誰も仲間に入れてくれない補助魔導師はソロで頑張る

Akao

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第十三話

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空の上で輝いている月の光を浴びながらバーダサルトとガンガルディアの途方もない道の上でラルズは嘆いていた。
「疲れた・・・っ!」
帰りの移動費がないことに気付いたラルズはバーダサルト家に戻って貰ってこようとも考えたが、さすがにそれは遠慮しないという次元ではない。あんなドヤ顔で出ていったのにバーダサルトの門の兵士と執事になんて言えばいいんだ。考えただけでも恥ずかしさが込み上げてくる。
仕方ないので歩きで街に戻ることにした。どうやらガンガルディアの冒険者ギルドからギルド移籍書を貰えればバーダサルトのギルド施設でも報酬が貰えると馬車の人に聞いたがそんなことは想定していなかった。
馬車の人に「金は向こうで払うから!」となんとかタダで乗せてもらうように交渉するも無駄で、しまいにはつまみ出されてしまった。人の冷たさに触れながら街の人にガンガルディアまでの道のりを聞いて今に至る。
疲れながらフラフラと歩いていると道端に少し大きめの岩があったのでちょっと休むかと腰掛けた。
「あ~~。なんだか眠くなってきた。こんな時間だしな。」
ラルズは鞄を枕にして岩の陰で横になった。

ラルズが熟睡した数時間、近くを馬に乗っている若い女性が通った。名はシャーデンという。シャーデンは何かから身を隠すようにフードを被り、慌てるように馬を走らせている。
すると、空の上から真っ黒なドラゴンが姿を表した。そのドラゴンの瞳はシャーデンをしっかりと捉えている。
翼の音を聴いたシャーデンは警戒した面持ちでドラゴンの方を見る。黒いドラゴンの背中には鞍がありなんと1人の少年が乗っているのが確認できた。
「見つけたよ。シャーデン。」
「ブラド!」
「さあ、その首飾りを僕に渡してよ。死にたくはないだろう?」
「・・・答えは分かっているはずよ。」
「それもそうだね。」とブラドは不敵な笑みを浮かべた。
シャーデンは絶対に渡さない意思を持ちながら首に掛けてある首飾りを握りしめる。
「今日はもう逃がさないよ。王都に逃げられる前に死んでもらおうか。」
ブラドの手に魔力が帯びる。そしてドラゴンの肌に触れ「放出バースト。」と呟くと、ブラドからドラゴンに魔力が伝わり強大な黒い火のブレスを口から出した。
シャーデンは慌てて馬の手綱を引く。
「走って!パト!」
辺りに馬の鳴き声が響く。そして馬は全力で走り避けた。
「追いかけっこか。いいね!」
必死で逃げるシャーデンをブラドは旋回しつつ遊ぶように追撃する。おちょくるように王都への道を塞ぎながら火を浴びせていく。

突然辺り一帯の空気が冷えた。2人はその違和感に気付き停止する。するとシャーデンの足元の地面に巨大な魔法陣が現れた。
「ちょっとナグ。邪魔しないでよ!」
嫌な予感がしたシャーデンは急いでその場から離れる。魔法陣の中から冷気が溢れ徐々に氷が出現していく。その巨大な氷は全体が露出すると、弾けるように割れて中から女性が出てきた。
「遊びじゃないぞブラド。お前が時間をかけるなら私がやる。」
「え~~っ!」とブラドが悔しそうに言う。
「フォーシア・バンダメテオ。」
ナグが指を上げると空中にひとつの巨大な魔法陣が浮かぶ。魔法陣から巨大な氷の塊がゆっくりと現れた。氷の先端はシャーデンを捉えていて離さない。全体の半分まで露出すると突然現れる速度が上がりまるで大砲のように発射された。
シャーデンは馬を走らせて避ける。巨大な氷が地面と衝突する激しい音が響き渡った。避けたはいいもののナグはこの氷魔法を連続で使用してきたため休まる暇が無い。地面にクレーターと氷のセットがいくつも産み出される。
何個も出現する魔法陣に苦戦しシャーデンはついに落馬してしまった。
「私相手によく逃げたが、もう終わりだ。」
ナグはシャーデンの頭上に魔法陣を展開させ、さっきと同じように氷の塊がゆっくりと降る。
フォーシア・バンダメテオは氷魔法の最上級魔法だ。これをまともに喰らえばどんな強靭な戦士でも一撃で戦闘不能にしてしまう威力を誇り、少し腕をかすっただけでも腕が凍ってしまう冷気も持ち合わせている。
シャーデンは逃げようとするが痛みで足が上手く動かない。足を見ると落馬の衝撃で深い怪我を負っていた。
「くそぉっ!」
シャーデンは涙ぐみながら目を閉じて、祈るように首飾りを握りしめた。
突然シャーデンの頭に水が滴る。何故かブラドの乗るドラゴンが莫大な火のブレスをその氷に放った。圧倒的な冷気を持つ氷はみるみる溶け、魔法陣も消えてしまう。
「何をする?今殺せたはずだ。」
ナグの凍てつく睨みをものともせずに空の上からブラドが言った。
「そっちが殺すなら僕にやらせてよ。僕の獲物だよ?」
「・・・勝手にしろ。」
ブラドが楽しそうに笑みを浮かべながら手に魔力を込める。今度こそもうダメだとシャーデンは絶望した。

近くの岩陰で寝ていたラルズが立ち上がる。
「うるせえなァ!!!」
騒音のあまり起きてしまったラルズが叫ぶ。ラルズの顔は怒りで溢れていた。
「夜中だぞ!静かにしろてめえら!」
地面に刺さった氷を避けながらブラドの方に近付く。アリに話しかけるようにブラドが言った。
「ん?なんだ君は。危ないから離れててよ。」
「一緒に殺せ。目撃者は消しておきたい。」
「・・・だってさ。ごめんね?でも運が悪いせいだと思ってよ。」
「だ、誰か分からないけど逃げた方がいいわよ!」
シャーデンの心配する言葉もラルズの怒りには届かない。
「何勝手に話進めてんだ!話あんのは俺だ!そこの飛んでる奴降りてこい!」
「ふふふ、面白いね。状況があんまり分かってないのかな?」
「分かってねえのはてめえだろうが!いい加減にしねえと叩き落とすぞ!」
「もういい、時間がもったいない。やれ。」
ナグの言葉を聴いたブラドが手に魔力を入れ直した。
「ざんねん。お話もここまでだって。楽しかったよ。名前くらいは聞きたかったけどね。バー・・・。」
突然ブラドの横にラルズが現れた。ラルズはもう腕を振りかぶってパンチの構えをしている。
「なっ!」
ブラドが気付いた時にはもう遅い。頬に放った攻撃力上昇魔法パワーバフの乗ったパンチでドラゴンの鞍から引き剥がされ勢いよく地上に叩き落とされた。
ラルズ以外のその場にいる全員が唖然とする中、頬を真っ赤にしたブラドはラルズに言う。
「な、なんなんだお前!」
「なんだだと?そりゃこっちのセリフだ!夜中にドンドンドンドンうるせえぞ!起きちまったろうが!」
うるさいのが嫌いなラルズのストレスは頂点に達していた。倒れていたブラドを踏んづける。
主人が襲われていると察知したドラゴンが噛み付いて攻撃しようと降下してきた。ラルズは噛み付かれる前の一瞬、足が首に届くタイミングでドラゴンの首を蹴り飛ばす。飛ばされたドラゴンは気絶したようだ。
その光景にブラドが驚く。無理もない。大砲を100発打ち込まれてもビクともしない耐久力を持つという、ドラゴンの中でもトップクラスの強さを誇る希少種だ。
「べヴライア・・・!」
「フォドシア・バンダロック!」
ナグがラルズに指を指すと指に魔法陣が現れ、魔法陣から冷気が溢れ一瞬でラルズが氷に包まれた。
「驚かされたがこうすれば無力だな。油断しすぎなんじゃないか?ブラド。」とブラドの元に歩み寄る。

ラルズが包まれた氷の横につくと、氷の中から手が飛び出してナグの腕を掴んだ。そのまま氷をぶち割って怒りのラルズが出てくる。
ずっと固かったナグの表情はついに変わり、驚きと恐怖の表情を浮かべていた。
「私の氷を!?」
ラルズは冷気耐性上昇魔法コールドバフをいつもの5000回かけておいたのでナグの冷気はほとんど通用しなくなっていた。
「てめえも好き勝手冷やしやがって!風邪引かすつもりか!」
ラルズはナグに腹パンをお見舞いする。ナグは嗚咽し腹を抱えて倒れ込んだ。
「てめえらが強いのは殴った感覚でだいたい分かる。だけど調子乗んなよ?俺の方が強いからな!そんな俺でも真面目に生きてんだ!てめえらも俺を見習って、夜中に騒ぐみてえな迷惑なことすんなよ!」
ラルズは寝ていた岩場に戻っていく。
有り得ない光景にシャーデンが混乱して呆然としていると、ナグはいつの間にかブラドに這い寄って腕を掴んでいた。
「ま、待ちなさい!」
何をするか理解したシャーデンが慌てて駆け寄るも足を怪我していたため追いつけない。
「フォーシア・メタスタシス・・・!」
息絶え絶えの2人の地面を包むように魔法陣が現れて2人が氷に覆われる。2人は氷ごと魔法陣に吸い込まれるように沈んで行った。
「遅かった・・・っ!」
苦痛を抱えながら悔しがっていると遠くから馬が走ってきてシャーデンに駆け寄った。
「無事だったのね。パト。」
シャーデンは自分の足に治癒魔法をかける。しかしまだ未熟なようで足の傷の治りはそこまで良くなかった。
「ママならもっと良くできるのに・・・。ママ・・・。」
シャーデンは涙ぐむ。パトは首を下げて顔をシャーデンの近くに寄せた。慰めてくれているようだ。返すように頭を撫でてあげた。

かろうじて歩けるくらいに回復したシャルデは馬を連れて岩陰で寝ているラルズの元に行く。
「あ、あのー・・・。」
ラルズは眠そうにふてぶてしく目を開けた。
「なんだよ。寝かせろよ。」
「協力して欲しいことがあるの。」
「誰がそんな・・・いや、ひとつ条件がある。」と言いながら背を上げて座り込んだ。
「な、何よ?えっちなことは嫌だけど協力してくれるなら・・・。」
「違うっての!終わったら俺をガンガルディアまで連れて行くのが条件だ。そっちの馬がいるだろ?」
「なによそんな事ね。超お安い御用よ!」
シャーデンは自身をシャーデン・アーツフィアと名乗り、今までの経緯を説明し始めた。

アーツフィアは先祖代々から秘密裏に魔王バザムの力を封印する一族だった。魔王バザムとは世に産まれた憎悪を力にすることができる魔物で、大量の憎悪からなる莫大なパワーと憎悪が消えない限り決して死なない不死性を持つ。世の支配権を人間から魔物に移すことを企む人類の敵だ。これは国を挙げて隠蔽されていることで、バザムを知る人間は国の限られた人かアーツフィア一族しかいない。
シャーデンの首飾りにはバザムが憎悪の力を発揮できなくさせるための『祈り』が入っており、何百年もの『祈り』が入っている首飾りがある限りバザムの力は実質的に封印するようになっている。
バザムの力が出現しない平和な時代が続くかと思われたが、最近になってバザムを復活せんと企む3人の悪人が現れた。
国の中でも最高級のセキュリティを誇る国営刑務所『ニルヴァーナ』の地下牢を襲撃しバザムの肉体を奪った他、アーツフィア族の集落を襲撃して一族を皆殺しにした。
アーツフィアの集落は一見普通の村にしか見えないが、中には国屈指の実力者が何人もいる集落だった。たった3人でその実力者もろとも殺したのだから、1人1人が手の付けられない程の力を持つ者が集まっている。
「・・・って寝ないでよ!」
その一声でウトウトしていたラルズがハッとした。
「聞いてるよ。そのバザムってやつをやっつけりゃいいんだな?」
「聞いてないじゃない!さっきも言ったけどバザムは死なないのよ。」
「でも2人はそんな強いって感じなかったけどな。確かに強いけど王国が苦戦するレベルなのか?」
「冗談言わないで!バザムから力の一部を貰ったっていう、超化け物揃いなのよ!」
シャーデンは3人のことを説明し始めた。
「まず騎士のブラド・ロマン。そもそもドラゴンの騎士になること自体とんでもないのに、相方のドラゴンも化け物中の化け物よ。といってもそっちで寝てるけどね。次に氷魔法使いのナグ。ただでさえ魔力を超使う最上級魔法をバンバン撃つ事ができるの。そんな芸当ができるのは国の中でも両手で数える程しかいないわ。それを指でできるんだから国でも最強クラスなのは間違いないわ。」
「最後は?」
「・・・剣士のカトロ・ハズマロフ。彼は元々王都の兵士だったけど、数年前に行方不明になってたの。彼がバザム復活の首謀者よ。」
「ふーん。」
さっきとは打って変わって目にシワを寄せながら苦しそうに話した。
「彼は・・・私の村も、私の友達も、私の家族も・・・殺したわ。彼は何の小細工もしないで真正面から戦ったの。そして・・・平然とみんなを殺したわ。どんな攻撃も通用しない。どんな抵抗も意味がない。・・・国の精鋭達が赤ん坊のように殺されていったわ。」
「あんたは生き残れたんだな。」
「ママが逃がしてくれたの。この首飾りと一緒に。」
シャーデンは首飾りにそっと触れた 。
「・・・大変だったんだな。」
「私の使命は王都にアーツフィアの出来事の報告と首飾りを渡すこと。そこまでの護衛を頼むわ。」
「護衛?めんどくさいな。あいつらぶっ潰す方が早くないか?」
「な、何言ってるのよ!?さすがのあなたでもカトロには超苦戦すると思うわ!」
「んなことねーよ。起こされた恨みはまだあるんだ。」
「・・・そうしてくれるのが1番だけど場所はわかるの?どこに身を潜んでるか・・・。」
「教えてくれそうな奴がいるだろ?」と立ってとある方向を指さした。シャーデンがそちらに目をやると、ブラドのドラゴンが何とか身体を起こそうとしている。
「あっ!」
「忘れて行きやがってなあ。多分ブラドのとこに戻ると思うんだ。」
「これなら・・・!」
シャーデンにひとつの希望が見え出した。
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