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絡まる糸
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ネズミが死んだテーブルに近づいてしゃがみ込んだ。
そしてそこから肉を一欠けら手に取った。
「セシル?床に落ちたものを拾うなんてセシルがすることじゃないよ」
ベルがなんか言ってるが無視してそれを口に入れた。
周りから驚きやあたしが毒を食べたという声が上がったが無視して食べた。
「やっぱり……アベルが作るシチューが1番おいしい!」
あたしが笑顔で言ったら周りからざわめきがおきた。
「ベル、毎日この食堂掃除してるから床も綺麗だから。拾い食いしても食あたりにはならないよ」
ベルの顔も見ないでそう言って、ベルが使った皿、ベルが使うはずだったスプーンを受け取った。
「みんなに言っておくね。あたしが1番好きな食べ物はシチュー。アベルが作るシチューはお母さんが作るやつより大好きなの」
そう言って一口食べた。
周りは静かになってあたしの動きを見ていた。
「普通に美味しいよ?」
あたしが笑顔で言ったらクルーも床に落ちたシチューを指で一舐めした。
「本当だ!!!俺が今食ったシチューよりうめぇ!!!」
「でしょっ!あとねー……アベルが焼くパンは甘くて美味しいの!」
あたしがぱくぱく食べながらのクルーとの会話でみんなの疑惑の目がベルにいった。
もう隠し通せないし、仕方ないと思って全てを語る決意をした。
皿をテーブルに置いたらまわりがまたあたしを見た。
「さっきベルがなんだか言ってましたが……昨夜あたしとアベルが一緒にいたのは事実です。あたしたちは愛し合っているから、別に一緒にいても問題ないでしょ?」
本当は恥ずかしいし、こんな話をしたくなかった。
でも、真実を語る以外、アベルの無実を証明する方法がなかった。
「アベルの9歳の話はあたしも多少は知ってますが、アベルの過去はあまり詮索しないでいただきたい。みんなにも言いたくない過去や秘密あるでしょ?」
あたしが見渡せばみんなあたしを見ていた。
その顔にはまるで自分にも秘密はありますって書いてあるみたいだった。
「ベルとあたしは関係は一切ありません。アベルが毒を盛ったなら、今あたしはこのネズミのようになるはずです……でもあたしは生きてます」
ベルを見てリーダーとして告げた。
「誰が、ベルを捕らえなさい」
兵士が動いた瞬間、ベルの部下が剣を抜いた。
「ベルの味方をする者も同罪だ!ベルは無実のアベルを犯罪者にしようとした!」
クルーの一言で一瞬乱闘を予想したが、ベルを味方したのは15人だけだった。
「誰か……アベルを連れ戻して。彼は無罪よ」
あたしの言葉にすぐに兵士が動いた。
そしてそこから肉を一欠けら手に取った。
「セシル?床に落ちたものを拾うなんてセシルがすることじゃないよ」
ベルがなんか言ってるが無視してそれを口に入れた。
周りから驚きやあたしが毒を食べたという声が上がったが無視して食べた。
「やっぱり……アベルが作るシチューが1番おいしい!」
あたしが笑顔で言ったら周りからざわめきがおきた。
「ベル、毎日この食堂掃除してるから床も綺麗だから。拾い食いしても食あたりにはならないよ」
ベルの顔も見ないでそう言って、ベルが使った皿、ベルが使うはずだったスプーンを受け取った。
「みんなに言っておくね。あたしが1番好きな食べ物はシチュー。アベルが作るシチューはお母さんが作るやつより大好きなの」
そう言って一口食べた。
周りは静かになってあたしの動きを見ていた。
「普通に美味しいよ?」
あたしが笑顔で言ったらクルーも床に落ちたシチューを指で一舐めした。
「本当だ!!!俺が今食ったシチューよりうめぇ!!!」
「でしょっ!あとねー……アベルが焼くパンは甘くて美味しいの!」
あたしがぱくぱく食べながらのクルーとの会話でみんなの疑惑の目がベルにいった。
もう隠し通せないし、仕方ないと思って全てを語る決意をした。
皿をテーブルに置いたらまわりがまたあたしを見た。
「さっきベルがなんだか言ってましたが……昨夜あたしとアベルが一緒にいたのは事実です。あたしたちは愛し合っているから、別に一緒にいても問題ないでしょ?」
本当は恥ずかしいし、こんな話をしたくなかった。
でも、真実を語る以外、アベルの無実を証明する方法がなかった。
「アベルの9歳の話はあたしも多少は知ってますが、アベルの過去はあまり詮索しないでいただきたい。みんなにも言いたくない過去や秘密あるでしょ?」
あたしが見渡せばみんなあたしを見ていた。
その顔にはまるで自分にも秘密はありますって書いてあるみたいだった。
「ベルとあたしは関係は一切ありません。アベルが毒を盛ったなら、今あたしはこのネズミのようになるはずです……でもあたしは生きてます」
ベルを見てリーダーとして告げた。
「誰が、ベルを捕らえなさい」
兵士が動いた瞬間、ベルの部下が剣を抜いた。
「ベルの味方をする者も同罪だ!ベルは無実のアベルを犯罪者にしようとした!」
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「誰か……アベルを連れ戻して。彼は無罪よ」
あたしの言葉にすぐに兵士が動いた。
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