悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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絡まる糸

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「こんなガラクタ……セシルには似合わない。今時の庶民の下の下の家庭がつけるようなみすぼらしイヤリングだ」



そう言って片方を無理矢理取って、床に落とされた。

ベルがイヤリングを見ながらあたしを見て言った。



「僕がもっとセシルに合うのを買うから。こんなのいらないね」


そう言って踏み付けようとした。










「もうやめて!!!!」



そう叫んでイヤリングに手を伸ばした。

ベルにとったらあたしの予想外の行動で、ベルはその勢いのままあたしの手の甲を踏み付けてしまった。



イヤリングは……無事。



無事なのを確認して、それを握りしめて考えた。


あたしがどうするべきか……。




アベルはベルのことを気にしていたのは事実。


帝国にいた時から、あたしを守るために神経をすり減らしていたと思う。

だけど、毒殺なんて真似は絶対にやらないとあたしは信じてる。







足元に目をやったら死んだネズミとシチュー。



この食堂にネズミがいるほど不衛生にはしていないはず……。




あたしがアベルの汚名を返上しないと。


あたしはアベルを信じてる。




見渡すとその場にいたほとんどがアベルに対する疑念とベルをあたしの許婚として見る目がほとんどだった。







「君……その落ちた皿がベルの?」



あたしが指差した先に落ちてた皿の近くにいた人に聞いた。



「は……はい!」




「じゃあその皿にアベルが作ったシチューを入れて、ベルが使う予定だったスプーンをあたしに貸して」




みんなを見渡して一言伝えた。





「あたしは、あたしが見たもの、感じたものを真実と思う。あたしは今までに見てきた全てでアベルを無実と信じるから……あたし自身でそれを証明します」

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