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第7話 暴かれる神の片鱗
しおりを挟む「……訓練は終わりだ……天音……」
⸺誰かの声が聞こえた気がした。けれど、何も聞こえない。
熱い。
熱くて、痛くて、苦しい⸺。
頭の奥に、溶けるような声が響く。
『思い出せ……お前は……お前こそが……』
(……誰……?やめて……やめてよ……っ!)
頭の中に冷たく、無機質な声が刺さる。
私の手から溢れ出す光は、もはや温かさではなく灼熱だった。
皮膚が焼けるように痛む。息をするたび、胸が焦げ付く。
足元の床が黒く焦げ、結界陣が軋みを上げる。
「これは……!?」
「結界が……歪んでる……っ」
桔梗さんが銃を構えるけれど、その手が微かに震えていた。
絢華さんは眉をひそめ、一鉄さんは無言で私を睨みつける。
煌さんですら、そのガラス玉のような瞳をわずかに揺らしていた。
「天音!!やめろ!!」
紫苑さんの声が響く。
けれど、もう耳に届かない⸺。
『目覚めよ……真なる姿を思い出せ……全てを滅し、全てを救うその力を……』
(……やだ……いや……っ!これ以上
は……!)
心臓が焼けるように痛む。
頭が割れそうだ。
何かが……何かが私の中で目を覚まそうとしている……。
視界の端で、桔梗さんが震える手で結界を張ろうとしていた。
けれど、私から放たれる力は結界を打ち破り、凛子さん達を吹き飛ばす。
「きゃっ……!」
「っ、馬鹿な……この結界を……」
桔梗さんが絶句する。
熱い⸺。
熱くて、息が出来ない。
苦しい。怖い。
助けて。
誰か……。
(……私……どうなっちゃうの……)
最後に見たのは、駆け寄ろうとする紫苑さんの必死な顔だった……。
私を睨む冷たい瞳じゃない。
まるで……泣きそうな……。
⸺意識が、真っ白に染まる。
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