悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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それぞれの想い

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「ごめんね……我慢できなくて暴言吐いちゃったから」


市庁舎を追い出されてからあたしがみんなに謝ったけどみんな市長に対して憤慨していた。



「あの男に何言っても無駄だ!俺も頭にきた!」


クリックも頭をかきながらイライラしている。












「ねえねえ、お姉ちゃんが解放団の偉い人なの?」



いきなり後ろから声がして振り向いたら武装した男性が笑っていた。



「いちお……あなたは?」



「俺はフッキ。最近戦士として認められたんだけどお姉ちゃんち帝国と戦うんだろ?勝てるの?」



興味津々といった感じに聞いてきた。



「絶対に勝つ!この市長は石頭でダメだったがロックルックの市長にお願いに上がって廃油問題はなんとかしてみせる!」



クルーが言ったと同時に街の入口が騒がしい事に気がついた。



「じゃあすぐに隠れて!市長はハーン将軍を呼んだんだよ!解放団が来たってね」



そう言ってあたしの腕を引っ張って一軒の民家に押し込んだ。



「俺は解放団に憧れててさ。解放団すごいじゃん!帝国の奴らはろくでなしでそれを破りたいなんて尊敬する!だからここで死んでほしくないんだ」


押し込また先はフッキの家だったらしい。
どうやら、彼に助けられたみたいだ。




「あ!ハーン様……」




窓を覗いていたアベルの言葉にあたしも慌てて窓を見た。
武装した父と……全身真っ黒な鎧を着た兵士5人と街を歩いている。




「あれが噂の……本当に真っ黒だな」


クルーも窓から外を見ていた。










「一軒一軒調べあげろ。匿われてる可能性がある」



その一言にあたしたちも焦った。
この家にいるのがばれるのは時間の問題……。

そして、あたしたちを匿ったフッキは反逆罪で死罪。
頑なに解放団の頼みを断った市長の気持ちがわかった気がした。




「クルーとクリックにあたしがリーダーとして一つ命令します」



「なんだセシル?」



「あたしが今からする行動に全員……特にアベルとルイは絶対に反対するから止めて?
あたしは死ぬために行くんじゃない。解放団が生きるために行くから……命令だから、逆らわないで」



「ちょっとセシル!どういう意味!?」



ルイがあたしに聞いたけどあたしは答えなかった。



「アベル……約束、守れないでごめんね?あたしは自分勝手だから自分より解放団を生かしたいの」





アベルが何か言いかけたけど無視してフッキの家を飛び出した。
振り向いた時にはクリックとクルーが二人を止めていた。








「アベル、本当にごめんね」

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