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魔法の使い方
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◆◆◆◆◆
「うおー、肉体強化が掛かった!」
「ライン、動かないで。汗だくのままだ。浄化を掛けるからね」
自信がなかったので、ラインの腕をつかみ魔法を唱える。
『浄化』
「おっ、気持ちいい・・」
不意にラインに抱きよせられた。僕がラインの顔を見つめると困った顔をしていた。
「伴侶になっちまったな」
「そうだね」
「伴侶になったらすると決めていたことがあったよな、ヤン?」
「え、何かな?」
僕は思わず体が火照って俯いてしまった。前にふざけて、伴侶になったらハネムーンに行こうと話はしていたけど・・まさか?
「パートナーイベントに参加するに決まってるだろ!無課金勢の無課金なりの働きをみせてやろうぜ!よーし、ギルドに行って参加申請だ。あっ、その前に教会に行って伴侶認定をしてもらわないとな!」
僕はラインの足を蹴っていた。しかし、肉体強化により僕の足が痛い目に遭った。
「くそ!」
「何を悪態をついている?」
「現実をみろ、ライン!僕たちはアバターだけど生身なんだよ?モンスターうじゃうじゃのイベントに参加するなんてあり得ない!死んだらどうするんだよ!」
「復活できるだろ?」
「このゲーム世界は回復魔法はあるけど、完全に死んだ人間を蘇らせる魔法はないよね?それなのに、イベントに行くつもりなのか、ライン?」
「死んだら拠点の住みかのベッドに転送される。ベッドがある限り命は無限だ。ゲームではそうだった。つまり、俺ならさっきまでヤンとセックスしていたダブルベッドで復活を遂げる」
「そして、僕は窓際のシングルベッドで復活すると?だけど、保証はない。このゲーム世界がどういうルールで成り立っているのかわかるまでは、無茶はしない方がいい。とにかく、まずは調査しないと」
「ヤンとは考えが違うようだ。伴侶になったのは失敗だったかな。俺の方針が嫌なら、別の奴とパーティーを組めよ」
「ラインは何時もそうやって、意思を押し通すよね。だけど、ゲーム世界ならラインに従っていたけど・・今は違うから。」
ラインが不機嫌そうな顔をして、僕を見つめてくる。僕はいつまでも裸でいることが恥ずかしくなり、衣服を着ることにした。衣服が見当たらないので、唱えてみた。
『衣装、着用』
『衣装着用』
ラインも同時に唱える。共に衣服を身に纏うと、僕はラインに向かって言葉を発した。
「パーティーを解消するなら、僕はシェーンと組むよ。彼は紳士的だからね」
「シェーン!?確かに出自は貴族だが、斧を振り回して魔物の脳をぶちまける奴だそ?全然紳士ではない!」
「シェーンは僕には常に紳士的だよ?」
ラインが僕に手を伸ばしてきた。殴られるのかと思って身構えた。だけど、腕を掴まれ引き寄せられていた。
「何?」
「お前は俺の伴侶だ」
「え?」
「俺のものだ、ヤン」
僕はラインに唇を奪われていた。
◆◆◆◆◆
「うおー、肉体強化が掛かった!」
「ライン、動かないで。汗だくのままだ。浄化を掛けるからね」
自信がなかったので、ラインの腕をつかみ魔法を唱える。
『浄化』
「おっ、気持ちいい・・」
不意にラインに抱きよせられた。僕がラインの顔を見つめると困った顔をしていた。
「伴侶になっちまったな」
「そうだね」
「伴侶になったらすると決めていたことがあったよな、ヤン?」
「え、何かな?」
僕は思わず体が火照って俯いてしまった。前にふざけて、伴侶になったらハネムーンに行こうと話はしていたけど・・まさか?
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僕はラインの足を蹴っていた。しかし、肉体強化により僕の足が痛い目に遭った。
「くそ!」
「何を悪態をついている?」
「現実をみろ、ライン!僕たちはアバターだけど生身なんだよ?モンスターうじゃうじゃのイベントに参加するなんてあり得ない!死んだらどうするんだよ!」
「復活できるだろ?」
「このゲーム世界は回復魔法はあるけど、完全に死んだ人間を蘇らせる魔法はないよね?それなのに、イベントに行くつもりなのか、ライン?」
「死んだら拠点の住みかのベッドに転送される。ベッドがある限り命は無限だ。ゲームではそうだった。つまり、俺ならさっきまでヤンとセックスしていたダブルベッドで復活を遂げる」
「そして、僕は窓際のシングルベッドで復活すると?だけど、保証はない。このゲーム世界がどういうルールで成り立っているのかわかるまでは、無茶はしない方がいい。とにかく、まずは調査しないと」
「ヤンとは考えが違うようだ。伴侶になったのは失敗だったかな。俺の方針が嫌なら、別の奴とパーティーを組めよ」
「ラインは何時もそうやって、意思を押し通すよね。だけど、ゲーム世界ならラインに従っていたけど・・今は違うから。」
ラインが不機嫌そうな顔をして、僕を見つめてくる。僕はいつまでも裸でいることが恥ずかしくなり、衣服を着ることにした。衣服が見当たらないので、唱えてみた。
『衣装、着用』
『衣装着用』
ラインも同時に唱える。共に衣服を身に纏うと、僕はラインに向かって言葉を発した。
「パーティーを解消するなら、僕はシェーンと組むよ。彼は紳士的だからね」
「シェーン!?確かに出自は貴族だが、斧を振り回して魔物の脳をぶちまける奴だそ?全然紳士ではない!」
「シェーンは僕には常に紳士的だよ?」
ラインが僕に手を伸ばしてきた。殴られるのかと思って身構えた。だけど、腕を掴まれ引き寄せられていた。
「何?」
「お前は俺の伴侶だ」
「え?」
「俺のものだ、ヤン」
僕はラインに唇を奪われていた。
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