独占欲〜番が欲しいアイツと、実らない恋をした俺の話。〜

飛鷹

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14話

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「はあ…………」

 それを見届けた俺はルーカスの真横に座り込み、両手で顔を覆って安堵に大きくため息をついてしまった。
 グリフォンと同じ系統の毒なら、その効果は強いけれど致死性は低い。麻痺毒で呼吸を抑制するから凄く苦しくなるが、解毒剤の効果が出やすく、解毒できれば症状の緩和も早いのが特徴なのだ。
 暫くしたらルーカスの息も楽になるだろう。でも、俺の気持ちはちっとも晴れなかった。

「……勘弁してくれ。俺はもう誰かを守り切れないのも、何かを失くしてしまうのも嫌なんだよ」

 きっと今の俺は酷い顔をしていると思う。
 いくらルーカスの意識がないとはいえ、そんな顔を晒したくなくて、俺は膝を抱えて蹲った。

「……悪かった」

 その時掠れた低い声と共に、俺の頬に温かなものが触れた。横目に見ると、寝転がったルーカスが腕を伸ばして頬に触れていた。銀の瞳が申しわけなさそうに俺を見つめている。

「…………」

 なにも言葉を返せなくて、ぷいっと目を逸らす。そんな俺を労わるように、ルーカスはカサついた指の背で何度も頬を撫でた。

「ノア。俺の、ノア。顔、見せて」
「……誰が見せるか」

 子供じみた反抗をしても、ルーカスは柔く笑って甘やかすように宥めてくる。

「ノア。俺だけのノア。顔、見せろよ。そうしたら俺、すぐに元気になれるからさ」
「今は顔、見せたくないんだよ」
「なんで?」
「…………酷い顔してるから……」

 ぼそっと呟くと、俺の頬を撫でていたルーカスの指がビクンと揺れる。そしてその手がすっと引っ込んだと思ったら、ガシッと俺の腕を掴んで引っ張っりやがったのだ。
 草の上に寝転がるルーカスの胸の上に、どさっと倒れ込む。

「……っ、何するんだよ!」

 ぱっと顔を上げてルーカスを睨むと、ヤツは俺の顔を両手で包み込んできた。寝転がったまま少し頭を持ち上げて、俺の顔を覗き込んでくる。

「ノアに酷い顔なんてねぇよ。どの顔も可愛いし、どの顔も愛おしい。ノアはそこに存在するだけで俺を幸せにするんだから、そもそもどんな顔したって問題ねぇんだよ」

 真面目な顔でそんな事を言うルーカスに、俺はふっと苦笑いを零した。

「なんだよそれ。でも、まあ、俺はお前の番だもんな。どんな俺でも受け入れるのは当たり前か」

 まだ気持ちの切り替えができなくて捻くれた反応をすると、ルーカスは俺の頬に添える手にぐっと力を籠めた。

「番云々は、仕方ねぇ。実際ノアは俺の番だからな。だけど、それだけで俺が全てを受け入れる優しい男になると、お前本気で思ってんの?」
「…………」

 そのルーカスの言葉に、つい無言になる。
 まだ付き合い始める前のセフレ時代にコイツが俺にしたことは、いまだに鮮明に覚えている。

 コイツは俺を番だと認識できなくて迷走していたし、番と認識した後は暴走していた。その独り善がりな暴走で、俺は本気で死ぬ一歩手前まで追い詰められたんだ。絶対に忘れられない。
 無言のままルーカスを見つめていると、ヤツはにやっと笑ってみせた。

「番は獣人の本能を刺激する。俺が本能のままに動いていたら、優しさの欠片もなく問答無用で監禁するぞ。でも俺はノアを自由にさせてるだろ? それは、自由にしているノアが好きだからだし、その時に見せる表情が好きだからだ」

 ルーカスの低い声が、俺の心にじわりと染み込んでくる。

「ノアだから許すんだ。それを分かってくれよ」
「……お前、いつからそんなに弁が立つヤツになったんだよ」
「そりゃあ、ノアへの愛を自覚してから?」
「………………くそっ」

 どうやら今はなにを言ってもルーカスに勝てないようだ。俺は悔しいのを我慢して、頬を包み込んだままのルーカスの手をべりっと引っ剥がした。
 ヤツの胸に手をついて身体を起こすと、そのまま立ち上がる。

「ライも心配していたし、さっさと郷に戻るぞ」

 俺の動きをじっと見守るヤツに手を差し伸べてやると、ルーカスは嬉しげに顔を綻ばせゆらりと尻尾を揺らしたのだった。



 俺の手を掴んでよろめきながら立ち上がったルーカスは、空を見上げると、グシャッと前髪を掻き上げてため息をついた。

「もう夕方も間近じゃねぇか。随分時間喰っちまったな」
「もう毒の影響は大丈夫なのか?」
「ああ、問題ない」

 ルーカスは力強くにっと笑い口笛を吹いてヤクーを呼び寄せると、今度は俺に向かって手を差し伸べてきた。

「さあ、帰ろうぜ」

 その言葉に、俺の動きが止まる。

――帰る……。

その言葉に、なんとなく不快感がこみ上がってくる。その理由が自分でも分からなくて、ルーカスの手を見つめたままだまり込んでしまった。そんな俺に、ルーカスが訝し気に声をかけてくる。

「ノア?」
「……違う」
「え?」

そう、違うんだ。ルーカスは俺のモノだ。ならば、ヤツが『帰る』場所は俺の所でなくてはならない。それなのに、自分の故郷である郷に「帰る」という言葉を使ったのが、凄く嫌だったのだ。

 俺の反応に不思議そうな顔を見せるルーカス。俺はヤツをじっと睨むように見た後、そのまま懐に飛び込んで噛みつくように口づけた。

「――っ⁉」

 突然の行動に余程驚いたのか、ルーカスは俺を受け止めるために腕を広げたまま、目を見開いて固まっている。その銀の瞳を見つめながらひとしきり濃厚な口づけを交わした後、口の端から流れ落ちる唾液もそのままに、俺はルーカスの頬を両手で挟んでぐいっと引き寄せた。

「勝手に帰る場所を変えるなよ。お前が帰る所は俺がいる場所だ。間違えるな」

 その言葉にきょとんと瞬いたルーカスは、次の瞬間心の底から幸せそうに笑い、広げたままだった腕でぎゅっと俺を抱き締めてきた。

「番だなんだって関係ねぇって言ったけど、こうして番が自分に独占欲見せてくんのは、獣人冥利に尽きるな。ほんっと最高!」

 ヤツは耳元で息を吹き込むように告げると、仕返しとばかりにねっとりと執拗な口づけを落としてきたのだった。

★☆★☆

 あれから二人でヤクーに乗って郷に戻り、真っ直ぐルーカスの兄・ダンザの家へと向かった。ダンザの所に行く事をルーカスは嫌がっていたけど、俺達の住処に戻ってもなにもない状態だからと説得しなんとか了承を得た。

 ハウツのやった事は既にルーカスの実家の人達も知っていて、無事に戻ったルーカスを見てティアーナは少し涙ぐんでいたし、ダンザも安堵の息をついていた。

「で、ハウツはどうなった?」

 居間のソファに座り傷の手当てを受けながらルーカスが聞くと、ダンザが苦い顔で教えてくれた。

「ハウツは捕まった。魔物研究所がある王都に連行して、あっちで裁かれるらしい」

 ハウツは今回のクエストの元になったキメラも、突然変異のグリフォンを掛け合せて密かに作り出していたらしい。新たな魔物を作り出す行為は世界中で禁忌とされていて、それだけで重罪となるそうだ。

 それに加え、冒険者ギルドに魔物研究所として架空のクエストを出した罪、ルーカスを理不尽な理由で殺そうとした罪も加わるという。

 ルーカスは「自業自得」だとバッサリ切り捨てていた。幼馴染みの末路に対する意見としては随分冷淡なものだなと思ったけど、うんうんと頷いているダンザやライを見ると、これが獣人にとっては普通の感覚なんだと納得してしまった。
 でもティアーナは、少し別の意見があったようだ。

「でも、ハウツ君の事、理解できない事もないの」

 そう言いだしたティアーナに、ルーカスが冷たい視線を向ける。おおよそ親に向けるべき視線ではなく、俺はヤツを宥めるために背中を軽く叩いた。

「私も孤児上りの人は愛情が乏しいって思いこんでいたもの。その人達の育ってきた背景なんて、何一つ知ろうともしなかったくせにね。そんな無知が原因で今回の事件を引き起こしたハウツ君と、ノア君が孤児上りだからって息子への愛情を疑った私と、一体なにが違うというのかしら」

 その言葉にダンザもライも口を噤む。ティアーナはそんな彼らを困ったような顔で眺めて、口を開いた。

「番だ孤児だと言って、個人に目を向けなかったのはハウツ君も私も同じね。そんな思い込みは改めていかなきゃ。だから、ノア君。昨日の私の失言について謝らせて欲しいの。そして改めて貴方を知る機会を私に与えて欲しい。我が儘と分かっているけど、ルーカスの親としてお願いすることを許して」
「言い方がズルいんじゃねぇのか? 俺の親として頼むって言われりゃ、優しいノアは「うん」と頷くしかないじゃねぇか」
「俺は別に大丈夫だ」

 獣耳をピクつかせイライラと尻尾を揺らすルーカスに、俺はにこっと笑ってみせた。

「お前以外のヤツになんと思われても痛くも痒くもない。でも折角歩み寄ってくれるのを拒否する理由もないだろ? 俺もそれを望んでいたのはお前も知ってるじゃないか」
「…………分かったよ」

 昨日の夜の帰り道の会話……「お前の家族に俺を知って貰う努力する時間をくれないか?」って俺の願いを思い出したのか、ルーカスも渋々頷く。
 ヤツの了承したのを確認して、俺は居住まいを正してティアーナとダンザ、ライに順に目を向けた。

「貴方達が俺を知ろうとしてくれるのは正直嬉しい。この郷に滞在する時間は短いけど、宜しくお願いします」
「ノア君……」

 ぱっとティアーナが嬉しそうな顔になり、ダンザとライがほっと息をついたタイミングで、俺はにっこりと笑った。

「でも、俺にとって大事なのはルーカスだけなので。手放すつもりなんて絶対ないから、貴方達との関係構築がダメだった時はコイツは遠慮なく俺が貰っていきます。ご了承くださいね」

 キッパリと言い切った俺を三人は目を丸くして眺め、ルーカスは「やっぱりノアは最高!」と尻尾をバサバサと振り回して抱き付いてきたのだった。
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