28 / 31
星に願う sideソルネス
3話
しおりを挟む
春を幾分か過ぎた頃、バラハン子爵家では頻回にパーティが開かれるようになった。広いフロアがよく見渡せる場所を陣取りパーティ会場をそっと見渡すと、後ろ暗い噂が囁かれる貴族ばかりが招待されている。僕はそれを見て僅かに眉を潜めた。
ーーアブナイこと、企んじゃってるのかなぁ……。
先日ラセジェスから受け取り、目を通した報告書の内容を思い出す。無敵の獣人である宰相閣下の番かもしれない人物が、何の力も持たない人族とあって、いろんな輩が暗躍を始めたらしい。
腹黒の割には計画する策略が穴だらけのライト公爵は、おそらく自滅するから問題はない。
王弟妃殿下の血縁者であるテルベルン候爵も何やら企んでいるらしいけど、力的には宰相閣下は元より国王にも及ばないだろう。こちらも問題はない。
だけど……。
来客と上機嫌に談笑しているバラハン子爵をチラリと流し見る。
ライト公爵やテルベルン侯爵に資金を流している人間が、我が父・バラハン子爵というのが気になる。
たかが子爵如きが、なぜ公爵や侯爵に資金援助できるほど金策できるのか。そしてライト公爵とテルベルン侯爵の企みは、全くの別物だ。それぞれが良からぬ事を企んでいる。
こういう場合、成功させようと思うなら謀は一本に絞るべきだろうに……。
敢えて金だけばら撒き、彼らを好き勝手させている子爵は、一体何処と繫がっているのか……。
その答えは、恐らくパーティ会場の片隅にひっそりと佇んでいる異国の者たち。服装こそこの国のものに整えているけれど、よく見ればその風貌から隣国のトランファームの者だと分かる。
僕は既に懐柔済みの執事からこの家の帳簿を見せて貰っているから、子爵家の資金の流れの全てを把握していた。上手く誤魔化してはいたけれど、資金はトランスファームからバラハン子爵へ齎されていた。そしてバラハン子爵から権力の簒奪を狙う貴族達へとばら撒かれている。
この怪しいパーティも、表向きは権力簒奪を企む者達との繋がりを強くするため。でも本当はトランファームとの接触を図るのが目的、かな?
そして宰相閣下の運命の番であるレイが王宮で働き始めたこの時期に、トランファームから大使の来訪が決まったとラセジェスが情報を入手していた。
獣人は運命の番を完全に手中に収めるまで、番だけに執着し周りの事が疎かになる性質らしい。ということは、世界最強である宰相閣下に、唯一隙が出来てしまうということだ。その時期を狙ったかのようにこの国を訪れるトランファーム……。
僕は冷めた目でバラハン子爵を眺める。そして、その時に思い出した。バラハン子爵婦人の縁戚にトランファームの人間が居たことを……。
ーー国を売ったのか………。
ライト公爵もテルベルン候爵も、彼らが起す騒動が必ずしも成功する必要はない。ただその騒ぎで軍事力を多少なりとも削ぐことができれば、自分たちの時に益になる。そう思い至った時、僕は睨むようにバラハン子爵を見てしまった。
「ソルネス様」
ラセジェスが優雅な足取りで僕に近付いてくる。大きな掌で僕の目を覆って、そっと近くの柱の影に引き込んだ。
「見すぎると、気付かれてしまいますよ?」
「ふふ……。平民上がりの未熟な嫡男が、物珍しさに見てるだけだよ」
「貴方のその綺麗な瞳で、あんな汚物を見ないでください」
「……っは! ヒドイ言いぐさ……」
思わず吹き出して、僕はそっとラセジェスの手を外した。
「ねぇ、ラセジェス。方針を変えようかと思って」
「どのように?」
「潰すよ、この家」
「乗っ取るのではなかったのですか?」
「こんな汚いモノ、要らない」
ぐっとラセジェスの紫紺の瞳の色が濃くなる。そして彼は陶然と微笑んだ。
「こんなの手に入れても、僕は嬉しくないし幸せにもならない。だったら要らない」
「……。この家を潰したら、貴方は貴族にはなれなくなりますね」
「別に気にしないよ、元々平民だし。それに僕だったらどんな手を使ってでも、のし上がれる自信ある。それともラセジェスは貴族になるはずの『僕』じゃないと仕える気がしない?」
「それこそ『気にしない』ですよ。ただその場合、私は貴方の側に在れますか?」
「さぁ? それはラセジェス次第?」
僕がひょいと肩を竦めて見せると、珍しくラセジェスがその瞳に独占欲を滲ませた。僕の手首を掴み、眉間にシワを寄せてその手にギュッと力を籠める。
「――まさか、私以外の誰かを貴方のお側に侍らせるのですか?」
「有益な者ならね」
「…………。ならば私以外を使う気にならないように、全力でこの家を潰して能力をご覧入れましょう」
ラセジェスはいつもの作ったような笑みを消し、強い光を宿す瞳で僕をじっと見下ろし誓いの言葉を告げるように囁いた。
「はは……、やっぱりラセジェスはアブナイね」
「でも好きでしょう? この思考」
「自分で言う?」
呆れて見上げると、ラセジェスはいつもの微笑みを浮かべ、冷酷に言い切った。
「貴方が要らないと言うものに、この世に存在する価値はありませんから」
正しくバラハン子爵の終わりを宣告する言葉を、王侯貴族に捧げる賛美のように恭しく告げる。
「まぁ、有能な者は大好きではあるけどね……」
一切の躊躇も見せないラセジェスに、僕は「やっぱりアブないヤツ」と思いながらその言葉を吐き出す。するとラセジェスは、至高の報奨を賜ったような恍惚な表情となった。
「私の全ては、ソルネス様のためだけに……」
ゆっくりとラセジェスの顔が傾き近付けられる。
「もの好きな奴」
そう呟くはずだった声は、重ねられたラセジェスの唇に吸い込まれ、誰の耳にも届くことはなかった。
ーーアブナイこと、企んじゃってるのかなぁ……。
先日ラセジェスから受け取り、目を通した報告書の内容を思い出す。無敵の獣人である宰相閣下の番かもしれない人物が、何の力も持たない人族とあって、いろんな輩が暗躍を始めたらしい。
腹黒の割には計画する策略が穴だらけのライト公爵は、おそらく自滅するから問題はない。
王弟妃殿下の血縁者であるテルベルン候爵も何やら企んでいるらしいけど、力的には宰相閣下は元より国王にも及ばないだろう。こちらも問題はない。
だけど……。
来客と上機嫌に談笑しているバラハン子爵をチラリと流し見る。
ライト公爵やテルベルン侯爵に資金を流している人間が、我が父・バラハン子爵というのが気になる。
たかが子爵如きが、なぜ公爵や侯爵に資金援助できるほど金策できるのか。そしてライト公爵とテルベルン侯爵の企みは、全くの別物だ。それぞれが良からぬ事を企んでいる。
こういう場合、成功させようと思うなら謀は一本に絞るべきだろうに……。
敢えて金だけばら撒き、彼らを好き勝手させている子爵は、一体何処と繫がっているのか……。
その答えは、恐らくパーティ会場の片隅にひっそりと佇んでいる異国の者たち。服装こそこの国のものに整えているけれど、よく見ればその風貌から隣国のトランファームの者だと分かる。
僕は既に懐柔済みの執事からこの家の帳簿を見せて貰っているから、子爵家の資金の流れの全てを把握していた。上手く誤魔化してはいたけれど、資金はトランスファームからバラハン子爵へ齎されていた。そしてバラハン子爵から権力の簒奪を狙う貴族達へとばら撒かれている。
この怪しいパーティも、表向きは権力簒奪を企む者達との繋がりを強くするため。でも本当はトランファームとの接触を図るのが目的、かな?
そして宰相閣下の運命の番であるレイが王宮で働き始めたこの時期に、トランファームから大使の来訪が決まったとラセジェスが情報を入手していた。
獣人は運命の番を完全に手中に収めるまで、番だけに執着し周りの事が疎かになる性質らしい。ということは、世界最強である宰相閣下に、唯一隙が出来てしまうということだ。その時期を狙ったかのようにこの国を訪れるトランファーム……。
僕は冷めた目でバラハン子爵を眺める。そして、その時に思い出した。バラハン子爵婦人の縁戚にトランファームの人間が居たことを……。
ーー国を売ったのか………。
ライト公爵もテルベルン候爵も、彼らが起す騒動が必ずしも成功する必要はない。ただその騒ぎで軍事力を多少なりとも削ぐことができれば、自分たちの時に益になる。そう思い至った時、僕は睨むようにバラハン子爵を見てしまった。
「ソルネス様」
ラセジェスが優雅な足取りで僕に近付いてくる。大きな掌で僕の目を覆って、そっと近くの柱の影に引き込んだ。
「見すぎると、気付かれてしまいますよ?」
「ふふ……。平民上がりの未熟な嫡男が、物珍しさに見てるだけだよ」
「貴方のその綺麗な瞳で、あんな汚物を見ないでください」
「……っは! ヒドイ言いぐさ……」
思わず吹き出して、僕はそっとラセジェスの手を外した。
「ねぇ、ラセジェス。方針を変えようかと思って」
「どのように?」
「潰すよ、この家」
「乗っ取るのではなかったのですか?」
「こんな汚いモノ、要らない」
ぐっとラセジェスの紫紺の瞳の色が濃くなる。そして彼は陶然と微笑んだ。
「こんなの手に入れても、僕は嬉しくないし幸せにもならない。だったら要らない」
「……。この家を潰したら、貴方は貴族にはなれなくなりますね」
「別に気にしないよ、元々平民だし。それに僕だったらどんな手を使ってでも、のし上がれる自信ある。それともラセジェスは貴族になるはずの『僕』じゃないと仕える気がしない?」
「それこそ『気にしない』ですよ。ただその場合、私は貴方の側に在れますか?」
「さぁ? それはラセジェス次第?」
僕がひょいと肩を竦めて見せると、珍しくラセジェスがその瞳に独占欲を滲ませた。僕の手首を掴み、眉間にシワを寄せてその手にギュッと力を籠める。
「――まさか、私以外の誰かを貴方のお側に侍らせるのですか?」
「有益な者ならね」
「…………。ならば私以外を使う気にならないように、全力でこの家を潰して能力をご覧入れましょう」
ラセジェスはいつもの作ったような笑みを消し、強い光を宿す瞳で僕をじっと見下ろし誓いの言葉を告げるように囁いた。
「はは……、やっぱりラセジェスはアブナイね」
「でも好きでしょう? この思考」
「自分で言う?」
呆れて見上げると、ラセジェスはいつもの微笑みを浮かべ、冷酷に言い切った。
「貴方が要らないと言うものに、この世に存在する価値はありませんから」
正しくバラハン子爵の終わりを宣告する言葉を、王侯貴族に捧げる賛美のように恭しく告げる。
「まぁ、有能な者は大好きではあるけどね……」
一切の躊躇も見せないラセジェスに、僕は「やっぱりアブないヤツ」と思いながらその言葉を吐き出す。するとラセジェスは、至高の報奨を賜ったような恍惚な表情となった。
「私の全ては、ソルネス様のためだけに……」
ゆっくりとラセジェスの顔が傾き近付けられる。
「もの好きな奴」
そう呟くはずだった声は、重ねられたラセジェスの唇に吸い込まれ、誰の耳にも届くことはなかった。
364
あなたにおすすめの小説
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
有能すぎる親友の隣が辛いので、平凡男爵令息の僕は消えたいと思います
緑虫
BL
第三王子の十歳の生誕パーティーで、王子に気に入られないようお城の花園に避難した、貧乏男爵令息のルカ・グリューベル。
知り合った宮廷庭師から、『ネムリバナ』という水に浮かべるとよく寝られる香りを放つ花びらをもらう。
花園からの帰り道、噴水で泣いている少年に遭遇。目の下に酷いクマのある少年を慰めたルカは、もらったばかりの花びらを男の子に渡して立ち去った。
十二歳になり、ルカは寄宿学校に入学する。
寮の同室になった子は、まさかのその時の男の子、アルフレート(アリ)・ユーネル侯爵令息だった。
見目麗しく文武両道のアリ。だが二年前と変わらず睡眠障害を抱えていて、目の下のクマは健在。
宮廷庭師と親交を続けていたルカには、『ネムリバナ』を第三王子の為に学校の温室で育てる役割を与えられていた。アリは花びらを王子の元まで運ぶ役目を負っている。育てる見返りに少量の花びらを入手できるようになったルカは、早速アリに使ってみることに。
やがて問題なく眠れるようになったアリはめきめきと頭角を表し、しがない男爵令息にすぎない平凡なルカには手の届かない存在になっていく。
次第にアリに対する恋心に気づくルカ。だが、男の自分はアリとは不釣り合いだと、卒業を機に離れることを決意する。
アリを見ない為に地方に移ったルカ。実はここは、アリの叔父が経営する領地。そこでたった半年の間に朗らかで輝いていたアリの変わり果てた姿を見てしまい――。
ハイスペ不眠攻めxお人好し平凡受けのファンタジーBLです。ハピエン。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
不憫王子に転生したら、獣人王太子の番になりました
織緒こん
BL
日本の大学生だった前世の記憶を持つクラフトクリフは異世界の王子に転生したものの、母親の身分が低く、同母の姉と共に継母である王妃に虐げられていた。そんなある日、父王が獣人族の国へ戦争を仕掛け、あっという間に負けてしまう。戦勝国の代表として乗り込んできたのは、なんと獅子獣人の王太子のリカルデロ! 彼は臣下にクラフトクリフを戦利品として側妃にしたらどうかとすすめられるが、王子があまりに痩せて見すぼらしいせいか、きっぱり「いらない」と断る。それでもクラフトクリフの処遇を決めかねた臣下たちは、彼をリカルデロの後宮に入れた。そこで、しばらく世話をされたクラフトクリフはやがて健康を取り戻し、再び、リカルデロと会う。すると、何故か、リカルデロは突然、クラフトクリフを溺愛し始めた。リカルデロの態度に心当たりのないクラフトクリフは情熱的な彼に戸惑うばかりで――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。