悠久~version1:解放戦争

由奈(YUNA)

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決戦前

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悔しさと悲しさを胸に秘めてあたしたちは拠点に戻った。






先に帰った負傷者たちから戦況は聞いていたみたい。
みんな意気消沈した雰囲気だった。


あたしを見かけても声をかけられない……そんな空気が漂う中、一人の人が肩を叩いた。



「セシル、お疲れさん」



キラだった。片手に火がついてないタバコを持ってあたしに声をかけた。



「……ただいま…みんなはどうかな?」



「あぁ……クリックは元気だが軍師さんは腹を刺されたとかでベッドで寝てたよ……ルイの事もみんな聞いた」



「……生きてほしかった。まともに話した最後の会話ね、ルイに説教みたいな話しだったから……」



「誰だってみんなそうさ……ルイたちの話で意気消沈しちまってるんだよ」



そう言ってキラは俯いた。



「あとは皇都がある南方だろ?久々に我が家に帰れるわあたい」



そう明るく言ってくれた。



それからキラと別れてアベルに会おうと思って歩き出したら、途中でミリィに会った。



「お疲れ様でしたセシル様。忍の村の者やニーナは一旦帰しました。私はもう大丈夫ですから」


そう言って笑うミリィは腕がない以外はいつものミリィの姿だった。



「アニエス殿の事ですが、アニエス殿は腹部を刺され一時危ないかも……などと言われましたが大丈夫。今しがた会ってきましたがお話もできましたよ」




アニエスは命に別状はない。


そう聞いて安心した。



「セシル様もお疲れでしょうからゆっくり休んでください。
私でよければ話はいつでも聞きますから」



ミリィは気持ちが塞がった状態であるあたしの心中を察してかそう言ってくれた。

ミリィのそんな優しさがあたしには嬉しかった。



「ありがとう……今度話を聞いてね」



作り笑顔だったけど、ミリィにむけてそう言ってあたしはアベルの部屋を目指した。






ドアの前に立ってノックしようとしたら誰かとの会話が聞こえた。


声の主はアベルとお父さんの2人。


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