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CASE11 心の中
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最初は夕飯を食べたらエナメの町に帰るって話だったけど……
エドガーとアイリーンさんが泊まっていくように強くお願いされて
結局全員、泊まっていく事になった。
私にはアゲハの部屋の隣の部屋を用意してくれて……
アゲハが使う部屋は専用の部屋があることにかなりビックリしたよ。
「アイリーンさんもアゲハに甘いねぇ、、」
「二人とも、俺を息子のように可愛がってくれてるからね。似てないようであの二人は似たもの夫婦だよ」
寝る前、アゲハの希望で眠くなるまで話に付き合っているんだけど
今日が一番、よく喋ってる。
やっばり、、楽しかったんだろうね。
「ちょっと喉乾いたから、何か飲み物持ってくるね」
「……勝手に冷蔵庫漁っていいの?」
「うん。許可は前にもらってるよ。リハビリを兼ねて俺が行ってくるよ」
そう言って機嫌良さそうに部屋から出ていったアゲハ。
今はお腹の傷が痛いからあんまり歩けないけど、それよりも体力なくなった方がかなり気になるみたい。
だから、飲み物を取りに行く…くらいは自分でやりたいみたい……だけど、、、
アゲハが部屋を出てから5分くらい過ぎたのに、戻ってくる気配はない。
そんな時間かかるかな?って心配になって部屋から出ると、2階の廊下はシンとしていた。
静かに階段を降りると、1階のひとつの部屋の前で座っているアゲハがいた。
その部屋からはドアの隙間から光が漏れてて声も聞こえる、、
静かにアゲハの隣に行くと私に気がついてすぐに“静かに”のポーズをした。
前の部屋から聞こえるのは、エドガーとギルバートさんの声………
『アイツが少しでも情報を持っていれば……』
『アゲハが覚えていないのは仕方ない話だ。今、体調も良くなってきて、よく笑うようになってきた。それだけで十分じゃないか』
『あぁ、そうだな……個人的には俺もその想いだ。ただ、組織としては……の話だって』
『私が潜入しても良い。と言いたいが……幹部は正体がバレているからね。あっ!もしアゲハが潜入するなんて言い出したらギルバートも止めてくれよ?』
『当然だ。俺だけじゃなくて全員が止めるだろうよ』
ドアのそばにいれば会話は丸聞こえで………内容は、アゲハの話題。
だから聞いていたんだね。
「………バレる前に戻ろう」
アゲハが小声でそう言って、私とアゲハは静かに部屋に戻った。
部屋に戻ってから手渡されたペットボトルは
時間が経ったせいかボトルの周りに水滴がいっぱいだった。
「アゲハについて……の、話だったの?」
気になって聞いたら、頷いたけどちょっと違うのか、、微妙な表情。
「俺ってより破壊者と救済者の話が最初だったみたい。動きが全然分からないんだって。何も行動が起きていないし、姿を掴めないみたいで」
「だから、アゲハが情報を持っていれば、、って言ってたのかな?」
「うん……そういう話の流れだった。………レジスタンスにとって有益な情報は全く覚えていないのが申し訳ないよ」
アゲハがあからさまに元気をなくしていたけど……覚えていないのは仕方ないよ。
そこをギルバートさんたちは責める気なんて全くないんだし……。
「ひとつだけ……今の俺でも役に立てるかもしれない事があるんだ」
そう言った時の表情はかなり暗かった。
「それ……あんまりいい提案じゃないでしょ?」
「………やっぱり分かる?」
それからアゲハが話してくれたのは
アゲハの心の中に入る
という話だった。
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