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例えばこんなドラゴンと女勇者と
しおりを挟むお気付きの事と思いますが、タイトルに例えばこんながついていたら読み飛ばされても一切問題無いように書いていこうと努力しております。今回は51話の最後一文を詳しくしたモノです
分ける必要なかったとも思いますが……苦手な方や、R-15の匙加減が分からないのでマイルドに(いつでも削除出来るように)
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家に帰って来た俺達……今夜は二人きりだ……
俺達の鎹は大姉さんの所へお泊まりだ、いつもは賑やかな夜も今日だけは静かだ
無言で抱き寄せようとする俺に、静寂に耐えられなくなったのかユウメが切り出す
「あ、あの……今日は汗もかいてるから一度身体を拭いてきてもいいかな?変な臭いがしたら嫌だし、恥ずかしいし//////」
ええい、ここまで来てまだヘタレおるか!
「こんな事もあろうかと、オミからマジックカードに浄化の術を込めて貰っている。これで二人とも清潔だな!」
一回で使い捨てのマジックカードだが、こんな時には便利だね!
「う……でも、歯位磨かないと口臭とか気になるし……」
「大丈夫だ!こんな事もあろうかと、エルナの作った晩御飯は口臭を消す薬膳料理だった!むしろハーブのいい香りがしてるぞ!」
口臭が気になるとかオッサン・オバサンの年齢じゃないだろうに若さがないぞ!若さが!と、元おっさんが供述しております……
「うう……やっぱりその……するんですよね?//////……緊張して足が」
「大丈夫だ!こんな事もあろうかと、俺のチートボディは女の子一人運ぶ位訳ないぞ!てか、今まで散々抱き抱えられてて今更だな……」
「自分でも何が言いたいのやら……進歩の無さに、我ながら穴があったら入りたい//////」
「逃げないだけ進歩したと思うぞ、偉い偉い」
泣きそうな子供をあやす様に、よしよししてやると落ち着いて来た様だ
「……じゃあ、いつもみたいに運んで下さい……」
「喜んで、マイフェアレディ」
お姫様のお願いとあらば、それ相応にお運びさせて貰おう。何十キロメートルだろうと運べる俺だ、すぐそこの寝室までくらい何て事は無い
部屋に近づくにつれ、ユウメの鼓動が加速していく……部屋に入って、ベッドの前に立つ頃には……
「……なあ、ユウメ?」
「ひゃぃ!?」
「緊張するなとは言わんが、もう少し落ち着いた方がいいんじゃないか?目が泳いでるぞ」
「だ、だ、だ、だいじょばないけど大丈夫でしゅ!何も問題ありません、ドンと来いでう!//////」
駄目だコイツ……早くなんとかしないと……
あれだけクッサイやり取りしといて、伝統に則ったベタな手順で進んだんだから場の雰囲気っていうか、ムードは十分あったはずだろ!王道が何故王道なのかを受け入れられぬとは何事ぞ!?
そんな俺にも少し悪戯心が湧いてくる……もっと昔のやり取りをしたくなってきた
「そおおおぃ!」
「ふぎゃ!」
ユウメをベッドに投げ込んでみた!ウチのベッドは弾力性に優れているので怪我をする様な事も無いし、ユウメの頑丈さなら俺はよく知っている
さぁこれからだっていう空気と共に放り投げられたユウメが目を白黒させている、イキナリの事で状況が飲み込めていないのだろう
「恐れを知らぬ小さき者よ!今日も我が前に平伏すがよい!」
こんな感じだったっけか?そんな昔の事でもないのに、もう暗黒龍と女勇者だった時のやり取りはイマイチ覚えてない。毎日記憶が更新されていくから、そっちに上書きされてるからな
精一杯イケメンボイスのつもりで声を作って語りかけてみたけど、自分でもこんな声だったけ?って感じだ
でも、ユウメも気づいた様だ。さすがヒロイックな女勇者だ、ノリノリである
「暗黒龍よ!今日こそ私はお前を倒し!お前を超えてみせる!」
「そうか……ならば何も言うまい……」
「「……プッ……」」
耐えきれなくなった俺達が盛大に笑い声を上げてしまう、ムードもへったくれも無い……けど、決めたい時に決めれない俺達にはお似合いの空気かもしれない
「放り投げて立ち去るしか出来なかったのに、まさか此処まで自分から追っかけて行く事になるとは思って無かったわ」
そう、安全地帯には入る事の出来なかった俺に
「私も暗黒龍に敗北する事には慣れていたはずなのに、不思議ですね……いえ、今なら分かります。追いかけて貰えるのが嬉しかったんですね、少女でもないのに」
結界の中に入ったら見えなくなるだけだったユウメが
「追いかけれるならドラゴンの時でも追いかけてたけどな!何度も来てくれる女に心惹かれるのは早かったし」
今はベッドの上から手を伸ばしてくれている
「強さに憧れた尊敬の念が、愛情に変わったのがいつだったかなんて自分でも分からないけど……これだけは言えます、貴方と出会えて良かった……」
こうして敵同士で出会った俺達は……旅をする仲間になり、家族になり、夫婦になり、恋人になり、そして一つになった
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