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四章『トマト編』
第541話 礼儀杯4
しおりを挟む「大会ってことは戦うんですか?」
「もちろん」
「規模は」
「王国全土から」
「そんなに、ですか」
「ええ、そんなにです。王国主催で開かれる大会の中でも、これが最大のものです」
「・・・・・・」
「安心してくだされ、これだけの人数ですので、一人一試合で終わる形式にしています。なにより最強を決める戦いではありませんので」
「つまり勝敗は関係ないということですか?」
「そうですな。勝つに越したことはないと思いますが、勝ったとしても大会に参加した半分は勝っている計算ですので、なんとも、ただマナーの盾に選ばれるような戦いをする必要がありましょうな」
「それはどんな戦い方でしょうか?」
「ほっほっほ。それが分かっていたら10年前に私がマナーの盾を手に入れておりますぞ。大会は一週間後。聖騎士たちは聖騎士同士で戦う決まりになっておりますので対戦相手になった場合はよろしくお願いしますぞ」
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