悠久～version１：解放戦争

謝罪と絆

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「アニエスとお父さんに呼ばれるなんて意外でびっくりしたよ」



あたしがそう言うとアニエスは柔らかく笑っていた。

おそらくは難しい話で呼ばれた訳じゃないみたい。



「ハーン将軍たっての希望がありまして……ハーン将軍はレイクサイドへ行きたいそうですが、セシル殿のご意見を伺いたい」



お父さんはアニエスに話したんだ、レイクサイドに行きたいって。



「今は急ぎの用はないからいいんじゃない？……でも一人は危険だよね」



「私もセシル殿と同意見でして……セシル殿とハーン将軍が2人でレイクサイドに行かれたらどうですか？」



アニエスの答えはあたしの予想通りだった。



「ありがとう。あたしも行きたい。でもあたしたちだけじゃなくて、あと何人か行きたいって人連れていきたい。
ミリィたちはレイクサイド経由で戻るだろうから、関所が落とせない場合すぐに拠点に知らせるためにも。関所を落とした時に共に喜ぶのもあたしは分かち合いたいから」



あたしの願いにお父さんもアニエスも了解してくれた。