理想郷 - 私と幼馴染みの異世界物語 -

由奈(YUNA)

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CASE15 いつかまた、会えたら…

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エドガーは着ていた服や装飾品を除いた

髪の毛一本に至るまで、灰になった。


すぐにジェスが私たちがいる空間を魔法で覆ったから灰が舞う事はなかったけど

人の形を保ったまま、灰だけが残っている状況。



シュナとイブキは灰の前で抱き合いながら泣いていて

全員が、言葉もなく

ただ、エドガーが死んだって事を、受け入れていた。



エドガーは、いつも明るくて

誰にでも優しくて……


それで、かなり、親バカな過保護で……。




あっ、って気づいて私が視線を向けた先


アゲハとレオンが、涼くんと戦っている先を見たら


三人とも、こちらを見ていて、誰も動かない。



………駄目だ。危ない!


そう感じたから行かなきゃって思ったけど、この空間はジェスの空間。


「ジェス、私を出して!アゲハとレオンが!!!」


私の声に何人かハッとして

ジェスが空間を解除した瞬間、私と一緒に飛び出したのは

ギルバートさんとゼロさん、そして桃華だった。



アゲハとレオンに何度もテレパシーを使おうとしても通じない!


私たちがアゲハたちの方へ走り出した瞬間

涼くんの顔が、動いた。


顔が向いた先にはアゲハがいて



「アゲハ!!!危ない!!!!」



大声で叫んだけど、アゲハは気づいていない。


涼くんの手には剣があって

アゲハに向かって振り下ろそうとしている・・・!



私が今、何をしても間に合わない!


だから、気づいて!!



「後ろっ!!!!」


私がもう一度叫んだら


私の真横を何かが勢いよく通り過ぎた。



今のは……?


後ろを振り返ると泣きながら弓を構えた桃華


桃華の放った矢が、私の横を通り過ぎて………


前を向くと、アゲハの真後ろにいた涼くんの胸に、、刺さっていた。




アゲハも気づいたのか振り向いて涼くんに駆け寄っていて


私は桃華と涼くん


どっちを?って一瞬悩んだけど、涼くんの元に向かった。



涼くん……どうして?

どうして……こう、なっちゃったのかな?






私が着いた時はアゲハとレオンに見守られて涼くんが目を閉じる瞬間。


それから、涼くんもエドガーみたいに不自然な起き上がり方をして

アゲハが………涼くんの最後を、決めた。




涼くんも、屍契約をしていたんだね……。


涼くんは、灰になって、、消えた。



灰は風に吹かれてなくなって


残ったのは、着ていた服と………一枚のカード。



この世界に来るための……銀色のカード。




「涼は……空に代わって記憶を、差し出したみたい……。
何も覚えていなかった……俺の事も、全て……」


アゲハはそのカードを拾って、それからポツリと呟いた。



「………それで、幸せだったのかな?」



私のせい……なんだね。


私を助けるため……涼くんは、それで良かったの?



もう、聞けない。

もう、話せない。



涼くんとも、エドガーとも。



なんで、こう……なってしまったんだろうね?
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