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ゼレイ地方の戦い
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しおりを挟むルイはあたしの言葉が届いたと言った。
あたしの声に剣の迷いも見えた。
けれど、ルイの言った「セシルの言葉」は1,000人にしか届かなかった。
「セシル殿、この国が平和な国となればぜひ和平を申し込みたく私は思う」
カズイに言われて顔を上げた。
あたしから頼みたかった事を言われると思わなかった。
「あなたの理想、あなたの母上の理想、全て私はクルーを通じ知っている。いがみ合うのはここが“三日月帝国”という鎖国的な国だからだ。
国境に許可なく侵入を防ぐ要塞を建てたりと不躾な国だから戦を仕掛け続けた……しかし、三日月帝国がなくなりし時はぜひセシル殿と共に両国の安定のために和平を」
カズイはそう言って手を差し出した。
あたしは迷いなく握った。
「セシル、北はどうするか?兵士置くか?俺手伝うぜ?」
クルーはいつの間にかいつもの調子に戻っていた。
解放団の多数の死者がいる場所を振り向いてクルーに言った。
「ありがとう。早く……みんなと帰りたいね」
「……だな。サモニ王国の兵士たちは最後の戦いに参加するからな!セシルに有無は言わせねぇ!和平を結ぶ国同士が共闘していいだろ」
「カズイ殿……よろしいのですか?」
「もちろん。我々も手伝います。サモニは砂漠以外も海や草原のある国ですから戦には長けております」
心強い仲間が増えた気がした。
サモニの軍人たちは拠点に招くという手筈にしたが実は10,000人という大群だった。
サモニ王国の一部だと言って笑うクルーを見て、サモニ王国の巨大さを改めて実感した。
こうして、ゼレイ地方の戦いは解放団の勝利で終わった。
多数の悔しさと悲しみを残して……―――――
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