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3章
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しおりを挟むゼルトザーム家に飛んだ4人は剣を抜き堂々と城に入っていく。まだ公爵に上がったばかりのためそこまで大きくはないが敷地内はとても広い。
(まぁ、そのうち爵位どころか首もはねられるが、、)
使用人たちは何事かと玄関ホールに集まってくるがヴァイザーの顔を見た途端皆怯えだした。ラート公爵の悪事を知らない者を殺すつもりは無いため、拘束魔法で玄関ホールに一旦拘束し、カイエルにその場を頼む。
ヴァイザーと護衛騎士の2人は一つ一つ扉を開けていくがこうなることを予測していたのかラート公爵もグレンツェも見つからない。
2階の奥まったところにある角部屋で最後だ。
鍵がかかっているようだったが思い切り蹴り開ければ中には青年がおり、こちらを見ると目を見開き泣きそうな顔でヴァイザーに駆け寄ってきた。
すぐに騎士の2人が間に入ろうとするがそれをも避けてヴァイザーに掴みかかる。
「グレンツェを助けなきゃっ!!」
その言葉を聞きすぐに青年の肩を強く掴む。
「居場所を知っているのかっ!早く教えろ!」
「ここにはいない、きっと建設中の城の方だ」
その言葉を聞いたヴァイザーは迷わず飛ぼうとするがこの部屋は魔法が使えないように結界がはられていた。部屋を出ようとすれば青年が慌てて着いてくる。
「まって、僕も行く、!」
「なぜだ。」
「連れていった方がいいのでは?」
いつの間にかカイエルが傍に来ていた。
「もしかしたら間違った情報を言っているかもしれませんし、、転移魔法を使わせてヴァイザー様の魔力を消費させるための罠かもしれません」
「そんな事しない!!だったら僕の転移魔法で行けばいい!」
「バカを言うな。転移魔法はそんなに簡単じゃない。しかもゼルトザーム家の建設中の城はここからかなり離れてる。お前では無理だ。」
「っ、だったら見たらいいさ」
青年は部屋を出ると全員まとめて転移魔法をかける。ぐっと魔力が濃くなり気づいた時には建設中の城の前に来ていた。人数が多かったのにも関わらず正確すぎる転移に全員が驚いた。
「お前、、何者だ?」
「僕はアランだ。」
「アラン?」
「あの魔法道具を作ったのは僕だ。グレンツェとは孤児院が一緒だったんだ。」
「っ!」
思い出した。グレンツェが昔よくしてくれた人と名前が一緒だと微笑んでいた。
「ならばなぜこんなことをした!お前のせいでグレンツェが今生きているかどうかもっ、、!!」
ヴァイザーは抜いた剣をアランの首に向ける。
アランはそれでも落ち着いた様子だ。
「ヴァイザー様、落ち着いてください。魔法道具を作った職人なら幻の魔法について知っているはずです。殺さず生かして話を聞かなければ、、」
カイエルは冷静に言った。
ヴァイザーは舌打ちをしながら剣を下ろす。
そんなヴァイザーにアランは言う。
「僕は全て話す。グレンツェに何をしたのかも。その後は好きにしていい、、」
ヴァイザーは不気味なものを見るようにアランを見つめるとまだできあがっていない城の中へ入っていった。
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