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チュートリアル(入学前)
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段々と過去の私の知識が、マリアルイゼの現在置かれた環境に適応してきた。
なにせ私の知っている事なんかヘレスティア関連であって、マリアルイゼの事はゲーム中に出てきた時と、公式から出た設定資料集に載ってる幾つかのオマケの様な補足設定位だった。
大々的にページが割かれる程、人気キャラじゃないしねマリアルイゼ……ライバルキャラなのに……
なので当然、マリアルイゼの専属メイドの名前なんか知らなかった。でも、マリアルイゼとして生きてきた記憶には、当たり前だが自分のメイドの名前位知っている。
リズはゲーム本編には出て来ないし、名前すらも出て来ない。だが、ゲームに出て来る登場人物とマリアルイゼの関係に影響を与える存在であった。なので……
「そんな訳でリズ、貴女もお腹が空いているでしょう?一緒に食べましょう」
「どういう訳ですか!?主人とメイドが一緒の席で食べるなど、格式高い公爵家のテーブルであってはなりません!」
「5日も私の看病をしていて、碌に寝てないし、食べてないはずよ?心身共に疲労困憊でしょう?さっきは一時に満たない程度でも眠れたかしら?」
「それは……でも専属メイドとして、当然の事をしたまでで」
「例えそうでも感謝の意を込めて、私と同じテーブルで貴女と一緒に食べたいの。駄目かしら?」
まずは彼女の懐柔から始めたいと思います!素直になれないマリアルイゼと違って、私は素直だしリズは見てて可愛いので仲良くなりたいし!
打算込みだし、言ってる事はお願いしている形だが「会社の飲み会とかでの上司の酒が飲めんのか」と一緒だ。
嫌な上司からのお誘いにリズが困っているのは理解しているが、断られる訳にはいかない。こっちは命が掛かっている、死の運命回避に繋がるかもしれない彼女から嫌われっぱなしなのは悪手だ。
それに身近な所も変えられない様では運命なんか変えられる気がしない。
いや、それ以上に捻くれていて素直になれないマリアルイゼの本心を知って欲しい。本当は貴女と仲良くなりたかったけど、愛情表現を知らなかったワタクシに……素直に思いを伝える事の大切さを気づかせて欲しい!
「折角のお言葉ですが、しきたりを破るのはやはり……気が引けますので……」
デスヨネー。
今までの所業を棚上げして、仲良くして欲しいなんて都合良すぎですよね……そんなホイホイと変わらないから運命なんですし。
だったら仕方ない、こっちも断られる訳にはいかない。土台、急に変えようってのが無理な話なのだ。
そこはゲーム本編開始である1年生の2学期開始からではなく、テスタメント入学前の今に覚醒した事に感謝だ。
これが闇堕ちして殺される寸前の3年生1学期だったら本当に詰んでたね……
「いいから座りなさい!今度はワタクシが看病する番と決めたのですから!ワタクシが良いといったのだから大人しくテーブルにつきなさい!」
「ひぃ!?は、はいぃっ!」
結局マリアルイゼらしく座らせる事に成功しました。哀れリズはまたすっかり怯えて、震えるチワワになってしまいました。
ごめんなさいね、リズ……でもこれからが私の腕の見せ所です!
なにせ私の知っている事なんかヘレスティア関連であって、マリアルイゼの事はゲーム中に出てきた時と、公式から出た設定資料集に載ってる幾つかのオマケの様な補足設定位だった。
大々的にページが割かれる程、人気キャラじゃないしねマリアルイゼ……ライバルキャラなのに……
なので当然、マリアルイゼの専属メイドの名前なんか知らなかった。でも、マリアルイゼとして生きてきた記憶には、当たり前だが自分のメイドの名前位知っている。
リズはゲーム本編には出て来ないし、名前すらも出て来ない。だが、ゲームに出て来る登場人物とマリアルイゼの関係に影響を与える存在であった。なので……
「そんな訳でリズ、貴女もお腹が空いているでしょう?一緒に食べましょう」
「どういう訳ですか!?主人とメイドが一緒の席で食べるなど、格式高い公爵家のテーブルであってはなりません!」
「5日も私の看病をしていて、碌に寝てないし、食べてないはずよ?心身共に疲労困憊でしょう?さっきは一時に満たない程度でも眠れたかしら?」
「それは……でも専属メイドとして、当然の事をしたまでで」
「例えそうでも感謝の意を込めて、私と同じテーブルで貴女と一緒に食べたいの。駄目かしら?」
まずは彼女の懐柔から始めたいと思います!素直になれないマリアルイゼと違って、私は素直だしリズは見てて可愛いので仲良くなりたいし!
打算込みだし、言ってる事はお願いしている形だが「会社の飲み会とかでの上司の酒が飲めんのか」と一緒だ。
嫌な上司からのお誘いにリズが困っているのは理解しているが、断られる訳にはいかない。こっちは命が掛かっている、死の運命回避に繋がるかもしれない彼女から嫌われっぱなしなのは悪手だ。
それに身近な所も変えられない様では運命なんか変えられる気がしない。
いや、それ以上に捻くれていて素直になれないマリアルイゼの本心を知って欲しい。本当は貴女と仲良くなりたかったけど、愛情表現を知らなかったワタクシに……素直に思いを伝える事の大切さを気づかせて欲しい!
「折角のお言葉ですが、しきたりを破るのはやはり……気が引けますので……」
デスヨネー。
今までの所業を棚上げして、仲良くして欲しいなんて都合良すぎですよね……そんなホイホイと変わらないから運命なんですし。
だったら仕方ない、こっちも断られる訳にはいかない。土台、急に変えようってのが無理な話なのだ。
そこはゲーム本編開始である1年生の2学期開始からではなく、テスタメント入学前の今に覚醒した事に感謝だ。
これが闇堕ちして殺される寸前の3年生1学期だったら本当に詰んでたね……
「いいから座りなさい!今度はワタクシが看病する番と決めたのですから!ワタクシが良いといったのだから大人しくテーブルにつきなさい!」
「ひぃ!?は、はいぃっ!」
結局マリアルイゼらしく座らせる事に成功しました。哀れリズはまたすっかり怯えて、震えるチワワになってしまいました。
ごめんなさいね、リズ……でもこれからが私の腕の見せ所です!
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