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第18話 4人PTと5人目と
しおりを挟む「どうやらこのオーク達に一撃貰って気絶した様ですね、回復魔法で目を覚ますでしょう」
「・・・俺ってば気絶した女だったり意識のない女だったりの遭遇率高くね?」
「私はその・・・アンコウ殿と戦った後は意識を失っていたが・・・やっぱり私も入ってたりします・・・?」
「あ!めをさましたよ!」
「うう・・・」
猿ぐつわと縛っていたロープはユウメが外してくれた、後頭部を押さえながら起き上がってくるダークエルフの少女・・・
切れ長の目がネコ科の生物を彷彿とさせる、しなやかな身体つきをしているが、いかんせん細すぎる・・・枯れ木の様だ
「ここは・・・?」
「あなたはモンスターに襲われている人間を助けましたか?」
「あ、ああ・・・歩いていたら助けを求める声がして・・・それから救助して、御礼にと食事を馳走して貰う事になって・・・それから・・・すまないあなた方は?」
予想通りの展開だったようだ、良かったなクッ殺までいかなくて。
そのままオミが事情を説明してくれる、その後手を貸し立ち上がらせるとどこも異常はない様でオミがホッとしている
「どうやら後遺症の類はないようですね、申し訳ありません同じオークとして恥ずかしい限りです」
「あなたはオークなのですか!?・・・いや失礼した、恩人に対してかような物言い・・・ただその・・・オークなのに見目麗しく感じた所存でして、改めて感謝いたす!御陰で助かり申した!」
おお!武士科のネコだ!武士ニャンだ!
武士ニャンの伸長は進化前のオミよりも大きい位で155cm位か?
立ち居振る舞いに褐色の肌が合わさって、小型の黒猫を連想させる・・・やせっぽちのだな
「お恥ずかしい限りだが、その・・・ここの所の食料事情が如何せん芳しくなく・・・食事に在りつけると思うと・・・油断していた様だ・・・」
「アンリは、知らない人が何かくれるって言ってもついて行っちゃ駄目だぞ!」
「はいっ!」
いいお返事だ、しかしまあ腹が減ってるてんなら・・・
「んじゃ食料やるよ、どうせ今日中に食い切る予定だったもんだ。遠慮しなくていいぞ」
「そんな!?とんでもない!助けて頂いた恩人方にさらに施しを受けては、里が無くなった身とは言えダークエルフ族の沽券に関わる。お気持ちだけ感謝致す!」
「ねぇねぇユウメちゃん、あのくだものだしてもらっていい?2つ」
「はい、いいですよ」
我、関せずなのかアンリのマイペース、ユウメのマジックバックから俺オススメの果物を受け取ると武士ニャンに近づいていった・・・・
「はい!これね!すっごくおいしいんだよっ!おねえちゃんにもあげる!」
「・・・あ・・・・ありがとう・・・///」
アンリ!?恐ろしい子!!
すげぇ!秒速で武士ニャンの餌付けに成功しやがった!?もう二人仲良く果物を齧ってる!ムツアンリさんマジすげぇ!・・・ああ、俺もムツアンリさんに秒殺されたんだったわ・・・
「アンリちゃんを見てると些細な事で我を忘れていた自分を恥じるばかりです・・・申し訳ありませんでした、先を急ぎましょう!」
「折角ですし、安全な場所まで移動してから休憩しましょう・・・落ち着いて食事出来る場所がこの先にあります」
あの反応の膨れ上がり方が些細!?なんかのソウルに憑依されたんじゃなかろうかって反応だったぞ!?
まぁでも気配察知のレベルが上がった気がするわ、心臓に悪いなあの反応・・・背後で急に殺気がデカくなるの・・・
俺何もしてないけど休憩に賛成だわ・・・
時刻的には3時のおやつの時間帯だろうか?
再び開けた場所に一本だけ立つ大樹の木陰で休憩をとっている俺達、今は圧巻の光景に感心しきりだ・・・
「ほふうぅ~~~~///美味しいよぅ・・・美味しいよぅ///」
恍惚の表情と涙を浮かべ食料を頬張る武士ニャン・・・その身体のどこに入ってんだ?って位食べている。
俺達4人分は優に超えたはずだ、しかしまだ感涙と共に咀嚼は止まらない。長い耳が咀嚼の度にピコピコ揺れている、犬みたいだ・・・
先程の武士口調も取れて、今は子猫に見える年齢相応の反応にこのダークエルフは子供なんじゃないかと思ってしまう。エルフなんだし年齢3桁とかなんだろうけど!
俺達の粗方の食料を平らげて満足したのか武士ニャンが改まって頭を下げて来た
「助けて頂いた上に、身に余る施しまで受けしはこの身・・・一飯の恩を返すまでは、是非この身!如何様にもお使い頂きたい!」
「別に気にしなくていいんじゃね?旅は道連れ、世は情けって言うしよ・・・」
「下男殿のお気遣い感謝致すが、里無き今名乗る名前すらないこの身であるがどうか傍に置いて欲しい!必ず役に立つ!」
「奴隷じゃねーからな俺ッ!もうちょっとでまた村人Aに戻るからッ!!」
確かに着てる服は最初の継ぎ接ぎだが、ちゃんとパンツ履いとるっちゅーねん!!
「しっ失礼致した!先程、取り返して戴いた弓も我が手にあります。これでも若輩なれど戦闘級部隊長クラスの腕前はあると自負している!弓と風・闇魔法だったら一端の腕前だと思って貰って構わない」
武士ニャンが細い腕で、薄い胸を叩く
アヴェスタと堕天・・・魔族の関連性が分からない以上、不用意に素性の知れない者をアンリに近づけたくないが・・・
当人であるアンリは特に警戒していないようだ・・・やっぱり人間が駄目なのか?落ち着いたらアヴェスタ関連を調べないと始まらないか・・・
「私の村まではもう後3時間程ですし、同行されても構わないのではないでしょうか?」
「ここまで言われては無下に断るのも失礼という物でしょうし、同じオークが起こした発端故、彼女の気の済むまで許可して貰えないでしょうかアンコウ様?」
「忝い!不肖なれどこの身!お嬢様にお仕えさせて頂きたい!」
「わ~よろしくね!えーっと・・・アンコウちゃん、おねえちゃんはなんてよべばいいの?」
「えっ!?俺が決めるの?えーっと・・・」
そうだった、周りが決めても俺が分かるとは限らないから俺が決めたが早いよな・・・えーっとダークエルフの武士ニャンだから・・・
だーくえるにゃ・・・・いや!エルナにすっか!
「じゃあエルナって呼ばせて貰うわ、俺はアンコウ、金髪がユウメで赤毛がオミ、この子はアンリだ」
「ハッ!このエルナ!アンリお嬢様に受けた御恩に必ずや報いるとダークエルフの誇りに賭けて誓います!」
「よろしくね!エルナちゃん!」
俺の心配どこ吹く風でこうして5人目が決まったのだった・・・後は村まで問題ない旅路だった、途中で・・・
「む!?大型モンスターの気配!?皆さま!ここは私めにおまかs「雷光抜刀術!電撃燕返し!」「セイントフォースバースト!」」
ってな感じで反応するより先にユウメとオミが瞬殺した時のエルナが可哀相だった位だ・・・悪いなエルナ太!その二人戦術級なんだ!
哀愁漂う後姿のエルナの耳がしな垂れていた・・・
ああコイツやっぱ犬科なんだな・・・
アンリは忠犬エルナを手に入れた!
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