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再会、そして、決着
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「アニエスさんとレイさんがそれぞれの学院に行くってさ!解放団の一部の兵士とロックライフとロックルックの戦士も一緒だから大丈夫大丈夫!捕虜となった兵士もドライ城に連れてかなきゃだし、そっちのが大変だぞ!」
ルイは明るくそう言った。
「……戦死者は?」
あたしの問いに2人は顔を見合わせて黙ってしまった。
「セシル!」
勢いよく天幕に入ってきたのはおじい様だった。
おじい様とはずっと口を聞いてない……こんな時にやっと名前呼んでもらえたって不謹慎にも思ってしまった。
「おじい様……」
「心配かけさせおって!この馬鹿者が!!」
口こそ悪いけど涙目であたしの頭を撫でてくれた。
「サイ様、お嬢様はまだ熱が高いみたいで……だからお説教は元気になってからで」
ゼシカがフォローしてくれたけどおじい様はわかっているみたいであたしに久々に笑顔を見せてくれた。
「命あってなによりじゃ。お前の部隊がメイリーで狙われたと聞いて1番に動いたのはアベルの部隊じゃった……ロック城ではアベルの部隊が狙われたがアベルはお前を助けようと結構無茶しおってな…アベルの裏を知っとる儂はお前らの仲を反対したが、アベルは本当にお前を想ってるようじゃな」
サイが言う“アベルの裏”
きっとお父さんが言ってた“アベルの女性関係”をさしたと思う。
ゼシカとルイはわからないって顔をしてるけど、あたしはわかっているから頷いた。
「お父さんから……聞いたけど、あたしはあたしが見たもの、感じたものを信じるよ」
「……そうか」
おじい様は微笑みながらあたしを見ていた―――――――。
それはまるであたしとアベルの仲を許してくれたみたいな表情をしていた。
ルイは明るくそう言った。
「……戦死者は?」
あたしの問いに2人は顔を見合わせて黙ってしまった。
「セシル!」
勢いよく天幕に入ってきたのはおじい様だった。
おじい様とはずっと口を聞いてない……こんな時にやっと名前呼んでもらえたって不謹慎にも思ってしまった。
「おじい様……」
「心配かけさせおって!この馬鹿者が!!」
口こそ悪いけど涙目であたしの頭を撫でてくれた。
「サイ様、お嬢様はまだ熱が高いみたいで……だからお説教は元気になってからで」
ゼシカがフォローしてくれたけどおじい様はわかっているみたいであたしに久々に笑顔を見せてくれた。
「命あってなによりじゃ。お前の部隊がメイリーで狙われたと聞いて1番に動いたのはアベルの部隊じゃった……ロック城ではアベルの部隊が狙われたがアベルはお前を助けようと結構無茶しおってな…アベルの裏を知っとる儂はお前らの仲を反対したが、アベルは本当にお前を想ってるようじゃな」
サイが言う“アベルの裏”
きっとお父さんが言ってた“アベルの女性関係”をさしたと思う。
ゼシカとルイはわからないって顔をしてるけど、あたしはわかっているから頷いた。
「お父さんから……聞いたけど、あたしはあたしが見たもの、感じたものを信じるよ」
「……そうか」
おじい様は微笑みながらあたしを見ていた―――――――。
それはまるであたしとアベルの仲を許してくれたみたいな表情をしていた。
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