悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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帝国3大将軍の娘

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「お嬢様!朝ですよ!ハーン様はもうお出かけになりましたよ!」



朝から部屋で騒ぐ声がうるさくて毛布をかぶった。



「お嬢様!!今日初日ですよ!!」


………初日?



「あぁっ!!!アベル!馬鹿!起こすの遅いよ!」


「お嬢様が起きないから悪いんです。もうゼシカさんも支度して待ってますからね」



アベルはそう言って部屋からいなくなった。


急いでいつもの水色の着衣を着て部屋を飛び出した。


「ごめん!寝坊とか!」



「お嬢様らしいですけどね」


朝が苦手なゼシカはちょっと不機嫌気味に、でも昔戦に行った時を思い出すようなオレンジの服に赤いマントをつけていた。

アベルを見たら見慣れない黒い服に青いマントと剣がなんだか不釣り合いだった。



「行きましょうか……上官はレイダスという方だとハーン様が仰ってましたが………」


「レイダス……」



明らかに苦い顔をした二人が不思議だったけどあたしは近衛隊に入隊した事実の方が嬉しくてあまり気にならなかった。
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