98 / 297
絡まる糸
11
しおりを挟む
その日はあれからよく眠れた。
お守りがあるから大丈夫……。
朝すぐに部屋を叩く音に目が覚めた。
「セシルいい加減起きろ!!!アベルさんが毒殺しようとしたとか犯人だとか言われて食堂は大騒ぎで手に負えないよ!!!!!」
ルイの騒ぎ声に思わず飛び起きた。
アベルが?誰を毒殺しようとした?
そんなはずはない。アベルはそんなひどい人間じゃない。
急いで着替えてルイと食堂に行けば辺りは騒がしかった。
でもあたしの姿を見て全員が固まった。
あいつ以外。
「セシル!僕はまさか命を狙われるなんて思わなかった!君の付き人に殺されかけたよ!」
うるさいくらい大声で大袈裟なジェスチャーをするベルじゃあ話にならないと思い辺りを見渡した。
各テーブルの中央に大きな鍋がありシチューがある。
兵士や他の人たちも食べかけで手が止まっていた。
ベルのいた席を見るとやはり鍋があり、その席の足元に死んだネズミが泡を吹いていた。
そしてシチューと皿が落ちていて……まるでネズミがシチューを食べて死んだようにも見えた。
クルーが少し離れた席に座っていたからあたしがクルーを見たらクルーは頭を掻いてから説明をしてくれた。
「あー……その鍋のシチューはアベル作。で、そのシチューを食べようとした貴族さんがうっかり皿ごと滑り落としたらネズミがいて食った瞬間泡吹いて死んで……アベルが犯人とか言って今この状況」
クルーを見てからアベルを見たらアベルは二人の兵士に無理矢理腕を縛られて床に倒されていた。
その兵士はベルが連れてきた元帝国兵士……。
お守りがあるから大丈夫……。
朝すぐに部屋を叩く音に目が覚めた。
「セシルいい加減起きろ!!!アベルさんが毒殺しようとしたとか犯人だとか言われて食堂は大騒ぎで手に負えないよ!!!!!」
ルイの騒ぎ声に思わず飛び起きた。
アベルが?誰を毒殺しようとした?
そんなはずはない。アベルはそんなひどい人間じゃない。
急いで着替えてルイと食堂に行けば辺りは騒がしかった。
でもあたしの姿を見て全員が固まった。
あいつ以外。
「セシル!僕はまさか命を狙われるなんて思わなかった!君の付き人に殺されかけたよ!」
うるさいくらい大声で大袈裟なジェスチャーをするベルじゃあ話にならないと思い辺りを見渡した。
各テーブルの中央に大きな鍋がありシチューがある。
兵士や他の人たちも食べかけで手が止まっていた。
ベルのいた席を見るとやはり鍋があり、その席の足元に死んだネズミが泡を吹いていた。
そしてシチューと皿が落ちていて……まるでネズミがシチューを食べて死んだようにも見えた。
クルーが少し離れた席に座っていたからあたしがクルーを見たらクルーは頭を掻いてから説明をしてくれた。
「あー……その鍋のシチューはアベル作。で、そのシチューを食べようとした貴族さんがうっかり皿ごと滑り落としたらネズミがいて食った瞬間泡吹いて死んで……アベルが犯人とか言って今この状況」
クルーを見てからアベルを見たらアベルは二人の兵士に無理矢理腕を縛られて床に倒されていた。
その兵士はベルが連れてきた元帝国兵士……。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
6
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる