんなの?」
俺の言葉に山崎が視線を向ける。そして、苦笑いを浮かべながら口を開く。
「山崎薬品工業の社長は、私の弟の栄二です。顔がそっくりなので、よく弟と間違われます。それが面倒で、常に伊達メガネを掛けています。」
「え!それは伊達メガネなの?」
「そうです、優斗さん」
「山崎さんが伊達メガネキャラだった!」
β『暁月さま、伊達メガネキャラに興奮している場合ではありませんよ。山崎薬品工業は、暁月さまのお兄様が勤めておられた某殺虫剤会社の親会社でもあります。』
突然、ネックチョーカーが喋った。当然、相手は三日月ベータだ。まじで盗聴しているようだ。だがそれよりも‥‥。
「えぇ~、ここで兄が絡むとか、マジか」
β『もうおわかりですね、暁月さま。事実を照らし合わせば、山崎さまが暁月さまに近づいた理由も察せられるというもの。彼の狙いは暁月さまの兄です!今すぐに彼と別れる事を進言します!』
「そんなぁ~!」
その時、ネックチョーカーに山崎の指がかかる。山崎は低く唸りながら呟く。
「勝手な事を言うな三日月!確かに優斗さんの兄の暁月高宗とは面識はある。だが、彼と関わるつもりはない。アレが起こした『バスターX』騒動のせいで、当時某殺虫剤会社に出向していた私は責任を問われ出世の道を絶たれた!恨みこそあれ関わるつもりはない!」
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
山崎さんは俺の兄を恨んでいるのか。『バスターX』の罪深さよ!
「兄のせいで。兄の『バスターX』のせいで、負け組アルファに転落したのですね。ごめんなさい、山崎さん( TДT)」
「待って下さい、優斗さん。私はまだ負け組ではありません!本社復帰は叶わずとも某殺虫剤会社の社長を勤め、近年は業績も伸ばしております。オメガを妻に迎えるのに十分な資金もあります。」
「オメガを妻に‥‥」
俺は思わずその言葉に反応してしまった。すると、山崎さんが俺の手をしっかりと掴み告白した。
「マッチング相手が暁月高宗の弟であると知り、一度は断ろうと思いました。だが、会ってよかった。今までに優斗さんほど惹かれた相手はいない。これが一目惚れか‥‥。私は貴方に恋をしているらしい。」
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
死ぬかもしれない。
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