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1章
1『運命』
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シュバルツ帝国。
この国は何よりも魔力が重要視される。ほとんどの国民に魔力はあるが現在最も強い魔力を持つのはエルフォルク家の現当主、エルフォルク・ヴァイザー。
この国の歴史上、最強の魔力を持つとされていることやその冷徹な性格から【魔王】と恐れられているが、その容姿と強さ、そして権力から女性からの求婚が後を絶たないとか。
きっとこの国でこの男を知らない人はいない。
「お前は私の『運命』だ。」
「、、、えっ???」
そんな【魔王】からグレンツェは言い寄られている(?)。
ケイン・グレンツェは森の中の孤児院育ち。生まれてすぐこの孤児院の前に置かれていた。母の愛も父の愛も何も知らない。孤児院は両親からの虐待など辛い過去を持った子がたくさんいる。そのことを考えると辛い過去がないグレンツェはまだ幸せだと思っていた。
しかし、この世界の全てと言っても過言ではない魔力はグレンツェには出現しなかった。
そこからの生活はグレンツェ自身も人とは思えなかった。グレンツェがこの孤児院に来た時からお世話してくれていたおばさんも仲良くしていた友達もみんなグレンツェをモノのように扱ったのだ。
雑用をやらされるくらいならまだいい方。グレンツェに出される食事はなくなり、まるでグレンツェがここにいないかのように時間が過ぎていった。魔力が出現するとされる年齢は7歳、グレンツェはもう17歳。来年になれば成人となりこの孤児院からも追い出される。
この世界では魔力がなければ生きていけない。
「魔力のないものは人権がない。」
何度もグレンツェに向けられたこの言葉。
平民でもどんなに貧しくてもどんな人にも少なからず魔力がある。まさかグレンツェは自分に出現しないなんて疑ったこともなかった。
でも魔力が出現しないことよりも今まで仲良くしてくれた人が離れていくことがグレンツェは悲しくて辛かったのだ。
今も孤児院の子たちは部屋の中でご飯を食べているがグレンツェがその中に入ることは出来ない。外を出て庭でみんなの朝食が終わるのを待っていなければならないのだ。みんなの残飯がグレンツェの食事だ。
ところが、魔力が全くない、"人間でもない"グレンツェの目の前にこの国で最強の魔力を持つ男が立っているのだ。
「耳が聞こえないのか?何か言ったらどうだ」
「あの、どなたでしょうか、、」
まさかエルフォルク家当主が私ようなモノに用事があるわけもない、グレンツェは疑うことしかできない。
黒い髪にエルフォルク家の紋章をつけた制服や剣。全て新聞の写真の中で見かけた人物と同じではあるが、到底信じられないのだ。
「エルフォルク・ヴァイザー、エルフォルク家の当主だ。今どき知らないやつがいるとはな。」
どうやら本物だったらしい。
「私はケイン・グレンツェと申します。私になんの用があるのですか、、、」
「やはり耳が悪いようだな、お前が私の『運命』だからと言ったはずだが?」
『運命』
それはこの世界で結ばれるべき人同士のこと。
『運命』のふたりから産まれた子はそれはそれは魔力の高い子だという。エルフォルク家はその『運命』を利用してこの権力を持っていると言われている。しかし、『運命』というものは簡単に見つかるものではなくほとんどの人が『運命』ではない人と結ばれる。それでも魔力の高いもの同士で結ばれれば産まれる子も高い魔力である可能性が高い。しかし、それよりも高い魔力を持つのが『運命』で結ばれたふたりの子ということである。ところが今は『運命』というのはおとぎ話のような話でエルフォルク家も『運命』とは言いつつただ魔力の強いもの同士の結婚だ、とも言われている。『運命』はその人同士にしか分からないのであるとされているからだ。
「私は、、、エルフォルク様の『運命』の相手ではないように思います、、、。」
「この私が間違っているとでも?」
グレンツェより頭2つ分ほど高いその身長で見下ろされれば今のグレンツェは簡単に萎縮してしまう。
「いや、そんなことは、ですが私は!っ、、」
「まぁいい、着いてこい」
グレンツェが私ここの孤児院に、、と言いかけたところでヴァイザーは後ろに控えていた数人の騎士に指示を出し騎士達は孤児院の中に入っていった。
お前はついてこい、と言ったヴァイザーの後ろを1メートルくらい離れてついていく。
「お前が今後この孤児院に来ることはない、そしてこれから向かう城からも出られないと思え」
「えっ、ですが、」
「拒否権はない」
切れ長の青い瞳にギロリと睨まれれば黙ることしかできない。確かにグレンツェに孤児院を離れることに抵抗感はない。魔力が出現しなかったと分かってからの扱いは思い出したくもないものだ。
でもひとつ心残りがあるとすれば、グレンツェの同い年であるアランのことだ。グレンツェがひどい扱いを受けているなかでもアランだけは今まで通りグレンツェに接した。アランはグレンツェとは違い、魔力が発現しすぐに近くの農家を営む老夫婦に引きとられた。小さい頃は「顔が綺麗だからきっとグレンツェも魔力が出現すればすぐに引き取られるわ」なんておばさんが言っていたのにいつの間にか時間だけがすぎていた。
アランは老夫婦の手伝いの合間によく孤児院に来てはこっそり食べ物を分けてくれたりグレンツェの話を聞いてくれたりした。
「おばさんもみんなも酷いよ!グランツェは悪くないじゃないか!」
「ありがと、アラン。でももし私にこんなことしてるってバレたらせっかく引き取ってもらったのにどうなるか、、」
「そんなことはいいんだ!ほんとだったら今からでも二人でこの森から抜け出して自由に過ごしたいんだ、でもまだ俺たちは子どもだし、、、」
「その気持ちだけで嬉しいよ。ありがと、アラン。」
アランは一生懸命お小遣いを貯めるから大人になったら一緒に旅にでも出よう!と何度もグレンツェ言った。そのおかげでグレンツェは少し心が軽くなったのだ。
しかし、アランの10歳の誕生日を最後に姿を見せなくなってしまった。そのまた一年後、孤児院に一通の手紙が届いた。
「絶対迎えに行く」
おばさんが見て気味悪そうに読み上げたその手紙。その一言だけが書かれていた。差出人の名前もなくすぐ捨てられたであろうその手紙をゴミ箱から探し出せば見覚えのある字にグレンツェの心臓が高鳴った。間違いなくアランの字だった。
読み書きもできないグレンツェにアランは老夫婦から習ったという字を教えてくれた。お世辞にも綺麗とは言えないがグレンツェからしたら先生の字。とりあえず生きていることに安堵し、その言葉にグレンツェは心が温かくなった。
しかし、それから6年経っているがアランが来ることもなければ手紙も来ない。毎日のゴミ捨てでアランの字を探すことにも疲れていた頃だった。なんでもっと早く気づかなかったのだろうか。17歳になれば結婚していてもおかしくない年齢だ。
(魔力のない私に興味なんてあるはずないのに。)
そんなことを考えていたら見たこともないくらい輝いた馬車が現れた。
「乗れ。」
キラキラの馬車と薄汚れた布の切れ端のようなワンピースを着たグレンツェ。あまりにも不釣り合いで乗るのも気が引けてしまうがヴァイザーの命令に逆らえるはずもなく馬車に乗り込んだ。
この国は何よりも魔力が重要視される。ほとんどの国民に魔力はあるが現在最も強い魔力を持つのはエルフォルク家の現当主、エルフォルク・ヴァイザー。
この国の歴史上、最強の魔力を持つとされていることやその冷徹な性格から【魔王】と恐れられているが、その容姿と強さ、そして権力から女性からの求婚が後を絶たないとか。
きっとこの国でこの男を知らない人はいない。
「お前は私の『運命』だ。」
「、、、えっ???」
そんな【魔王】からグレンツェは言い寄られている(?)。
ケイン・グレンツェは森の中の孤児院育ち。生まれてすぐこの孤児院の前に置かれていた。母の愛も父の愛も何も知らない。孤児院は両親からの虐待など辛い過去を持った子がたくさんいる。そのことを考えると辛い過去がないグレンツェはまだ幸せだと思っていた。
しかし、この世界の全てと言っても過言ではない魔力はグレンツェには出現しなかった。
そこからの生活はグレンツェ自身も人とは思えなかった。グレンツェがこの孤児院に来た時からお世話してくれていたおばさんも仲良くしていた友達もみんなグレンツェをモノのように扱ったのだ。
雑用をやらされるくらいならまだいい方。グレンツェに出される食事はなくなり、まるでグレンツェがここにいないかのように時間が過ぎていった。魔力が出現するとされる年齢は7歳、グレンツェはもう17歳。来年になれば成人となりこの孤児院からも追い出される。
この世界では魔力がなければ生きていけない。
「魔力のないものは人権がない。」
何度もグレンツェに向けられたこの言葉。
平民でもどんなに貧しくてもどんな人にも少なからず魔力がある。まさかグレンツェは自分に出現しないなんて疑ったこともなかった。
でも魔力が出現しないことよりも今まで仲良くしてくれた人が離れていくことがグレンツェは悲しくて辛かったのだ。
今も孤児院の子たちは部屋の中でご飯を食べているがグレンツェがその中に入ることは出来ない。外を出て庭でみんなの朝食が終わるのを待っていなければならないのだ。みんなの残飯がグレンツェの食事だ。
ところが、魔力が全くない、"人間でもない"グレンツェの目の前にこの国で最強の魔力を持つ男が立っているのだ。
「耳が聞こえないのか?何か言ったらどうだ」
「あの、どなたでしょうか、、」
まさかエルフォルク家当主が私ようなモノに用事があるわけもない、グレンツェは疑うことしかできない。
黒い髪にエルフォルク家の紋章をつけた制服や剣。全て新聞の写真の中で見かけた人物と同じではあるが、到底信じられないのだ。
「エルフォルク・ヴァイザー、エルフォルク家の当主だ。今どき知らないやつがいるとはな。」
どうやら本物だったらしい。
「私はケイン・グレンツェと申します。私になんの用があるのですか、、、」
「やはり耳が悪いようだな、お前が私の『運命』だからと言ったはずだが?」
『運命』
それはこの世界で結ばれるべき人同士のこと。
『運命』のふたりから産まれた子はそれはそれは魔力の高い子だという。エルフォルク家はその『運命』を利用してこの権力を持っていると言われている。しかし、『運命』というものは簡単に見つかるものではなくほとんどの人が『運命』ではない人と結ばれる。それでも魔力の高いもの同士で結ばれれば産まれる子も高い魔力である可能性が高い。しかし、それよりも高い魔力を持つのが『運命』で結ばれたふたりの子ということである。ところが今は『運命』というのはおとぎ話のような話でエルフォルク家も『運命』とは言いつつただ魔力の強いもの同士の結婚だ、とも言われている。『運命』はその人同士にしか分からないのであるとされているからだ。
「私は、、、エルフォルク様の『運命』の相手ではないように思います、、、。」
「この私が間違っているとでも?」
グレンツェより頭2つ分ほど高いその身長で見下ろされれば今のグレンツェは簡単に萎縮してしまう。
「いや、そんなことは、ですが私は!っ、、」
「まぁいい、着いてこい」
グレンツェが私ここの孤児院に、、と言いかけたところでヴァイザーは後ろに控えていた数人の騎士に指示を出し騎士達は孤児院の中に入っていった。
お前はついてこい、と言ったヴァイザーの後ろを1メートルくらい離れてついていく。
「お前が今後この孤児院に来ることはない、そしてこれから向かう城からも出られないと思え」
「えっ、ですが、」
「拒否権はない」
切れ長の青い瞳にギロリと睨まれれば黙ることしかできない。確かにグレンツェに孤児院を離れることに抵抗感はない。魔力が出現しなかったと分かってからの扱いは思い出したくもないものだ。
でもひとつ心残りがあるとすれば、グレンツェの同い年であるアランのことだ。グレンツェがひどい扱いを受けているなかでもアランだけは今まで通りグレンツェに接した。アランはグレンツェとは違い、魔力が発現しすぐに近くの農家を営む老夫婦に引きとられた。小さい頃は「顔が綺麗だからきっとグレンツェも魔力が出現すればすぐに引き取られるわ」なんておばさんが言っていたのにいつの間にか時間だけがすぎていた。
アランは老夫婦の手伝いの合間によく孤児院に来てはこっそり食べ物を分けてくれたりグレンツェの話を聞いてくれたりした。
「おばさんもみんなも酷いよ!グランツェは悪くないじゃないか!」
「ありがと、アラン。でももし私にこんなことしてるってバレたらせっかく引き取ってもらったのにどうなるか、、」
「そんなことはいいんだ!ほんとだったら今からでも二人でこの森から抜け出して自由に過ごしたいんだ、でもまだ俺たちは子どもだし、、、」
「その気持ちだけで嬉しいよ。ありがと、アラン。」
アランは一生懸命お小遣いを貯めるから大人になったら一緒に旅にでも出よう!と何度もグレンツェ言った。そのおかげでグレンツェは少し心が軽くなったのだ。
しかし、アランの10歳の誕生日を最後に姿を見せなくなってしまった。そのまた一年後、孤児院に一通の手紙が届いた。
「絶対迎えに行く」
おばさんが見て気味悪そうに読み上げたその手紙。その一言だけが書かれていた。差出人の名前もなくすぐ捨てられたであろうその手紙をゴミ箱から探し出せば見覚えのある字にグレンツェの心臓が高鳴った。間違いなくアランの字だった。
読み書きもできないグレンツェにアランは老夫婦から習ったという字を教えてくれた。お世辞にも綺麗とは言えないがグレンツェからしたら先生の字。とりあえず生きていることに安堵し、その言葉にグレンツェは心が温かくなった。
しかし、それから6年経っているがアランが来ることもなければ手紙も来ない。毎日のゴミ捨てでアランの字を探すことにも疲れていた頃だった。なんでもっと早く気づかなかったのだろうか。17歳になれば結婚していてもおかしくない年齢だ。
(魔力のない私に興味なんてあるはずないのに。)
そんなことを考えていたら見たこともないくらい輝いた馬車が現れた。
「乗れ。」
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