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絡まる糸
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「アベル……あなたがやったの?」
疑うわけじゃないけど立場上聞かないといけないと思った。
「いえ。私はそんなことはしません」
「嘘をつくな!」
アベルが否定した瞬間、ベルの部下がアベルの腹を蹴った。
「やめなさい!」
あたしが一言叫んだら止まった。
「セシル~!僕は殺されかけたんだ。あいつなんか庇う価値ないよ」
ベルがあたしの肩に触れた。
その手を払ってベルを睨んでから、アベルを押さえてる兵士にアベルを放すように言ったが動かない。
「セシル、僕は全て知っているんだよ。全て……をね。セシルは知ってるかい?」
ベルが笑顔のままあたしを見てからみんなに聞こえるように大声で言った。
「この男は9歳の時から人殺しや盗みをはたらいていた男だ!9歳で盗賊と同じような事をしていた危ない卑しい人間なんだ!
セシルのフィアンセである僕を妬み殺そうとしてもおかしくない男なんだ!」
これは、アベルがたぶん、1番人に知られたくなかった過去。
帝国貴族という身分からきっと素性を調べられたんだ……だから、アベルを見下していたんだ。
さすがにこの言葉にみんなが動揺したのは目に見えてわかった。
「さらに言うならこいつは昨晩、夜中にセシルの部屋に押し掛けて密室に二人きりになっていた!僕という存在がいるにも関わらず断りもなくだ!
こんな奴がいるなんて危険すぎる!セシルに何されるか分からないぞ!」
なんで……?
なんであたしが昨日アベルといたのをベルは知っているの……?
さすがにこの言葉にあたしも言葉を失った。
「そいつを牢屋に入れてしまえ!」
ベルが当たり前のように命令してアベルを連れていった。
アベルは一切、抵抗も反論もしなかった……。
「私が認めません!待ちなさい!!!」
レイが言ったが言うことを聞かずアベルは連れていかれた。
昨夜の事を他人に知られた事、アベルの犯人という疑い……あたしの頭は真っ白しなった中、ベルがあたしの耳に触れた。
そこには昨日、アベルがくれたイヤリングがついていた。
疑うわけじゃないけど立場上聞かないといけないと思った。
「いえ。私はそんなことはしません」
「嘘をつくな!」
アベルが否定した瞬間、ベルの部下がアベルの腹を蹴った。
「やめなさい!」
あたしが一言叫んだら止まった。
「セシル~!僕は殺されかけたんだ。あいつなんか庇う価値ないよ」
ベルがあたしの肩に触れた。
その手を払ってベルを睨んでから、アベルを押さえてる兵士にアベルを放すように言ったが動かない。
「セシル、僕は全て知っているんだよ。全て……をね。セシルは知ってるかい?」
ベルが笑顔のままあたしを見てからみんなに聞こえるように大声で言った。
「この男は9歳の時から人殺しや盗みをはたらいていた男だ!9歳で盗賊と同じような事をしていた危ない卑しい人間なんだ!
セシルのフィアンセである僕を妬み殺そうとしてもおかしくない男なんだ!」
これは、アベルがたぶん、1番人に知られたくなかった過去。
帝国貴族という身分からきっと素性を調べられたんだ……だから、アベルを見下していたんだ。
さすがにこの言葉にみんなが動揺したのは目に見えてわかった。
「さらに言うならこいつは昨晩、夜中にセシルの部屋に押し掛けて密室に二人きりになっていた!僕という存在がいるにも関わらず断りもなくだ!
こんな奴がいるなんて危険すぎる!セシルに何されるか分からないぞ!」
なんで……?
なんであたしが昨日アベルといたのをベルは知っているの……?
さすがにこの言葉にあたしも言葉を失った。
「そいつを牢屋に入れてしまえ!」
ベルが当たり前のように命令してアベルを連れていった。
アベルは一切、抵抗も反論もしなかった……。
「私が認めません!待ちなさい!!!」
レイが言ったが言うことを聞かずアベルは連れていかれた。
昨夜の事を他人に知られた事、アベルの犯人という疑い……あたしの頭は真っ白しなった中、ベルがあたしの耳に触れた。
そこには昨日、アベルがくれたイヤリングがついていた。
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