悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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ある日の1日

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「……あまりお食事中に話す内容ではないので後ほどお話します。お食事が済み次第私は3階の談話室にいますので来て下さい」



そう言ってムウは立ち上がった。

あたしのお皿にはまだ半分くらい朝食が残っている。



「あと、セシル殿は昔から私に敬語だった癖で今でも私に敬語ですがそこは崩してください……セシル殿に敬語は似合いません」


「それは……あたしが敬語を苦手と知っての発言かな?」


軽く睨んだけどムウには全てお見通しみたい。

帝国3大将軍の娘という甘やかされた環境化にいたから敬語が苦手な上に、ムウにだけあたしは敬語を使っている事実に。



「セシル殿の小さい頃に比べたら敬語はうまくなりましたがね……はじめて会った第一声が『はじめまして。セシルと言いますです』でしたからね」



大笑いしながらムウはいなくなった。

そんな昔の話なんか覚えていない。



あたしが頭を抱えてため息をついたら調理場から笑い声が上がった。


2人しかいない食堂の会話は調理場にまで聞こえたらしい。



「セシル様は敬語がお得意なようで!」



お腹をかかえて笑いながら調理場から出てきた料理長を見て余計に恥ずかしさが込み上げた。


「絶対に秘密にして!あたしの黒歴史!!!恥ずかしい!!!!」



あたしが立ち上がって叫んだけど、料理長もコックのみんなも笑い続けてて絶対に明日には全員に知れ渡る……そう確信した。

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