99 / 297
絡まる糸
12
しおりを挟む
「アベル……あなたがやったの?」
疑うわけじゃないけど立場上聞かないといけないと思った。
「いえ。私はそんなことはしません」
「嘘をつくな!」
アベルが否定した瞬間、ベルの部下がアベルの腹を蹴った。
「やめなさい!」
あたしが一言叫んだら止まった。
「セシル~!僕は殺されかけたんだ。あいつなんか庇う価値ないよ」
ベルがあたしの肩に触れた。
その手を払ってベルを睨んでから、アベルを押さえてる兵士にアベルを放すように言ったが動かない。
「セシル、僕は全て知っているんだよ。全て……をね。セシルは知ってるかい?」
ベルが笑顔のままあたしを見てからみんなに聞こえるように大声で言った。
「この男は9歳の時から人殺しや盗みをはたらいていた男だ!9歳で盗賊と同じような事をしていた危ない卑しい人間なんだ!
セシルのフィアンセである僕を妬み殺そうとしてもおかしくない男なんだ!」
これは、アベルがたぶん、1番人に知られたくなかった過去。
帝国貴族という身分からきっと素性を調べられたんだ……だから、アベルを見下していたんだ。
さすがにこの言葉にみんなが動揺したのは目に見えてわかった。
「さらに言うならこいつは昨晩、夜中にセシルの部屋に押し掛けて密室に二人きりになっていた!僕という存在がいるにも関わらず断りもなくだ!
こんな奴がいるなんて危険すぎる!セシルに何されるか分からないぞ!」
なんで……?
なんであたしが昨日アベルといたのをベルは知っているの……?
さすがにこの言葉にあたしも言葉を失った。
「そいつを牢屋に入れてしまえ!」
ベルが当たり前のように命令してアベルを連れていった。
アベルは一切、抵抗も反論もしなかった……。
「私が認めません!待ちなさい!!!」
レイが言ったが言うことを聞かずアベルは連れていかれた。
昨夜の事を他人に知られた事、アベルの犯人という疑い……あたしの頭は真っ白しなった中、ベルがあたしの耳に触れた。
そこには昨日、アベルがくれたイヤリングがついていた。
疑うわけじゃないけど立場上聞かないといけないと思った。
「いえ。私はそんなことはしません」
「嘘をつくな!」
アベルが否定した瞬間、ベルの部下がアベルの腹を蹴った。
「やめなさい!」
あたしが一言叫んだら止まった。
「セシル~!僕は殺されかけたんだ。あいつなんか庇う価値ないよ」
ベルがあたしの肩に触れた。
その手を払ってベルを睨んでから、アベルを押さえてる兵士にアベルを放すように言ったが動かない。
「セシル、僕は全て知っているんだよ。全て……をね。セシルは知ってるかい?」
ベルが笑顔のままあたしを見てからみんなに聞こえるように大声で言った。
「この男は9歳の時から人殺しや盗みをはたらいていた男だ!9歳で盗賊と同じような事をしていた危ない卑しい人間なんだ!
セシルのフィアンセである僕を妬み殺そうとしてもおかしくない男なんだ!」
これは、アベルがたぶん、1番人に知られたくなかった過去。
帝国貴族という身分からきっと素性を調べられたんだ……だから、アベルを見下していたんだ。
さすがにこの言葉にみんなが動揺したのは目に見えてわかった。
「さらに言うならこいつは昨晩、夜中にセシルの部屋に押し掛けて密室に二人きりになっていた!僕という存在がいるにも関わらず断りもなくだ!
こんな奴がいるなんて危険すぎる!セシルに何されるか分からないぞ!」
なんで……?
なんであたしが昨日アベルといたのをベルは知っているの……?
さすがにこの言葉にあたしも言葉を失った。
「そいつを牢屋に入れてしまえ!」
ベルが当たり前のように命令してアベルを連れていった。
アベルは一切、抵抗も反論もしなかった……。
「私が認めません!待ちなさい!!!」
レイが言ったが言うことを聞かずアベルは連れていかれた。
昨夜の事を他人に知られた事、アベルの犯人という疑い……あたしの頭は真っ白しなった中、ベルがあたしの耳に触れた。
そこには昨日、アベルがくれたイヤリングがついていた。
0
あなたにおすすめの小説
学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。
さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。
聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。
だが、辺境の村で暮らす中で気づく。
私の力は奇跡を起こすものではなく、
壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。
一方、聖女として祭り上げられた彼女は、
人々の期待に応え続けるうち、
世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。
半竜皇女〜父は竜人族の皇帝でした!?〜
侑子
恋愛
小さな村のはずれにあるボロ小屋で、母と二人、貧しく暮らすキアラ。
父がいなくても以前はそこそこ幸せに暮らしていたのだが、横暴な領主から愛人になれと迫られた美しい母がそれを拒否したため、仕事をクビになり、家も追い出されてしまったのだ。
まだ九歳だけれど、人一倍力持ちで頑丈なキアラは、体の弱い母を支えるために森で狩りや採集に励む中、不思議で可愛い魔獣に出会う。
クロと名付けてともに暮らしを良くするために奮闘するが、まるで言葉がわかるかのような行動を見せるクロには、なんだか秘密があるようだ。
その上キアラ自身にも、なにやら出生に秘密があったようで……?
※二章からは、十四歳になった皇女キアラのお話です。
(自称)我儘令嬢の奮闘、後、それは誤算です!
みん
恋愛
双子の姉として生まれたエヴィ。双子の妹のリンディは稀な光の魔力を持って生まれた為、体が病弱だった。両親からは愛されているとは思うものの、両親の関心はいつも妹に向いていた。
妹は、病弱だから─と思う日々が、5歳のとある日から日常が変わっていく事になる。
今迄関わる事のなかった異母姉。
「私が、お姉様を幸せにするわ!」
その思いで、エヴィが斜め上?な我儘令嬢として奮闘しているうちに、思惑とは違う流れに─そんなお話です。
最初の方はシリアスで、恋愛は後程になります。
❋主人公以外の他視点の話もあります。
❋独自の設定や、相変わらずのゆるふわ設定なので、ゆるーく読んでいただけると嬉しいです。ゆるーく読んで下さい(笑)。
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
成瀬一
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
後宮薬師は名を持たない
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
不器量令嬢は、婚約破棄の断罪が面倒くさい
あんど もあ
ファンタジー
不器量なマルグリットは、婚約者の美しい第一王子からずっと容姿を貶められる日々。とうとう王立学園の卒業パーティーで王子に婚約破棄を宣言され、「王子から解放される! それいいかも!」となったが、続く断罪が面倒くさくて他の人に丸投げする事にする。
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
伯爵令嬢アンマリアのダイエット大作戦
未羊
ファンタジー
気が付くとまん丸と太った少女だった?!
痩せたいのに食事を制限しても運動をしても太っていってしまう。
一体私が何をしたというのよーっ!
驚愕の異世界転生、始まり始まり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる