僕らの青春はここにある。

たまご

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序章

カイとユウト 14歳 1

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中3の夏休み、東雲家のユウトの部屋で、勉強の休憩タイムに大好きなアイスキャンディーを食べていた時、





『おい、カイ。お前、まずいわ』

   



唐突にユウトにこう言われた。





「は?アイスキャンディーおいしいし。それに編入試験はもう結果帰ってきたでしょ。受かってたじゃん。何もまずくないよ。僕、むしろ今めっちゃおいしいよ。ん?」



ほんとユウトってば、なんてこと言うの。せっかく人がお父さんと一緒に作ったクッキーを持ってきてあげて、課題を手伝ってあげてるというのに。
 



『違ぇわ。この馬鹿』





えぇ、辛辣。ユウちゃんってこんな子でした?もっと

 



「もっとデレ多めだったよね」

  




心の声が~↑漏れたぁぁ↓




『ツンデレはお前の方だろ。はぁ‥‥。才華学園て男子校なわけ。高等部ではか弱い奴は食われんだよ。』




僕はツンデレじゃないぞ⭐︎




「へぇぇ‥‥食われるねぇ。ん?食われる?‥‥うん?てか、才華学園て男子校なの?!」
 


『は?知らなかったのかよ!!』



「知らないよ!だってお姉ちゃんが、 


『良いところよ、ふふふ』


って言ってたから女子の友達がいるんだと思うじゃん!」




『お前の姉貴のふふふ、は腐腐腐、に決まってんだろ』





「ちょっと何言ってんのかわかんない」





『あぁ‥とにかく、お前そのままじゃ掘られるわ』

 


ん?ホ・ラ・レ・ル?ほられる~、、掘られる~‥‥‥‥









HeySiriiiiiiiiiiiiiiiiiiii !!!!!!!!!!







「ちょっと調べた。んなわけなかろう。男だよ僕」




そ、そんなねぇピーでピーでピーなことできるわけなかろう。うん。




『男でもだよ。合意なくてもヤラれんぞ。お前、見た目がマユミさん譲りだから美形なんだよ』




え、珍しく褒めるじゃん。母さん聞いたら喜ぶよ。





「で、でももう入学手続き終わっちゃったし、ど、どれだけ?僕が美形でも?だ、大丈夫ってうわっ」





  











え、僕、ユウトに押し倒されてるんですが……?



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