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絡まる糸
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少ししてからアベルは戻ってきた。
「アベル……全部話しちゃった………あはは」
あたしが苦笑いで告げるとアベルの目が見開かれた。
「ぜぜぜ全部って!!!!?」
「愛し合ってますって堂々の交際宣言」
クルーが茶化すように言ってアベルも赤くなっていた。
「セシル!なぜ僕を捕らえるんだ!?セシルは将軍家の娘だ!何が愛し合うだ!セシルにあんな卑しい人間が触れる事態が犯罪なんだ!」
その言葉で頭にきた。
「聞いたか!これが今の帝国だっ!!
将軍家は貴族か将軍家としか愛し合えない、それすらが犯罪!私利私欲のためには無実の人間すら悪い方へ利用する!
これが自由と言えるか!?アベルが卑しい人間ならお前はそれ以下だ!」
あたしの言葉に周りから帝国を非難する声が上がった。
そして、あたしを支持する声も……。
ベルは解放団というよりはやはり帝国の人間だと思う。
「アベル、信じてたよ?」
アベルの手を取って言った。
「って手が冷たい!!」
「牢屋が地下で……あそこは寒いですからね?」
アベルは普通に言うけど隣にいた兵士は俯いていた。
「いや……牢屋と言っても明かりや毛布などは用意してますが……アベルさんは暗闇の中、両手両足縛られたまま床にいまして……」
兵士は思い出しながら教えてくれた。
真っ暗闇の中、毛布すらない床に転がされたんだ……。
「別に……大丈夫でしたから。私もセシルが私の無実を証明すると信じてましたし」
そう言ってあたしの髪をかきあげた。
「……イヤリング、むしり取りました?血が出ています」
「平気だから……あたしは平気だから……アベルは?」
「大丈夫ですよ、心配いりません」
アベルの言葉に安心したら後ろからアニエスの声がした。
「ベル以下15名は大広間に……して、セシル殿」
「なに?」
「アベルと交際は構いませんが、リーダーというお立場は忘れないでくださいね……皆が見てますので」
アニエスはそう言って笑い出した。
「アベル……お前はロックライフでお嬢様を守れなかった件とお嬢様と交際をしていながら私にまで黙っていた件………後で覚えてろよ」
ゼシカの言葉にアベルは慌てふためいてあたしはそれを見て笑っていた。
「てゆーかアベルさん……ロックライフでセシルのこと名前で呼んでたから怪しんでたんだぞ俺」
ルイに言われていずれバレるのは時間の問題だったんだと察した。
「アベル……全部話しちゃった………あはは」
あたしが苦笑いで告げるとアベルの目が見開かれた。
「ぜぜぜ全部って!!!!?」
「愛し合ってますって堂々の交際宣言」
クルーが茶化すように言ってアベルも赤くなっていた。
「セシル!なぜ僕を捕らえるんだ!?セシルは将軍家の娘だ!何が愛し合うだ!セシルにあんな卑しい人間が触れる事態が犯罪なんだ!」
その言葉で頭にきた。
「聞いたか!これが今の帝国だっ!!
将軍家は貴族か将軍家としか愛し合えない、それすらが犯罪!私利私欲のためには無実の人間すら悪い方へ利用する!
これが自由と言えるか!?アベルが卑しい人間ならお前はそれ以下だ!」
あたしの言葉に周りから帝国を非難する声が上がった。
そして、あたしを支持する声も……。
ベルは解放団というよりはやはり帝国の人間だと思う。
「アベル、信じてたよ?」
アベルの手を取って言った。
「って手が冷たい!!」
「牢屋が地下で……あそこは寒いですからね?」
アベルは普通に言うけど隣にいた兵士は俯いていた。
「いや……牢屋と言っても明かりや毛布などは用意してますが……アベルさんは暗闇の中、両手両足縛られたまま床にいまして……」
兵士は思い出しながら教えてくれた。
真っ暗闇の中、毛布すらない床に転がされたんだ……。
「別に……大丈夫でしたから。私もセシルが私の無実を証明すると信じてましたし」
そう言ってあたしの髪をかきあげた。
「……イヤリング、むしり取りました?血が出ています」
「平気だから……あたしは平気だから……アベルは?」
「大丈夫ですよ、心配いりません」
アベルの言葉に安心したら後ろからアニエスの声がした。
「ベル以下15名は大広間に……して、セシル殿」
「なに?」
「アベルと交際は構いませんが、リーダーというお立場は忘れないでくださいね……皆が見てますので」
アニエスはそう言って笑い出した。
「アベル……お前はロックライフでお嬢様を守れなかった件とお嬢様と交際をしていながら私にまで黙っていた件………後で覚えてろよ」
ゼシカの言葉にアベルは慌てふためいてあたしはそれを見て笑っていた。
「てゆーかアベルさん……ロックライフでセシルのこと名前で呼んでたから怪しんでたんだぞ俺」
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