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四章『トマト編』
第446話 愛なんだよ
しおりを挟む適度に地上に降りて休息を入れつつ空の旅は続いた。
夜間飛行、魔物使いが巨大鴉(ジャイアントクロウ)の目となり進む先を手網で示している。
アイナとスーは仲良く寝ている。休めるうちに休むのも冒険の鉄則だ。落ちないようにしっかりと座席に括りつけられている。
ただ起きているのも暇なので魔物使いと話してみることにした。
「かなりの高度で飛んでいるな」
「低いと飛び道具を使う魔物や、人間に射られることがありやがります」
そうか、俺たちが乗ってるって気づかないもんな。
俺はコミュ障だからな、会話が止まってしまう。
なんて話そうか考えていると、向こうから話しかけてきた。
「斧牛(アックスブル)を手懐けやがったそうですね」
「え? あ、ああ、そうだモーちゃんという」
「どうやって手懐けやがったんです。魔物使いがいやがったんですか?」
「いや、愛情を持って接した、それだけだよ」
「・・・・・・わけがわからねぇです」
「最高のスパイスは『愛』なんだよ」
魔物使いは黙りこくってしまった、そりゃそうだ、俺は彼女もいたことないし、親から与えられた愛情も今思えば歪なものだった。
そんなやつから愛を語られたとあっちゃ納得もいかないのだろう。
でも、そうとしか言いようがない、俺が出せる全力を持ってしてモーちゃんを愛でたつもりだ。そこに偽りはない。
「無駄話は終わりにするです。もうつきやがるです」
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