悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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解放団旗揚げ

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翌朝―――――


あんまり寝れなかったから早く起きてゼシカと一緒に屋上へ行った。



「ごめんね、朝苦手なのに」


「大丈夫です。昨日の事があったので眠れませんでしたから」


そう言ってもやはり朝は苦手って感じのゼシカの姿に少し笑えた。


「アベル、なんか怖かったな」


別人みたいに雰囲気が怖かったから……


「私も少々意外でした。剣の腕は知っていたが……なんの躊躇いなく斬った。そういう斬り方でしたから」


戦場を知るゼシカの言葉だから、アベルはあの時相手を殺す気でいたんだろう……





「あ!いたいた、セシル!」


ぼんやり景色を眺めていたらルイが屋上に来たようで、後ろから大声で呼ばれた。


「いやー、災難だったな!アベルさんに感謝しなきゃだなー!!」


朝から元気にそう言うけど、あたしとゼシカの空気を察してほしい。


「アベルさん、また傷が開いたとかで今手当てして寝てんだけどさ。起きたらお礼位しろよ~?」


ルイの言い方的にアベルの状態がそんなに悪くないってのは分かるけど……またあたしのせいで……
しゅんとしたあたしに気づいたのか、ゼシカに肩を叩かれて顔を上げた。


「後で話してみたらいいですよ。アベルはきっと、お嬢様を守るためならば鬼にでもなるって覚悟なだけです。お嬢様が知る彼のままですよ」


ゼシカはあたしの悩みとかお見通しなのかもしれない。

あたしはアベルが変わってしまったのかと思って怖かったから……―――――


「よし!朝ごはん食べたらアベルのところ行ってみるよ!」



あたしが元気にそう言えばゼシカもルイも満足そうな顔になった。

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