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ある日の1日
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「お嬢様!!!いい加減起きてください!!!料理長がお嬢様が来ないから朝食が片付けられないと嘆いてます!!!」
雪が降る寒い日の朝、自室のドアの前でゼシカが大声を上げていた。
「やだー……眠い、寒い、動きたくな「いいから早くしてください!!!」」
言葉を遮って怒鳴られたから渋々起き上がって支度した。
窓を見たら雪景色で余計に寒い。
「お…お待たせ」
ドアを恐る恐る開けるとゼシカが仁王立ちしていた。
「私より朝が苦手なんて……さぁ早く行ってくださいね」
ゼシカに背中を押されて食堂に行った。
ほとんど人がいなくてムウと兵士が2人しかいなかった。
「おはようございます」
3人に挨拶してから調理場に行った。
「料理長おはようございます。すみません…」
「あぁセシル様!ずいぶんお早いですね!!」
料理長にサラっと嫌味を言われて苦笑い。
調理場では昼食作りに忙しいみたい……でもアベルの姿がない。
ベルの食堂での一件以来、アベルの料理が人気で今は戦がないから毎日手伝っているはず……。
「料理長、アベルは?」
「あら?セシル様は聞いてませんか?今日明日はお休みしたいと言ってまして……みんな残念がってましたよ」
料理長はあたしがアベルの休みを知らないのが不思議みたいに首を傾げた。
マリー地方解放から1ヶ月、アベルとは毎日行動を一緒という訳でもなかったし、
たまに夜にお互いの部屋で他愛もない会話はするけど……休みなんて聞かなかったな。
「まぁいいや。朝食いただきます!」
料理長が朝食を用意してくれたのでそれを持ってムウたちがいる席に行った。
あたしは朝食に遅れたから料理長が特別に用意してくれたみたいでテーブルには鍋などは一切なかった。
「ムウ将軍、お隣りいいですか?」
「もちろん。どうぞ」
ムウは椅子をひいてくれて席を用意してくれた。
よく見たら兵士2人はムウの配下にいた元帝国兵。
雪が降る寒い日の朝、自室のドアの前でゼシカが大声を上げていた。
「やだー……眠い、寒い、動きたくな「いいから早くしてください!!!」」
言葉を遮って怒鳴られたから渋々起き上がって支度した。
窓を見たら雪景色で余計に寒い。
「お…お待たせ」
ドアを恐る恐る開けるとゼシカが仁王立ちしていた。
「私より朝が苦手なんて……さぁ早く行ってくださいね」
ゼシカに背中を押されて食堂に行った。
ほとんど人がいなくてムウと兵士が2人しかいなかった。
「おはようございます」
3人に挨拶してから調理場に行った。
「料理長おはようございます。すみません…」
「あぁセシル様!ずいぶんお早いですね!!」
料理長にサラっと嫌味を言われて苦笑い。
調理場では昼食作りに忙しいみたい……でもアベルの姿がない。
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「料理長、アベルは?」
「あら?セシル様は聞いてませんか?今日明日はお休みしたいと言ってまして……みんな残念がってましたよ」
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