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番外編
side 補佐官:ウチの宰相閣下はヤバすぎる
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モブ視点のおはなしを……………。番を得て浮かれてる宰相閣下の、一番の被害者はきっと彼……。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「さ……宰相閣下、えっと?」
疑問符を浮かべて、淡い金髪の青年が戸惑ったように立ち尽くす。
まだ成人したてだろう、若木のように靭やかな体躯の彼は、この春に王宮勤めとなった新人の文官だ。
ここは国の中枢たる宰相閣下の執務室。重厚で趣きのある装飾のこの部屋は、部屋の主の性質もあって少し近寄りがたい印象がある。
そこに、私は閣下の補佐官として勤務している。そう誰よりも閣下に関する事柄を把握していると自負しているし、だから目の前の青年が誰かも良く知っていた。
「レイ?何故そんな無粋な呼び方をするのです?ちゃんと教えたでしょう?」
「あ……いや、えーと………。しかし現在勤務中ですし……。公私混同は良くないかと……」
しどろもどろに答える青年、うん君は正しい。
そう、今は仕事中なのです、宰相閣下。
ちゃんと働いてください。
しかし、彼の戸惑いも十分分かります。
至急の用件だと呼び出されて来てみれば、呼び方一つで臍を曲げ壁に追い詰め顎クイっ状態ですからね。
しかし私は身の程を弁えた補佐官です。敢えて口出しはしませんよ。
だって下手に口を挟んだら最後、冷酷・冷徹・冷淡の【3冷揃い踏み】の閣下の地雷を踵落としで踏み抜く自信しかありませんからね。
「レイ、ほら……」
じっと色気(!!?)ダダ漏れの視線を向けられて、青年は真っ赤になっている。
ええ、かわいそうですが私には視線を外して、見ないようにしてあげることしかできません。
自力で頑張って!
「ダンカン宰相閣下……」
うん、ぷるぷる震えながらのお呼び掛けは、逆に閣下の仄暗い欲望を刺激するだけか、と。
「ああ、レイ。何をそんなに緊張しているんです?」
うっとりと愛おしそうに青年を見つめる。そう彼は宰相閣下の番様。獣族である閣下が何より求めて止まない、運命の方なのだ。
しかし番様は人族。番の絆を感じ取れない様子。全面的に羞恥が先立ち、ウロウロと視線を彷徨わせておいでです。
「いけない人ですね。私が目の前にいるというのに、そうも視線を彷徨わせるとは……」
口元は微笑んでいらっしゃいますが、目が笑っていません。はい、怖いですね、ヤバいですね。
私、ここに居なきゃダメですかね?
「簡単な事でしょう?私の名前を呼ぶ、ただそれだけですのに」
「でも俺、平民だし。仕事中だし。他の人の目もあるし。折角手にした仕事だからちゃんと働きたいのに、礼儀も守れないのかとか言われたら………俺………」
げ、青年!
他の人の目って、もしかして私の事ですか!?
何てコトいうんですっ!
ほら、閣下の絶対零度の視線が……あぁぁぁぁぁ………。
「彼はただの補佐官ですよ。歩いて喋る羽根ペンと思って下さい」
は…、はい、私は羽根ペンです。
それと、すみません、番様。私を巻き込むのはやめてください!
私とて王宮勤め。有事の際には命を擲つ覚悟はありますが、痴話喧嘩に巻き込まれて失いたくはありません!
「だけど、補佐官様は侯爵家の方と伺ってます。俺より遥かに身分が上の方が名前を呼べないのに、俺が呼ぶのはちょっと……」
えぇ、えぇ、この時の私の心情が皆様、ご理解頂けます?
折角避けた地雷を、ノーコン投手が投げた球にクリティカルヒットされた気分ですよ。
思わず高速で首を振りますが、番様には気付いて頂く事ができません。はぁ、今日は私の命日になるのでしょうか………。
彼の発言に、閣下は『ふむ』と自分の顎に指を当てて考えています。
はい、もう嫌な予感しかしません。
「つまりレイは、他の官職に就く者が名前を呼ばないのに自分だけが、しかも仕事中に馴れ馴れしく呼べない、と言いたいのですか?」
恐らく番様はそんな意味で発言された訳ではないでしょう。しかし閣下は都合よく捻じ曲げて解釈している様子。
うん、ここに閣下の性格の悪さが滲み出て……おっふ。睨まれた!
微妙な言い回しの変化に、番様は『うん?』といった顔になっていますが、全く違うとも言い切れずに戸惑っておいでです。
そんな番様を、まさに目に入れても痛くないといった、蕩ける瞳で眺めて、優しく頬を指先で撫でて閣下は微笑みました。
「分かりました。では陛下にお願いして勅令を出して頂きましょう」
番様、キョトンとしています。ああああああ……………。
「明日から私を宰相閣下と呼ぶのは禁止です。王宮に勤める者皆全て私を『マイナ』と呼ぶようにしましょう」
――――――――呼べるかってんだっっっっっっ!!!!
もう、マジで勘弁してくださいよ、閣下っ!!
番様は閣下の発言が理解できないのか、ピキンと固まっています。
私だって固まりたい……。
ああああああ、明日から王宮勤めの者たちがストライキに入る幻が見えます。
幻というか、ほぼ確定の予知夢ですかね?
ああ、陛下。
あとの頼みの綱は陛下だけです。
どうか……。どうか宰相閣下をお止めくださいませ………。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
果たして陛下は頑張ってマイナの要求をはね退けてくれたのでしょうか……。
読んで頂きありがとうございます!
※あと1話、マイナとレイの出会い編で完結です。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「さ……宰相閣下、えっと?」
疑問符を浮かべて、淡い金髪の青年が戸惑ったように立ち尽くす。
まだ成人したてだろう、若木のように靭やかな体躯の彼は、この春に王宮勤めとなった新人の文官だ。
ここは国の中枢たる宰相閣下の執務室。重厚で趣きのある装飾のこの部屋は、部屋の主の性質もあって少し近寄りがたい印象がある。
そこに、私は閣下の補佐官として勤務している。そう誰よりも閣下に関する事柄を把握していると自負しているし、だから目の前の青年が誰かも良く知っていた。
「レイ?何故そんな無粋な呼び方をするのです?ちゃんと教えたでしょう?」
「あ……いや、えーと………。しかし現在勤務中ですし……。公私混同は良くないかと……」
しどろもどろに答える青年、うん君は正しい。
そう、今は仕事中なのです、宰相閣下。
ちゃんと働いてください。
しかし、彼の戸惑いも十分分かります。
至急の用件だと呼び出されて来てみれば、呼び方一つで臍を曲げ壁に追い詰め顎クイっ状態ですからね。
しかし私は身の程を弁えた補佐官です。敢えて口出しはしませんよ。
だって下手に口を挟んだら最後、冷酷・冷徹・冷淡の【3冷揃い踏み】の閣下の地雷を踵落としで踏み抜く自信しかありませんからね。
「レイ、ほら……」
じっと色気(!!?)ダダ漏れの視線を向けられて、青年は真っ赤になっている。
ええ、かわいそうですが私には視線を外して、見ないようにしてあげることしかできません。
自力で頑張って!
「ダンカン宰相閣下……」
うん、ぷるぷる震えながらのお呼び掛けは、逆に閣下の仄暗い欲望を刺激するだけか、と。
「ああ、レイ。何をそんなに緊張しているんです?」
うっとりと愛おしそうに青年を見つめる。そう彼は宰相閣下の番様。獣族である閣下が何より求めて止まない、運命の方なのだ。
しかし番様は人族。番の絆を感じ取れない様子。全面的に羞恥が先立ち、ウロウロと視線を彷徨わせておいでです。
「いけない人ですね。私が目の前にいるというのに、そうも視線を彷徨わせるとは……」
口元は微笑んでいらっしゃいますが、目が笑っていません。はい、怖いですね、ヤバいですね。
私、ここに居なきゃダメですかね?
「簡単な事でしょう?私の名前を呼ぶ、ただそれだけですのに」
「でも俺、平民だし。仕事中だし。他の人の目もあるし。折角手にした仕事だからちゃんと働きたいのに、礼儀も守れないのかとか言われたら………俺………」
げ、青年!
他の人の目って、もしかして私の事ですか!?
何てコトいうんですっ!
ほら、閣下の絶対零度の視線が……あぁぁぁぁぁ………。
「彼はただの補佐官ですよ。歩いて喋る羽根ペンと思って下さい」
は…、はい、私は羽根ペンです。
それと、すみません、番様。私を巻き込むのはやめてください!
私とて王宮勤め。有事の際には命を擲つ覚悟はありますが、痴話喧嘩に巻き込まれて失いたくはありません!
「だけど、補佐官様は侯爵家の方と伺ってます。俺より遥かに身分が上の方が名前を呼べないのに、俺が呼ぶのはちょっと……」
えぇ、えぇ、この時の私の心情が皆様、ご理解頂けます?
折角避けた地雷を、ノーコン投手が投げた球にクリティカルヒットされた気分ですよ。
思わず高速で首を振りますが、番様には気付いて頂く事ができません。はぁ、今日は私の命日になるのでしょうか………。
彼の発言に、閣下は『ふむ』と自分の顎に指を当てて考えています。
はい、もう嫌な予感しかしません。
「つまりレイは、他の官職に就く者が名前を呼ばないのに自分だけが、しかも仕事中に馴れ馴れしく呼べない、と言いたいのですか?」
恐らく番様はそんな意味で発言された訳ではないでしょう。しかし閣下は都合よく捻じ曲げて解釈している様子。
うん、ここに閣下の性格の悪さが滲み出て……おっふ。睨まれた!
微妙な言い回しの変化に、番様は『うん?』といった顔になっていますが、全く違うとも言い切れずに戸惑っておいでです。
そんな番様を、まさに目に入れても痛くないといった、蕩ける瞳で眺めて、優しく頬を指先で撫でて閣下は微笑みました。
「分かりました。では陛下にお願いして勅令を出して頂きましょう」
番様、キョトンとしています。ああああああ……………。
「明日から私を宰相閣下と呼ぶのは禁止です。王宮に勤める者皆全て私を『マイナ』と呼ぶようにしましょう」
――――――――呼べるかってんだっっっっっっ!!!!
もう、マジで勘弁してくださいよ、閣下っ!!
番様は閣下の発言が理解できないのか、ピキンと固まっています。
私だって固まりたい……。
ああああああ、明日から王宮勤めの者たちがストライキに入る幻が見えます。
幻というか、ほぼ確定の予知夢ですかね?
ああ、陛下。
あとの頼みの綱は陛下だけです。
どうか……。どうか宰相閣下をお止めくださいませ………。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
果たして陛下は頑張ってマイナの要求をはね退けてくれたのでしょうか……。
読んで頂きありがとうございます!
※あと1話、マイナとレイの出会い編で完結です。
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