立花家へようこそ！

30.お返事をします

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「でね？そんなまぁあまりいい恋愛をした訳じゃない私の意見としては……」


そう言ってじーっと私を見て続きを言わない美咲さん。


「と、しては？」


私が促したら、私の目の前で突然ピースサイン。



「友達なら“付き合っちゃえ”って後押しする。

けど、相手が娘なら“唯斗と同じ発言”をする。

心ちゃんにこの二つを簡単に説明するね？」



ピースサインは、美咲さんの意見が二つあるって意味だった。

ウンウンって頷いたタイミングで、お客さんが来店したので話は一時中断。


来店したのは高校生くらいのカップル。

指輪を見てて「シルバーアクセのペアリングはやっぱり高いね」って会話が聞こえてきた。


結局カップルさんは買い物はせずに店を出て

美咲さんは「今のだよ」っていきなり言い出した。


「今みたいにカップルで買い物したりペアリングつけたり。

絶対に楽しいはず！

だから、『付き合ってみてデートを重ねて見定めればいい』って、友達になら言っちゃうわ」


なるほど……。

確かに、今のカップルさんは楽しそうだった。

二人だからこそ楽しめる……的な？

美咲さんの言い分も、一理ある。



「でもねぇ、、娘が『告白された！』なんて言ったら反対しちゃう……。

やっぱりキスしたとか想像したくないし、、

娘はいつまでも純粋無垢な小さい頃のままでいてほしいって…親は思うからねぇ、、、」


親目線の親心を聞くと、、

昨日充さんが猛反対だったのも、ものすごく納得した。