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第三話 ドラゴンと幼女と2
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・・・・やってしまった・・・・今、俺は我が家である洞窟に帰って来ている。
いるのは寝床である、洞窟を掘削して作った一室だ。
ファンタジー植物である木の幹部分は弾力のあるスポンジ・葉の部分は吸水性に優れたタオルの様な葉っぱを駆使して作ったベッドの様なモノは我ながら良く出来ていると思う。
俺のデカイ体をのせてもビクともしない巨大なベッドは現在広大なスペースを余らせて、ある人物に占拠させている・・・気を失っている幼女だ・・・・
お巡りさん、俺です!どうしよう!
あの後、倒れた幼女をそのまま放置する訳にもいかず
おっかなびっくり抱え上げ、女勇者に上手いコト押し付・・・・引き渡せないかと安全地帯に行ってみるも既にいなくなっていた。
返り討ちにした冒険者達や、頑丈な女勇者と違って俺の手の中にすっぽりと納まる小さな幼女を投げ込む訳にもいかず
かといって中に入ると結界を壊してしまうであろう俺は八方塞がって幼女が目を覚ます迄見守ることを選択してしまった・・・・
しかし夕方になっても呼び掛けても目を覚まさない幼女をどうしたものかと思考したが、お持ち帰りしか思いつかない残念思考なのであった・・・
大丈夫分かってる、沼でもがいて余計に沈んでいくパターン入ってる事に・・・・
お巡りさん、俺です!助けて下さい!
そして現在、幼女が目を覚ましてもいいように焚いていた光源用の篝火も無駄になったかの様に、朝を告げる陽光が俺のリフォームによって快適洞窟になった射光口から照らし始めるのだった・・・・
結局一睡も出来なかったが徹夜には慣れているので気にならない、それにこの体はタフネスの度合いが違う、その気になればどこまで起き続けていられるか自分でも分からない位だ。
しかし幼女は相変わらず眠ったままだ・・・
昨日も思った事だが幼女の恰好は薄汚れている
フード付きマントもその下に着ている服も・・・そして幼い顔もだ・・・・
清潔な布で拭けば可愛らしい顔立ちであろう
おかっぱ頭の前髪と肩で揃えてある後髪の髪型もよく似合っている・・・・汚れで大分傷んでいるようだが・・・・・
そして多分、汚れだけじゃなく顔色も悪いのであろう事に思い付く、昨日から目を覚まさず何も口にしていない・・・・
俺は貯蔵庫にしている湿気の少ないひんやりした部屋からストックしていた果実と丸太を取ってくる
果実は鳥や動物達が食べていた、甘くて清涼感のある汁を多く含んだ果物だ
俺には纏めて掴んで食べても少々物足りないサイズだが美味しいのでコツコツ採集してはこうしてストックしていた
次に丸太を爪と尻尾を使って削っていく、ごっつい取手の先に小さなポッチの様な物が付いた酷くアンバランスな木製のスプーンが出来上がる
それを右手に持った俺は、左手の指を使って器用に果実を半分にして摘む
細心の注意を払って尻尾で幼女の上半身を起こし、恐る恐る幼女の口へと果実の果汁を掬ったスプーンを運ぶ。
・・・・集中しろ俺!フィギュアの小物や装飾品を着色する時の様に!一瞬の油断が無限の絶望を生み出すんだ!!
コクン、と。幼女の首が果汁を飲み込んだ音を鳴らす・・・・
良かった・・・子供に大人用のスプーンで与えた様なサイズ差だったが上手く流し込めたようだ・・・・
コツを掴んだ様でおっかなビックリとだが順調に作業を繰り返していく・・・心ナシ幾分か顔色が良くなっている気がする。
ある程度続けると受け付けなくなったので作業を終わらせる
フゥ・・・・兵隊集団追い返した時よか疲れたぜ・・・・・
俺は再び幼女をそっと寝かせて離れた後に、一息つけるかとした時・・・気付く!洞窟の中に侵入者の気配だ!
どうやら最初の部屋である広間にいるようだ・・・!
ゆっくりと慌てず俺は広間へと移動する・・・この気配は・・・・
「フッ!いつもは洞窟の前にいるのに今日はいないから心ぱ・・・・逃げ出したのかと思ったぞ!暗黒龍よ!!」
いつもの根拠のない自信に溢れた女勇者がいた・・・
そうだね、いつも来る時間に合わせて外で待ってたからね、心配させてごめんね。
3日連続訪ねてくるとか今までになかった事だが些細な事だ、早速本題に入らせてもらおう・・・・
「フーハーハハァー!待ちわびたぞ勇者!さぁ!我を助けるが良い!!」(イケボのつもりで)
「・・・・・・ふぇ!?」
ヒロイックな女勇者にヒロイックに救援要請してみたら意外にカワイイ答えが返ってきた・・・・ホントにふぇって言っちゃったよこの人・・・・まぁそんな事は些細な萌だ、それは幼女のセリフだろう!ってツッコミは無しだ!うん・・ホントそんなことより・・・・
お勇者さん、俺です!助けて下さい!割とマジで!!
いるのは寝床である、洞窟を掘削して作った一室だ。
ファンタジー植物である木の幹部分は弾力のあるスポンジ・葉の部分は吸水性に優れたタオルの様な葉っぱを駆使して作ったベッドの様なモノは我ながら良く出来ていると思う。
俺のデカイ体をのせてもビクともしない巨大なベッドは現在広大なスペースを余らせて、ある人物に占拠させている・・・気を失っている幼女だ・・・・
お巡りさん、俺です!どうしよう!
あの後、倒れた幼女をそのまま放置する訳にもいかず
おっかなびっくり抱え上げ、女勇者に上手いコト押し付・・・・引き渡せないかと安全地帯に行ってみるも既にいなくなっていた。
返り討ちにした冒険者達や、頑丈な女勇者と違って俺の手の中にすっぽりと納まる小さな幼女を投げ込む訳にもいかず
かといって中に入ると結界を壊してしまうであろう俺は八方塞がって幼女が目を覚ます迄見守ることを選択してしまった・・・・
しかし夕方になっても呼び掛けても目を覚まさない幼女をどうしたものかと思考したが、お持ち帰りしか思いつかない残念思考なのであった・・・
大丈夫分かってる、沼でもがいて余計に沈んでいくパターン入ってる事に・・・・
お巡りさん、俺です!助けて下さい!
そして現在、幼女が目を覚ましてもいいように焚いていた光源用の篝火も無駄になったかの様に、朝を告げる陽光が俺のリフォームによって快適洞窟になった射光口から照らし始めるのだった・・・・
結局一睡も出来なかったが徹夜には慣れているので気にならない、それにこの体はタフネスの度合いが違う、その気になればどこまで起き続けていられるか自分でも分からない位だ。
しかし幼女は相変わらず眠ったままだ・・・
昨日も思った事だが幼女の恰好は薄汚れている
フード付きマントもその下に着ている服も・・・そして幼い顔もだ・・・・
清潔な布で拭けば可愛らしい顔立ちであろう
おかっぱ頭の前髪と肩で揃えてある後髪の髪型もよく似合っている・・・・汚れで大分傷んでいるようだが・・・・・
そして多分、汚れだけじゃなく顔色も悪いのであろう事に思い付く、昨日から目を覚まさず何も口にしていない・・・・
俺は貯蔵庫にしている湿気の少ないひんやりした部屋からストックしていた果実と丸太を取ってくる
果実は鳥や動物達が食べていた、甘くて清涼感のある汁を多く含んだ果物だ
俺には纏めて掴んで食べても少々物足りないサイズだが美味しいのでコツコツ採集してはこうしてストックしていた
次に丸太を爪と尻尾を使って削っていく、ごっつい取手の先に小さなポッチの様な物が付いた酷くアンバランスな木製のスプーンが出来上がる
それを右手に持った俺は、左手の指を使って器用に果実を半分にして摘む
細心の注意を払って尻尾で幼女の上半身を起こし、恐る恐る幼女の口へと果実の果汁を掬ったスプーンを運ぶ。
・・・・集中しろ俺!フィギュアの小物や装飾品を着色する時の様に!一瞬の油断が無限の絶望を生み出すんだ!!
コクン、と。幼女の首が果汁を飲み込んだ音を鳴らす・・・・
良かった・・・子供に大人用のスプーンで与えた様なサイズ差だったが上手く流し込めたようだ・・・・
コツを掴んだ様でおっかなビックリとだが順調に作業を繰り返していく・・・心ナシ幾分か顔色が良くなっている気がする。
ある程度続けると受け付けなくなったので作業を終わらせる
フゥ・・・・兵隊集団追い返した時よか疲れたぜ・・・・・
俺は再び幼女をそっと寝かせて離れた後に、一息つけるかとした時・・・気付く!洞窟の中に侵入者の気配だ!
どうやら最初の部屋である広間にいるようだ・・・!
ゆっくりと慌てず俺は広間へと移動する・・・この気配は・・・・
「フッ!いつもは洞窟の前にいるのに今日はいないから心ぱ・・・・逃げ出したのかと思ったぞ!暗黒龍よ!!」
いつもの根拠のない自信に溢れた女勇者がいた・・・
そうだね、いつも来る時間に合わせて外で待ってたからね、心配させてごめんね。
3日連続訪ねてくるとか今までになかった事だが些細な事だ、早速本題に入らせてもらおう・・・・
「フーハーハハァー!待ちわびたぞ勇者!さぁ!我を助けるが良い!!」(イケボのつもりで)
「・・・・・・ふぇ!?」
ヒロイックな女勇者にヒロイックに救援要請してみたら意外にカワイイ答えが返ってきた・・・・ホントにふぇって言っちゃったよこの人・・・・まぁそんな事は些細な萌だ、それは幼女のセリフだろう!ってツッコミは無しだ!うん・・ホントそんなことより・・・・
お勇者さん、俺です!助けて下さい!割とマジで!!
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