悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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「とりあえず入ろう……」



そう言ってドアをノックした。


あたしが開けるより先に誰かがドアを開けた。


クルーだった。




「クルー……動いて大丈夫なの?」



「ああ!もうたいしたことないから朝にはこの医務室からおさらばさ!」



クルーの顔を見てムウの話は本当なのか……そんな疑問すら覚えた。


クルーはあるがまま、怪しいそぶりなんて見えなかったから……。



「まぁ無理はしないでね?で……ハーン将軍は?」



「案内するぜ。ミリィが寝てるから静かにしてろよ?」



「てゆーか医務室は静かにが基本です」




アベルのツッコミにクルーは頭を掻きながら歩きだした。

……クルーは医務室でうるさかったのかな?なんて思った。




「失礼します……」



そっと開けたカーテンの先にティアとお父さんがいた。



「ハーン様!」



2人はすぐに駆け寄ったけど、あたしたち3人はそれができなかった。


多分、あたしが動かないからアベルもゼシカも動かない。



あたしはその場を動かずに顔をティアの方へ向けた。




「ハーン将軍の容態は……見た所大丈夫って感じかな?」



「はい。あとは回復を待つだけです」




あたしにそう言って優しく笑うティアはきっと怪我人の相手があたしの父親だから……そんな気がした。

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