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オッドアイの少年の話(R15/NL/未完)

お題「オッドアイ」(二回目)

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「そういえばカラコンにはしないの?」

 ゲーム中に宏美がそんな事を聞いてきた。

「カラコン?」
「うん。清司君、目の色違うの気にしてるから、眼帯なのかなって思って。カラコンなら、両目同じ色になるから」

 ああ、なるほど。
 眼帯は別の意味でしてるしなぁ。
 そう思って俯いて黙ると、宏美は別の意味にとってしまったようだ。
 前にだした両手を交差させて否定する。

「あ、あのね。別に気持ちが悪いとかそういうのじゃなくて、眼帯で片目だけだと、目悪くなりそうだし、えっと……」

 必死に否定する宏美をみて、くすりとわらってしまう。

「そんな必死にならなくても」
「なるよ。だって、誤解されたままじゃ嫌だし。それに悪く言っているように思われたら困るもの」
「そっか」

 いじめの発端になることが多かったこの目を、彼女は逆に案じてくれているのだ。
 なんだか、少し心地いい。

「ありがとう」

 そう言うと、宏美はきょとんとして、お礼言われるほどのことかなぁ、なんて首をかしげてる。
 まぁ、わからないだろうな。
 彼女にも秘密を話す日が来るのはそう遠く無いのかもしれない。
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