悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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あたしも一歩近づいて何から伝えるか悩んだ。




「ハーン将軍には……まずお礼を……ロック城ではありがとうございました」



そう言って頭を下げた。



「いえ……」



父もそれ以上言わず、あたしは頭を上げた。




「捕虜の皆様にはお話をしました。捕虜としての選択を……あたしが提示したのは3つ。
でも皆様は“ハーン将軍に従う”と言う答えを出しました。選択肢は“帝国に戻る”“解放団に力添えする”“どちらにもつかない”……3日以内に答えを下さい」



それだけ言ってあたしは立ち去ろうと思った。


でも手でアベルに制された。



「そこまでがリーダーとしての仕事……あとは親子の会話をされたらどうですか?セシルは言いたい事も聞きたい事もたくさんあるはずですよね」



「………ない」



「私は何年セシルを見てきたと思いますか?ないは嘘です。私たち全員席を外しますから……ドアの外でゼシカさんと私は待ってますからごゆっくり」




有無を言わさないアベルの言い方に結局あたしは医務室に取り残されて、ティアやクルーもいなくなってしまった。


2人っきりにされたら気まずいから嫌だったし、本当は聞きたいことがありすぎているのに何から話していいかわからずあたしは立ち尽くしていた。

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