悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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大広間を開けたらその場にいた全員があたしを見た。



「アベルとハザンさんとクレイジーさんはあたしと一緒に来てください…………ハーン将軍が目を覚ましたようです」


あたしの言葉に捕虜から歓声が上がった。



「目を覚ましたって……容態はどうなんですか?」


アベルが心配そうに聞くけどあたしだってそれ以上は知らない。



「あたしも今知らされたばかりだから……今から会いに行くんだよ。アベルの代わりは…ゼシカが誰かしら呼ぶよ…いいかな?任せても?」


「もちろんです。今から声をかけてきます」



そう言ってゼシカはあたしより先に大広間から姿を消した。




あたしも医務室を目指すから大広間に背を向けた。
けど、立ち止まって振り返り、こう言った。


「アベルは代わりの人が来たら医務室に来てね。お2人方はあたしが今ご案内します」



そう言ってあたしは捕虜の2人を連れて大広間を出た。




お父さんが目を覚ませば捕虜は喜んだ……あたしがお父さんの立場ならどうなっていたのだろう……そんな事を自問自答しながら医務室に向かった。



誰も話さず淡々と歩いて医務室に着いたらドアの前にゼシカがいてあたしを見て苦笑した。




「付き人を連れず捕虜2人を拘束もせず連れて来るなんて……お嬢様らしいですが、危険ですよ」



「……大丈夫大丈夫。そんな悪い人に見えないから」



「根拠……全く……ないですね…」



振り向けばアベルが走ってきた見たいで息を切らしていた。



「あたしの勘は当たりますー!だから何事もなかったでしょ?」



「まぁ……そうですが…はぁ……久々に走るとツライですね……」



「アベル……歳の問題もあるぞ」




ゼシカがグサッとアベルに言い放った。


あたしたち3人のやりとりをただ黙って2人は見ていた。

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