ラインとヤンのほんわかゲーム転生

月歌(ツキウタ)

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◆◆◆◆◆

長いキスだった。キスが終わると、ラインは満足げに微笑んだ。

「よし!俺たちは愛を確かめ合った」
「キスで誤魔化すとか、単細胞過ぎる」

僕は恥ずかしくなり俯きながら愚痴を口にする。ラインは構わず僕の手を取った。

「さっそく教会に行くぞ、ヤン!」
「伴侶認定してもらうのか?」

「当然だろ?苦労の末にセックスしたのに、伴侶認定してもらわないとかバカだろ。それに、認定してもらったら祝い金と貴重なアイテムが教会から貰える!」

「・・そういえば、セックスなしでも裸で添い寝すれば伴侶認定されたよな?その場合は、アイテムは貰えないけど。もしかして、アイテム欲しさにラインは僕の尻を掘ったのか?」

「ぎくっ!」
「なんだよ、その反応は!」

「仕方ないだろ。無課金勢が課金並みのアイテムを手に入れるには、身を削るしかないの。この場合は、ヤンの尻が削れた訳だが。とにかく、教会に行って愛を誓おう」

本当に身勝手だ。でも、重なり合う手に温もりを感じる。アバターなのに温もりがあるってなんか変な感じ。黙って従うのはちょっと癪で、文句を口にする。

「なんだか、直ぐに伴侶解消する未来しか見えないのだが・・」

「一緒にゲーム転生するとか、もう運命だろ。伴侶解消はしないぞ、ヤン」

「運命・・」

「しかも、お前とのセックスがかなりよかった。毎日しような、ヤン!」

「ふざけんな。ラインとはもうやらない」
「なんでだよ!?」

「愛情を感じないからにきまってるだろ!アイテム欲しさに幼馴染の尻を掘るとか最低だからな、ライン!」

「と、とにかくだ!街にでよう、ヤン。露店で旨いもの食べながら、街中デートする。情報収集をしながら、教会に向かう。あ、薔薇庭園に寄ってもいいぞ。アイスとかクレープとか食べながら、今後の事を話し合う。な、いい提案だろ?」

僕はラインと手を繋いだまま、頷いていた。

「確かに。風俗で童貞を捨てても彼女いない歴を更新しているラインにしては、よい提案かも知れないな」

「くっ!お前は風俗店を嫌って、遂に魔法使いになった癖に偉そうにするなよ!」

『雷、静電気レベルで』

バシッ

「うごっ!びりってきた!びりって!」

「ふふ、魔法使いはレベルコントロールに成功した。いやぁ、最強魔法をぶっぱなしたいな。それでは、ライン。教会に向かいましょうか?」

「怖いから、手を繋ぐのやめていい?」
「恐妻家の様な発言はやめろ、ライン」
「わかったよ、ヤン。あ、愛してるから」
『雷、静電気レベルで』 

バシッ

「ぐおっ!」
「ラインってホント馬鹿」

僕たちは手を繋いだまま、外の世界に飛び出した。


END


◆◆◆◆◆
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