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CASE11 心の中
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しばらくしてからリッシュとアゲハが戻ってきて
アゲハはみんなが掘った井戸の周辺の地面をペタペタと触っていた。
「たぶん……枯れてると思う」
アゲハはそう言ってから井戸をまた覗いて
井戸に垂らしてある紐を引っ張っりあげた。
「ちょっと下に降りてみるよ。みんな、危ないから離れててね?」
そう言ったアゲハは井戸に腰かけて、そのまま……落ちた。
なんとなく……そういう降り方する気がしたから驚きはしなかったけど、、、
身体、大丈夫なのかな?
しばらくしてから、風と共に井戸から出てきたアゲハは
痛そうに脇腹を押さえながら首を横に振った。
「ここの辺りにやっぱり水脈はないよ」
「うっそぉ!!せっかく頑張ったのにぃ!!!」
スーはかなり残念がっていたけど、険しい顔つきになったのはギルバートさんたち。
この町でアゲハがした事を許す条件が水……だったからね。
「……もう1ヶ所、調べられるか?」
ギルバートさんがアゲハに聞いて、アゲハは快諾していた。
ギルバートさんが指差した先は……昔、貯水地があった場所。
「ここは……結構掘れば……なんとなく、水がずーっと下にある感覚がある………たぶん、」
貯水地があった場所はもちろん砂で埋もれているから
近くで土がむき出しになっている場所に手をあてながらアゲハはちょっと自信なさげに言っていた。
「たぶん…だと?」
ゼロさんが不機嫌そうだからアゲハは顔をあげて
困ったような顔を向けたらゼロさんは慌てていた。
なんなんだ?ゼロさんは??
「べっ、別に、俺はお前を責めたワケじゃなくて!!」
ゼロさんが慌てていた理由が分かった瞬間
「気味が悪い」ってジェスがボソッと呟いていた。
「……分かってるよ。たぶんだけど…俺の身長くらい掘ったら水が出るんじゃないかな?」
アゲハの身長は170cm越え。
それを掘るのは……なかなか大変そう。
目の前にある貯水地はかなりの大きさ。
ショベルカー的な機械とかない世界だから……手動で掘る?
「風で砂を散らすと周りの家はぶっ壊れるし、砂使いにどーこーできるレベルじゃないよなぁ……」
レオンは苦い顔で貯水地を見渡していたけど、そのすぐ傍でもっと複雑な顔をしているのはアゲハ。
私がアゲハの立場なら……って考えたけど、かなり複雑だよね。
「俺がやるから……みんなも手伝ってくれるかな?」
アゲハがそう言って傍にあったスコップを握ったから
慌ててスーが取り上げていた。
「アゲくん!?顔色が真っ青だからねっ!?怪我だって治ってないでしょっ!!?あたしらでやるから休んでてよ!!」
「いや……自分のしたことの責任は自分が、」
「だからっ!気持ちだけでいいからっ!!今は怪我をどーにかするのが最優先!!!」
アゲハはまだ何か言おうとしたけど、口を開こうとする度にスーが騒いで止めていた。
誰ひとり嫌な顔をしないで作業の段取りとか話始めたけど
アゲハはずっと辛そうな顔をして謝り続けていた。
アゲハはみんなが掘った井戸の周辺の地面をペタペタと触っていた。
「たぶん……枯れてると思う」
アゲハはそう言ってから井戸をまた覗いて
井戸に垂らしてある紐を引っ張っりあげた。
「ちょっと下に降りてみるよ。みんな、危ないから離れててね?」
そう言ったアゲハは井戸に腰かけて、そのまま……落ちた。
なんとなく……そういう降り方する気がしたから驚きはしなかったけど、、、
身体、大丈夫なのかな?
しばらくしてから、風と共に井戸から出てきたアゲハは
痛そうに脇腹を押さえながら首を横に振った。
「ここの辺りにやっぱり水脈はないよ」
「うっそぉ!!せっかく頑張ったのにぃ!!!」
スーはかなり残念がっていたけど、険しい顔つきになったのはギルバートさんたち。
この町でアゲハがした事を許す条件が水……だったからね。
「……もう1ヶ所、調べられるか?」
ギルバートさんがアゲハに聞いて、アゲハは快諾していた。
ギルバートさんが指差した先は……昔、貯水地があった場所。
「ここは……結構掘れば……なんとなく、水がずーっと下にある感覚がある………たぶん、」
貯水地があった場所はもちろん砂で埋もれているから
近くで土がむき出しになっている場所に手をあてながらアゲハはちょっと自信なさげに言っていた。
「たぶん…だと?」
ゼロさんが不機嫌そうだからアゲハは顔をあげて
困ったような顔を向けたらゼロさんは慌てていた。
なんなんだ?ゼロさんは??
「べっ、別に、俺はお前を責めたワケじゃなくて!!」
ゼロさんが慌てていた理由が分かった瞬間
「気味が悪い」ってジェスがボソッと呟いていた。
「……分かってるよ。たぶんだけど…俺の身長くらい掘ったら水が出るんじゃないかな?」
アゲハの身長は170cm越え。
それを掘るのは……なかなか大変そう。
目の前にある貯水地はかなりの大きさ。
ショベルカー的な機械とかない世界だから……手動で掘る?
「風で砂を散らすと周りの家はぶっ壊れるし、砂使いにどーこーできるレベルじゃないよなぁ……」
レオンは苦い顔で貯水地を見渡していたけど、そのすぐ傍でもっと複雑な顔をしているのはアゲハ。
私がアゲハの立場なら……って考えたけど、かなり複雑だよね。
「俺がやるから……みんなも手伝ってくれるかな?」
アゲハがそう言って傍にあったスコップを握ったから
慌ててスーが取り上げていた。
「アゲくん!?顔色が真っ青だからねっ!?怪我だって治ってないでしょっ!!?あたしらでやるから休んでてよ!!」
「いや……自分のしたことの責任は自分が、」
「だからっ!気持ちだけでいいからっ!!今は怪我をどーにかするのが最優先!!!」
アゲハはまだ何か言おうとしたけど、口を開こうとする度にスーが騒いで止めていた。
誰ひとり嫌な顔をしないで作業の段取りとか話始めたけど
アゲハはずっと辛そうな顔をして謝り続けていた。
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