12 / 61
第2章 回復薬(1)
#11 魔法薬を知る
しおりを挟む魔道具を作製をしたかったのだが、そのための原料となる魔石の質に拘るためにはお金がまったく足らない。
そのため、お金を稼ぐために他の商品を作製し金策に走ることになった。
■■■
「アダムスさん、そう言えば商会長ってどこにいるんですか? 僕を召喚した時もそれらしい人が見当たらなかったのですが?」
「あーあ、それは追々だな。今は何処にいるか分からんのだ」
「どういうことですか?」
「放浪癖があって直ぐにいなくなるんだ。それなのにたまに帰ってきてはお金になる案件をもって帰ってくるからクビにもできやしない」
「そう言えば僕を召喚する方法を教えてくれたという魔術師も商会長が連れてきたのでしたね」
「そうだ。ぐでんぐでんに酔っぱらって帰って来たと思ったら、いきなり『勇者を召喚するぞ!』と言い出したから大騒ぎになってな。その挙げ句召喚されたのは戦えない勇者という」
「いやー、ははは。それで僕はこれから何をすればいいんですか?」
話がおかしな方向に流れそうだったので、今日の本題に話を変える。雑談しながらアダムスに連れてこられた場所は変な乾燥した草とかがぶら下がっている部屋だったので何となくは想像がつくが。
「……私は専門外なんでね、それはあそこにいる彼女に聞いてくれ。それでは私は仕事に戻るよ」
「はい」
アダムスが帰っていったのを確認してからこちらにやってきた女性は見た目からしてザ・ファンタジーの魔女という感じの格好で、雰囲気はあるのだが胸の大きなお姉さんなのでコスプレにしか見えない。
「初めまして、私は薬師のソーラスだよ、よろしくね」
ハグをされるのだが、やわらかくて大きいモノに押し当てられて息が出来ないので腕をタップする。
「ぶはぁー、殺す気ですか!」
「あら、ごめんなさいね。君みたいな若い男の子が入ってくるなんて久しぶりだから浮かれちゃった」
「えっとお姉さんは何歳なんですか?」
「もう、女の人に歳を聞いたら駄目なんだよ!」
「すみません」
謝っていると、間に男性が割り込んできて話掛けられる。
「見た目に騙されるんじゃねぇぞ、あいつは38
歳でお姉さんって歳じゃねぇよ」
「へぇーそうなんですね……いや女性は年齢ではないかなーなんて」
男の後ろでソーラスが般若の形相をしているので慌ててフォローをする。
それに気付いた男はあわてて逃げ出した。、
「コスタ……あとでお仕置きだから覚えておきなさいよ」
「さっきの人、コスタさんですか? 彼は何をしている人ですか?」
「ここのスタッフの一員でお調子モノだから、彼を真似したら駄目よ!」
「はぁそうなんですね。それで僕はここで何をすれば?」
「ああ、そうだったわね。分かってると思うけど、ここは薬を作る場所で冒険者向けに回復薬とか解毒薬とか作ってるの。あなたにもそれを作ってもらいたいんだけど、幾ら調合スキルが高くても間違った薬草を使ってもキチンとした効果は出ないからまずはお勉強よ」
「勉強ですか? 一体どんなことを学べば」
「どんな薬草があって、どういう組み合わせをすれば効果を得られるかを学んでもらいたいんだけど、もう文字は読めるのかな?」
「少しは読めるようになりました。魔道具を作るために色々と勉強していますからね」
「そうなのね。なら色々と勉強していけばスキル[薬草鑑定]を身に付けられるから直ぐに薬草を見分けられるようになるわよ」
「分かりました。頑張りましょう」
体を動かすことは苦手だが、勉強は嫌いではない。むしろゲーム用語を覚えるのは得意な方だ。
なので数日を掛けて薬草について学ぶことになった。
ちなみにスキル[薬草鑑定]は身に付けられて、アイコンのように薬草の名前が見えるようになったのだが、頑張ってもなかなかスキルのレベルは簡単には上がることはなかった。
やはり[職人の心得EX]は生産系のスキルに限定して発揮されるらしい。
なので地道に薬草に関することを地道に覚えていくのであった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
追放された『ただの浄化係』、実は国中の魔石を満たしていた精霊姫でした〜今さら戻れと言われても、隣国のイケメン皇帝が離してくれません〜
ハリネズミの肉球
ファンタジー
「おい、城の噴水が止まったぞ!?」
「街の井戸も空っぽです!」
無能な王太子による身勝手な婚約破棄。
そして不毛の砂漠が広がる隣国への追放。だが、愚かな奴らは知らなかった。主人公・ルリアが国境を越えた瞬間、祖国中の「水の魔石」がただの石ころに変わることを!
ルリアは、触れるだけで無尽蔵に水魔力を作り出す『水精霊の愛し子』。
追放先の干ばつに苦しむ隣国で、彼女がその力を使えば……不毛の土地が瞬く間に黄金のオアシスへ大進化!?
優しいイケメン皇帝に溺愛されながら、ルリアは隣国を世界一の繁栄国家へと導いていく。
一方、水が完全に枯渇し大パニックに陥る祖国。
「ルリアを連れ戻せ!」と焦る王太子に待っていたのは、かつて見下していた隣国からの圧倒的な経済・水源制裁だった——!
今、最高にスカッとする大逆転劇が幕を開ける!
※本作品は、人工知能の生成する文章の力をお借りしつつも、最終的な仕上げにあたっては著者自身の手により丁寧な加筆・修正を施した作品です。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
神のミスで転生したけど、幼女化しちゃった! 神具【調薬釜】で、異世界ライフを楽しもう!
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
旧題:神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜を改題し、本日2026/3/9発売です!イラストは、にとろん様です。
よろしくお願い致します!
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる