悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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「セシル……怪我はなかったか?」



いきなりの言葉に慌てて父を見た。



「はい……あ、うん。ハーン将軍……お父さんのおかげで……ね」



ハーン将軍と呼ぶべきかお父さんと呼ぶべきか……そんな事ですら悩んでいたけどあたしの言葉にお父さんは満足したのかそこには笑顔があった。




「セシル……少し会わないうちに本当に変わったな……」



「そう……かなぁ?」



「母親に似てきた。顔つきも、性格も……ティア医師が解放団にいる事実すらロック城で話さなかった……仲間の情報は売らない…カナリーも自分の部隊については何一つ私にすら語らない人だった…」



「お父さんは帝国3大将軍として……どんな選択をする?」



1番聞きたかった事をストレートに聞いてみた。




「私は捕虜だ。西を預かる身でありながら守りきれず、死にきれなかった将軍だ……セシルはどうしてほしい?」



「あたしは……」




あたしの気持ちは決まっていた。


ただ一つ。でも、リーダーとして私情を挟んでいいのだろうか?



ずっと悩んでいたけど、お父さんを見てはっきり言えた。



「また一緒にいたい……解放団として」



「……セシル、、、そうか………」




お父さんもこの答えが予想通りだったようで黙ってしまった。



「でもお父さんは帝国3大将軍だから……立場を考えてね……さっきのあたしの発言はただの私情だよ…でもね、なんでムウ将軍が解放団にいるか、理由を聞いて?」



「帝国への裏切り……ではないのか?」



「違うよ……アベルが言ったんだって……『解放団に身を投じて帝国を正すのもまた忠誠』だってね。ムウ将軍はその言葉を聞いて解放団にいるの。裏切りとはまた少し違うよ…」



「そうか…アベルが……」



「アベルって……何者なの?アベルに聞いても知らないって言うし、ムウ将軍もロック城でのお父さんとの会話を話したらやっぱりみたいに話したの」




父は少し考えてから「これは……アベルを含め、解放団全員が知る意味がある話になると思う………」そう答えた。



だからあたしはそれ以上聞けなかった。

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