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再会、そして、決着
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「アベルは…あたしを妻にしたいって……そう言ってくれた。あたしは乱暴に扱われた事なんかない!あたしはお父さんよりアベルを知ってる!!!勝手な事を言わないで!!!」
そう叫んで睨んだ。
「アベルは……」
お父さんが何かを言いかけた時に無数の足音が聞こえた。
あたしから視線を逸らし、足音の方を見た。
「将軍!解放団がこの城に向かい進軍中です!!」
兵士がそう伝えた。
ついに、解放団が来た―――――。
「慌てるな。この城をどう奴らが落とせる……目的は大方このリーダーだろう……アベル・アーガイルは殺さず捕らえろ。皇帝陛下の命令だ。全兵士にそう伝えろ」
「は!承知しました!」
兵士の足音が遠ざかり、お父さんはあたしを見た。
「アベル…の…本名……なんで?」
この国は上級の将軍家か貴族、皇族以外は姓を滅多に名乗らない。だからアベルも姓はほとんど名乗る事はなかった。
アベル・アーガイル
確かにアベルの本名
なんで皇帝はアベルの事を探すの?
「私もヘリオン城落城でアベルの生存と解放団の将である事……そしてある事実を知った…アベルは『生まれてはならない人』だったんだ」
「……え?」
「理由を…お前に話す義務はない。アベルは捕まり次第すぐに皇都へ連れていく……処刑はお前より先だ」
そう言ってお父さんはいなくなった。
「待って!教えて!アベルは生まれてはならない人ってなんでなの!?」
柵に捕まって声を上げても振り向きもしなかった。
皇帝がアベルを狙う理由なんかわからない。
あたしよりアベルを狙う理由は?
アベルはただの解放団の将ってだけの一般人………。
アベルがもし一般人じゃなかったとしたら……?
一瞬あたしの頭によぎった仮説に寒気を感じた。
それよりも、今は解放団の安否が気掛かりだった。
水上砦での双方の死者数はあたしはまだ知らない。
そう叫んで睨んだ。
「アベルは……」
お父さんが何かを言いかけた時に無数の足音が聞こえた。
あたしから視線を逸らし、足音の方を見た。
「将軍!解放団がこの城に向かい進軍中です!!」
兵士がそう伝えた。
ついに、解放団が来た―――――。
「慌てるな。この城をどう奴らが落とせる……目的は大方このリーダーだろう……アベル・アーガイルは殺さず捕らえろ。皇帝陛下の命令だ。全兵士にそう伝えろ」
「は!承知しました!」
兵士の足音が遠ざかり、お父さんはあたしを見た。
「アベル…の…本名……なんで?」
この国は上級の将軍家か貴族、皇族以外は姓を滅多に名乗らない。だからアベルも姓はほとんど名乗る事はなかった。
アベル・アーガイル
確かにアベルの本名
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